お知らせ
2020.11.05
ブログ
まふぃんの療育を通して(錦ヶ丘)
4月からまふぃんで錦ヶ丘に勤務して、はや半年が過ぎました。
療育とは?まふぃんが目指す子ども達の姿は?を自問自答しながら駆け足で過ぎた6カ月でしたが、10月17日に行われたまふぃん合同の研修会で「まふぃんの療育についてプレゼンをする」という機会に恵まれ、改めてじっくりと向き合いました。
中鶴アドバイザーの「アウトプットこそ最大のインプット」の言葉通り、文字に起こし、言葉にすることにより自分の中に少しずつ落とし込むことができました。
まふぃんが療育で大切にしていること…
少人数の集団での療育活動を軸に、自分の気持ちをコントロールして判断し行動することができる「自律」と、他の力に頼らないで自分のことは自分でする「自立」を目指して、社会性をはぐくむことです。
(まふぃんのホームページもぜひご覧ください。)
さて、半年の振り返りとして、私と同じ4月から放デイに通所して半年たった子どもの成長をお伝えしたいと思います。
(児発の子どもの成長は、ブログ「ベタベタさわれたよ」に掲載)
小学校に入学するときに落ち着きがなく情緒面が気になっていたA君。
まふぃんに通所したての時は、何をするにもそわそわが止まりません。
運動遊びや段ボール遊びで順番を待つために静かにマットに座っていられないことがありました。
待っている間、体を動かしたり、声を出したり、時にはマットからはみ出したり…
まふぃんの活動では
「おっ!これやってみたいな」
「少し頑張ったらできるかも」
という子どもの気持ちをくすぐる仕掛けを作り、やりながら少しずつ難易度をあげていきます。
A君は、運動神経がよく、運動遊びや段ボール遊びは得意です。
目の前にある活動に「やりたい!」とA君の目が輝きます。
順番に呼ばれるまでマットで待つのですが、ここにもまふぃんでのルールがあります。
子ども達はどうすば名前を呼ばれるか、自分で考え、周りを見てどうすればいいかを考えます。
A君も最初の頃は、「なんで僕じゃないの」と怒ることもありましたが、繰り返し活動を行うなかでそのことに気がついてくると、今ではかっこよく背筋を伸ばして、まっすぐに目を見て静かに「次は僕を呼んで」とアピールできるほどになりました。
また、A君は運動神経がいいだけに、「勝負」に対してもこだわりが強くありました。
ゲームで1番をとれなかったり、チャレンジに失敗したりすると、悔しくて大声を出すことや泣くこともありました。そのたびに、A君の悔しい気持ちを職員が十分に受け止めて共感していきます。これを繰り返すことで次のチャレンジに「よし!次、頑張ってみよう」と気持ちの変化が見られたり、「失敗してもまぁいいか」と気持ちを切り替えられるようになりました。
お母さまから、以前は負けると怒りだすのでジャンケンもできませんでしたが、最近は負けてしまった後でも気持ちが切り替えられるようになり2人でジャンケンもできるようになりました。と嬉しいお話もいただきました。
このように、「やりたいから順番を待とう」「今はおしゃべりをせずに静かにしよう」などと我慢する力や場の空気を読む力は、学校の授業時間座っていられることにつながります。またチーム戦での活動は他者との協力の大切さを知ることが出来ます。そのために、子どもが「やってみたい」と思うような環境作りを工夫し、人や場面に合わせた行動ができるようにしていくのです。
まふぃんでは、失敗したときの嫌な経験をすることも大切だと考えていますが、子どもが「しない」と言うのを強制することはしません。悔しい気持ちや悲しい気持ちを受け止めて「また、挑戦しようかなぁ」と思えるような仕掛けを準備し、心が動く瞬間を見逃さないようにしています。
そして、苦手なことが克服できたときには、一緒に共感し、成功体験を重ねることで自己肯定感を高めていけるように心がけています。
4月から半年、子ども達と関わり、成長を目の当たりにするとき、私自身が一番まふぃんの療育の成果を感じ、自信をもって取り組むことができるようになりました。
これからも子ども達に負けないように、私もまふぃんも成長し続けていきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘 田尻
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