今年度、私は幼児期の定型発達を学び、まふぃんでの療育にいかすために、１か月に１回認定こども園錦ヶ丘で活動を行っています。

運動遊びや積み木遊びなど、色んな活動を展開していきながら、運動や感覚、認知、コミュニケーションや社会性などをいろいろな角度から子ども達の発達を学んでいます。

今月は、認定こども園錦ヶ丘の４歳児のクラスで活動を行いました。

活動の様子

今回、行った活動は積み木遊び。友達との関わりや指示の理解、構成力を中心に観察しました。

まずは、グループに分かれて自由遊び。

友達とおうちを作ってごっこ遊びをしていたり、ピタゴラスイッチを作ったりなど、一緒に遊ぶ姿が見られました。

３歳児は、一緒に遊んでいるように見えて、それぞれ違う遊びをしている子がほどんど。ですが、４歳児になると、イメージを共有しながら一緒に遊ぶことができるようになります。

実際に子ども達の様子を見てみると、双方向的な会話をしながら同じ目的に向かって積み木で何かを作り上げる姿が見られました。

 

チームに分かれてゲーム遊び。

積み木を高く積んだり、物を隠したりなどの簡単なルールのあるゲームを行いました。

高さの違う積み木を組み合わせて同じ高さに工夫をしたり、倒れないように積み木の向きを考えて積んでいたりときちんと積木の特徴をとらえることができていました。

そして、「○○しよう」と話し合いながら取り組む事もできていました。「それ違うよ」と言い合いになるチームもありましたが、相手の話を聞いた後は「それいいね！」と受け入れる姿もありました。

認定こども園錦ヶ丘では、輪になって話し合う「サークルタイム」という活動を２歳児のクラスから行っています。

友達の話を聞く、自分の意見を発表するといった経験をたくさんしてきたからこそ、話す力や聞く力、相手の話を理解して受け入れることができるようになってきたのではないかと思いました。

 

そして今回、４歳児クラスに行って一番驚いたことは、子ども達の集中力！

４０分の活動だったので、最初は「途中で集中が切れるのでは・・」と心配していましたが、今回どの子もキラキラとした表情で「まだやりたい！」と意欲的に参加していました。

集中力は、最初から備わっている物ではなく、たくさん遊び込むといった経験を積み重ねることで、少しずつ付いてきます。

保育所等訪問支援で、認定こども園錦ヶ丘の様子を見ると、どの子も好きな遊びを見つけて遊び込むといった姿が見られるので、きっとたくさん遊び込んでいるからこそ集中力なのではないかと思いました。

まふぃんでも、２歳～年中のクラスで「たくさん遊び込む」といった姿を大事にしています。

没頭することを「フロー体験」と言いますが、赤ちゃんの時期からフロー体験を十分に体験してきた子は、「いざというとき」にものすごい集中力を発揮して、成果を出すことができるようです。

子どもたちの「やりたい！」という気持ちを引き出しながら、夢中で遊べるような活動の仕掛け作りを行っていきたいと思います。

こども園で活動をしてみて

今回、２０名クラスで活動を行って思った事は、

声掛けが難しい！

私自身療育の経験しかないので、大きな集団でリーダーを行うことは初めての経験。

子ども達全員が前を向いて聞けるにはどうしたら良いか

声のトーンはどの大きさが良いのかなど、考えながらの活動でした。

そして、もう一つ。

子どもたち全体を把握しながら活動計画をする難しさを知りました。

まふぃんでは、子ども１０人に対して職員が３～４名で活動を行います。療育に通う子ども達の課題に、即対応できるようにです。

２０人全体を見るのはとても難しく、実は活動の計画の段階からすごく悩んでいました。

今回、子どもの定型発達を学ぶとことが目的ですが、私自身のスキルアップのために大きな集団での活動や声掛けも勉強していきたいと思います。

 

今年度はまふぃん全体でも発達のことについて学びを深めています。

先日は「いまきいれ子ども発達センターまぁる」管理者兼作業療法士の渡辺様にお越しいただき、勉強会を行いました。

身体を大きく動かすなど粗大運動を経験することで、微細運動に繋がっていくこと。子どもの動きが気になったら、細かく観察して原因が何なのか職員同士で話し合っていくことが大事であるということを教えていただました。

子ども達それぞれの発達を理解し、こども園での活動での学びや研修で得た知識をもとに職員同士話し合いながら支援を行っていきます。

まふぃん錦ヶ丘

亀澤