お知らせ

まふぃんの放課後等デイサービスでは、３月にまふぃんを卒業する子どもが数名いました。

それぞれの進学先で新しい生活が始まり、子どもも大人も期待と不安が混在しているのではないでしょうか。

生きていく中で誰もが、クラス替え、進学、就職など新しい環境に飛び込んでいく場面に遭遇します。初めての場面をスムーズに乗り超え自立して生きていく力が育つように、まふぃんでは、子ども自身が問題を解決することや皆で協力することができることを目的に様々な活動をしてきました。

手伝いやボランティア活動を通して

まふぃんにはナガヤタワーという素晴らしい地域環境があり、住人さんとの交流も活発です。その中で、定期的に行ってきたのが、子ども食堂の準備　“お米研ぎ”と、月２回の“お風呂掃除”　です。

定期的に行うことで、相手に伝わる話し方、わからない事を聞いたり確認したりすることができるようになりました。お風呂掃除の手伝いへ行く前に、電話をする経験では、見えない相手とのやり取りに戸惑っていましたが、聞いたことを忘れないようにメモを取ったり、確認したりする対応を工夫できるようになりました。また、「今日はお風呂掃除だ、着替えを持ってきました」という意欲が芽生え、責任感ややりがいを感じている姿もみられるようになりました。

”報告・連絡・相談”、相手のことを考えたコミュニケーションが取れた経験はこれからの生活にきっと役に立つと思います。

すべてを任せられる経験　

昨年度は、高学年の子どもたちに、クッキングや話し合い活動をすべてを任せてみる機会を設けました。これまでの経験を活かして、自分たちだけで問題を解決できるのではないかと考えたからです。

自分から発信する事が苦手なAさん。カレー作りをお任せすると、誰が何をするのか、時間内に終わらせるにはどうしたらよいか、みんなに伝えられず、大人の方を見る姿がありました。これまでは人の意見に従っていればよかったことが、誰も教えてくれない、困った…どうしよう…と自分の身にふりかかることで自分事として考えたのです。それは、「話し合う」「みんなで決める」「調べる」などの行動に繋がりました。自分たちだけでカレーを作れたAさん。とても嬉しそうでした！

自信のないこと、苦手なことも、始めの一歩が踏み出せると前へ進んでいきます。今後も子ども達が自分たちで考える機会を提供し、子ども達の力を信じて任せながら、自分事として考える力、問題を解決していく力を育てていきたいと思います。

まふぃんを卒業する子ども達

幼稚園の時から、まふぃんに通い、この春高校や中学進学をきっかけにまふぃんを卒業した数名の子だもたち。気持ちの切り替えに時間がかかる、自分の気持ちを表現する事が苦手などの姿がありましたが、小集団の活動、異世代間交流、リーダーになる経験などを通して、とっても頼りになるお兄さんお姉さんになりました。また、小中学校との訪問支援を通して、大集団の中の様子を知り担任の先生と支援について話し合い連携を取りながら支援も行ってきました。

まふぃんの避難訓練当日に、突然やってみないかお願いされ消防署へ通報する経験をしたBさん。少し練習しただけで、状況に合わせた言葉遣いで的確に応答でき感動しました。