お知らせ

2024.08.23

ブログまふぃん(上之園)

施設長通信 8月

まふぃんでは、子どもが園や学校等の集団の中で、その子らしく、社会のルールを守りながら遊んだり学んだりできるよう、支援を行っています。また、集団の中で療育の効果が表れているかの確認をしたり、行動の変化を促したりするために保育所等訪問支援事業も行っています。

 

この保育所等訪問支援では、普段まふぃんで支援するスタッフが園や学校等を訪問し、集団での子どもの姿やどんな場面で困っているのか?等、実際に見学します。そこから「この子にはどのような支援が必要か?」という手がかりを得たりします。また、先生方との情報共有では、子どもの「ここがこんな風になったらいいですね!」と課題の整理と達成目標の共有を行っています。さらに昨年からは、より充実した話し合いの時間を設けるため、定期的に連絡会を行っている園や学校もあります。同じ目線、同じ視点で子どもの支援について考える機会になっています。

 

療育でできる!は園では通用しない?

まふぃんでの支援を通して、通園先や学校で「子どもの行動が変わった!」ということは今までも見聞きすることはありました。支援の効果が表れていることを嬉しく感じます。しかし、療育に通っていても園では何も変わらないと相談を受けることもあり、その都度私たちの支援の在り方について考えます。療育と園や学校では職員の配置や環境が大きく違います。短時間滞在するまふぃんと、一日のほとんどを過ごす園や学校とではできる支援の内容やそれぞれの役割に違いはあります。しかし、環境を変えることは難しくても、お互いがその子の為に同じ方向を向き目標を掲げることで、それぞれの場所でできる支援を実践していくことは可能です。そのためにも、保育所等訪問支援や連絡会での情報交換はとても貴重です。

場に応じた支援内容

保育所等訪問支援では情報共有だけではなく、先生方と同じ目線で子どもの課題を把握するために、保育に参加させてもらい一緒に活動しながら、園でも可能な支援方法を一緒に考えることもあります。「こんな時はどうしたら?」という疑問に「こうしてみましょう!」を提案し、やってダメならまた考える。そんなことをしながら、子どもの行動が確実に変化していくことを共有できることもありました。また、私たちも園や学校の先生方から、集団の中での関わり方等学ぶことがたくさんあります。

子どもによって課題や目標は様々ですが、私たちだけではなく、保護者や先生方と共に手を取り合って支援していくことがとても大事だと感じています。課題を共有し、支援の方向性を合わせるからこそ、共に子どもの成長を喜び合えています。

子ども達がこれから先の未来を自分らしくいきいきと生活できるように、今後も園や学校へ訪問し先生方と協働した支援を行っていきたいと思います。

 

まふぃん施設長 伊集院

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