お知らせ
2020.07.09
ブログまふぃん(上之園)
段ボール遊び~午後クラス~(上之園)
梅雨と夏の合間の、天気や気候の変化が大きい季節となりました。
子ども達の体調管理に気をつけながら、今月も楽しく過ごしていきたいと思います。
今回は午後クラス(幼稚園の年少から年長のお子さんのクラス)の活動についてご紹介します!
この日の活動は段ボール遊び。
‘‘順番を待つこと‘‘、‘‘友達との場所の共有‘‘をねらいとした活動でした。
大人は当たり前のように人に順番を譲ることが出来ますが、小さな子ども達の世界は自分が中心であり、
‘‘自分がやりたい‘‘ ‘‘一番が良い‘‘
と思ってしまいます。
生まれた時には家族以外の人がこの世に存在すること、一番を譲ってくれない人がいることなんて知らないわけですから、当たり前のことです。
順番を待つことは‘‘我慢すること‘‘にも繋がります。
友達と場所の共有をすることで友達を意識して過ごし、思いやりの気持ちや思いを伝えようとする気持ちに繋がっていきます。
まずは、段ボールの上を‘‘渡る‘‘をしました。
机や椅子は普段の生活でも安心して使えるように丈夫に作られている為、その上を‘‘渡る‘‘という普段の生活では無い動きをしても壊れたり、形が変化したりはしませんが、段ボールは丈夫であっても力が加わると凹んだり、破れたりします。
子ども達は実際に段ボールに触れることでその素材や性質を知っていきます。
また、不安定な段ボールの上を渡ることで体の重心を自分で工夫してバランスを取らなければならないので、頭で考えて体を動かすことになります。
そっと一つ目の段ボールの上に乗る子ども達。
一つ先にある段ボールに乗り移る時に少し下の方に沈む段ボール。段ボールと一緒に下に下がる体にハッとしますが、ゴールに到着してニッコと笑顔を見せてくれます。
『出来た!』
と喜び(達成感)を感じた瞬間です。
子ども達が「出来た!」と感じた時には職員は「出来たね!」とハイタッチをして、そのことを共に喜ぶようにしています。
「出来た!」の経験は今後の自信や意欲にも繋がっていきます。
次に‘‘段ボールかくれんぼ‘‘をしました。
友達との場所の共有が出来るように人数よりも少ない数の段ボールを準備していました。
「よーい、スタート!」
で段ボールの中に隠れる子ども達。
その中で一斉に入っていく友達に圧倒されて、段ボールの中に入っていけなかったA君(年少)。(写真がなくて残念…。)
職員が手を引いて他の子に「入れて~」と言い、段ボールの前まで一緒に行くとA君も入ることが出来ました。
その後はA君が段ボールの中から出ようとする姿も無く、先に段ボールの中に入っていた子との関わりもあり、良かったと思います。
段ボールは大人から見れば、何かの性質を保ちながら保管する為の物、あるいは中に入っていた物を出してしまえば、ゴミとなってしまう物ですが、子ども達にとって段ボールはワクワクする玩具です。
蓋を開ければ、中に入ることが出来ます。少し力を加えれば、形も変わります。
段ボールを活動の中で使うことで段ボールの素材や性質を知り、「次の活動ではこうやって渡ってみよう。」「くぐってみよう」と考えたり、小学校に就学してからの工作の時間で段ボールを使う時にその学びが生かされ、想像力・表現力に繋がっていくのではないか、と思います。
子ども達はこれから経験を重ねていくことで、自信を持って自分で物事を考え、「これがしたい!」「こうやってみよう!」(自主性)と前を向いて歩いていきます。子ども時代に培われた自主性は成長し、大人になるまで子どもの力となっていきます。
子ども達が学び、成長する力を育めるように、今後も支援を行っていきます。
まふぃん上之園 岡部
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