お知らせ

先日、小学2年生のAくんのお母様と面談をした際に、こんなエピソードを教えていただきました。

家族でプールに出かけた時に、初めてウォータースライダーに挑戦できたとのこと。初めは怖がって見向きもしなかったようですが、帰る間際に「ちょっとやってみようかな」と勇気を出して挑戦することができたそうです。その姿がとても嬉しかった！と教えてくださいました。

Aくんにその時の話を聞いてみると・・・すごく怖かったんだ！階段を上がる時本当はやめようと思ったんだけど・・・チケット代がもったいないからやってみた！と話してくれました。(笑)強がっちゃって～と思いながらも、頑張ったんだね！そう声をかけると、すごくドキドキしたこと、大きいスライダーにもチャレンジしたことを嬉しそうに話をしてくれました。

まふぃんでは子どもたちに応じて、「少し頑張ったら達成できそうな課題」を提示しています。難しすぎず、簡単すぎない、ちょっと頑張ってみようかな・・・と心をくすぐる仕掛けで子どもの心や体の成長を促しています。子どもたちの中には、できない自分を隠そうと強がったり、できないことを認めようとせずに乱暴な行動が見られたり、逃げ出してしまったりと問題行動に出てしまうこともあります。この「ちょっと頑張ったらできる」経験を積み重ねることで、「自分にもできる！」と自信をつけていく子どもたちをたくさん見てきました。そして、新しいことへの挑戦する勇気にも繋がっているように感じます。

Aくんは年長からまふぃんを利用しています。通所当初は、初めてのことにはなかなかチャレンジできず、その場から逃げ出してしまうこともありました。不安な気持ちを十分に受け止めながらも、逃げ出さずに一歩踏み出すことや、チャレンジしてみることで自信をつけてほしいと願い日々支援を行ってきました。初めはできないかも・・と泣いて訴えていたこともありましたが、これまでの「できた！」というスモールステップによる自信の積み重ねが、この夏A君にとって最大の挑戦へと繋がったのではないかと思います。

Aくんのこれから先の人生で困ったことがあった時、少し壁にぶつかった時。そんな時にこの夏の挑戦のように「自分にもできる！」「自分ならできる！」と自分の力で乗り越えていって欲しいと思います。

小さな小さな一歩でも、「少し頑張たらできる」を積み重ね、大きな一歩になるように。