お知らせ
2024.04.10
ブログまふぃん錦ヶ丘
「興味関心」が持つ力(錦ヶ丘)
これまで、ブログで度々お伝えしてきた放課後等デイサービスの子ども達が取り組んできた、放デイプロジェクト。
一年間の取り組みも無事ゴールを迎え、3月中旬に子ども達が考えた「博士スペシャルフェスタ」という名のもとに、お披露目会をおこないました。
子ども達がこれまでの取り組んできたこと。
活動を通して感じたこと。
製作した作品などを皆さんに披露するという、子どもたちにとって大変貴重な経験となりました。
この3日間でたくさん方が来所してくださいました。そして、一人一人の発表を温かく見守ってくださり、ありがとうございます。
3日目のフェスタ最終日。
子ども達の代表として、皆さんへの感謝の気持ちを伝え、閉会の挨拶をおこなった一人の男の子がいます。
一年前のA君は、とても恥ずかしがりやで、目立ちたくないから皆の後ろのほうで静かにしている子でした。
自分の意見を伝えることが苦手で、皆の注目を浴びてしまったら恥ずかしさのあまり下を向いて涙を浮かべ、何とかその場を耐えてるといった印象の男の子でした。
しかし、恥ずかしがり屋の面だけでなく、年下の友達を気遣ったり、友達が置いたままのゴミを何も言わずにそっとゴミ箱に入れてあげるなどの優しさと、そして自分が決めたことはやり通すという芯の強さも持っている子でした。
A君にもっと自信を持ってほしい、自分の気持ちをもっと発信してほしい、素敵な良い面をもっと伸ばしてあげたい。
私達は、この気持ちで支援をおこなってきました。
この一年間、お手伝いを依頼したり、話し合い活動やチームの活動ではリーダーの役割をお願いするなど、さまざまな経験を積めるようにしてきました。
「僕にもできた」という達成感や自信が持てるように、スモールステップでの支援を継続する日々。
そして昨年度の年末あたりに、A君はぐんと変化を見せ始めました。
ちょうど、放デイプロジェクトも、まとめの段階に入った頃です。
歴史が好きなA君にとって、吉野班で大石兵六について調べることは大変興味深く、彼にぴったりの活動になったようです。
看板探しや兵六会の方へのインタビューなど、積極的に取り組む姿がありました。
そして「博士スペシャルフェスタ」では皆さんの前で紙芝居を読み、職員一同こみあげてくるものがありました。
(今のA君ならできる!)
そう確信した私達は、フェスタ最終日の前日に彼に1つの提案をしました。
「皆さんに最後の挨拶をしてみない?」
「・・・別にしてもいいけど」
照れ屋のA君らしい答えです。
フェスタ最終日は、これまでよりさらに多くの方が来所され、部屋はたくさんの人でいっぱいでした。
閉会の時間が近づき、前の方に子ども達が全員揃いました。
真ん中に立ったA君に、たくさんの方の注目が集まります。
きっと大人でも緊張する場面ですが、A君は最後まで代表としての挨拶をやり遂げました。
隣の子が「よく頑張ったな!」の言葉の代わりに、冗談を言いながらA君の肩をポンとたたき、数名の友達がA君を囲みます。
その輪の中には笑顔のA君。
そのA君の姿を、目にハンカチをあてながら見つめる、お母さまの優しいまなざしがありました。
後日、まふぃんに1通のメッセージが届きました。
A君のお母さまからです。
(お母さまに許可を頂いて、メッセージをご紹介いたします。)
「息子が発表する姿、それを見守る先生方の姿を見て、涙、涙でした。
このプロジェクトのおかげで、息子が自信を持つことができたと思います。
自信がなかった入学当初を思うと、大きく成長できました。
いつも温かく見守っていただき、ありがとうございます。
来年度も、よろしくお願い致します。」
これからも、一人一人の中にある「これが好き」や「興味関心」を引き出し、共に楽しみ応援しながら。
そして、時には背中を押したり、さりげなく道を示してあげられるような支援を続けてまいります。
まふぃん錦ヶ丘 村山
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