お知らせ
2021.06.30
ブログまふぃん(上之園)
まふぃんの田んぼ~土作り編~
前回のブログでは、苗作りの様子でした。
今回は植え替え(バケツ稲作)についての紹介です。
植え替えの活動を通して、
- 泥の感触になれる
- 一つの容器をみんなで使うことを通して、他者や自分に迷惑がかからないように行動をコントロールできる
が目的です。
田植えに参加しない子どもたちにも泥の感覚を知ってほしい、自分たちで稲を育てる経験を、という願いと共に、汚れることをあまり気にしない、他者のことを考え、場に合った行動を取ることが苦手、といったお子さんの行動のコントロールができるようになることをねらいにしました。
○期待値を上げる!
土作りの話の前に、子どもたちに一冊の本を見せました。
『バケツで実践 超豪快イネつくり:1粒のタネが1万粒に!』です。
「本当に!?」「すごい!!」「1粒がそうなるの!?」
子どもたちは目を丸くしていました。
「こんなふうにみんなの苗も育つといいね。」
子どもたちのやる気がアップし、外に出て、土作りのスタートです。
○“泥で汚れた”
土作りの手順は、高学年の子どもたちが事前に調べていたので、A君に発表してもらいました。
見通しを持ち確認したら、グループに分かれて土作りです。
「土作り、頑張ろうね! 土が飛び散らないように、他の人のことも考えて混ぜてくださいね」とお願いしましたが…どうなるでしょうか。
活動が始まると同時に、グループのメンバーからいろんな発言が飛び出しました。
「僕の入るところがないよ」「重いよ」「うまく持てないよ」
しばらく見守った後、“どうしたらいい?”と声掛けすると、
土の入った袋を一緒に持つ子が出てきたり、場所を譲ったりする場面がでてきました。
「もう少し入れて!!」「それくらいで、いいよ」
コミュニケーションが盛んになってきました!
水を入れてからは、さらに子ども同士のやり取りが活発になりました。
「水が足りないよ」「下の方をかき混ぜて」
「あっつ、足に泥が飛んだ」「・・・」
「ちょっと、飛ばさないように混ぜてよ」
「〇〇さんがひっかけた」
「だって・・・」
Bさんと、Cさん、どうなるのかと見守っていると、それ以上言わずに黙ってしまいました。
“どうしたらよかったのかな~” と声掛けすると、汚されたBさんは自分の座り方を変えてくれました。
汚した方のCさんは力加減を考えて、また土まぜを始めました。上級生のBさんは、わざとではなかったことを理解して許してくれたようです。そして、どろどろの土が完成しました!
まふぃんでは、友達同士のトラブルがあった時、当事者同士で解決させることを大切にしています。「ごめんなさい」と言えばそれで終わり、では、次につながらないからです。相手はどんな気持ちになったのか、どうすればよかったのか、考えることが大事です。それが自己解決能力を育てると思うからです。
子どもたちは、土が泥になる変化を感じ、泥で友達や服を汚さないように慎重に行動することができました。
周りのことを考えて行動できたように思います。
○土作りは嫌じゃなかった
活動後の子どもたちの感想です。
・気持ちよかった。
・水を入れると土が固くなって、そしてだんだん柔らかくなった。
・面白かった。もっとしたかった。
など、とても満足したようです。
クールな印象の強いD君が「土作りは、嫌じゃなかった」と発言してくれたことがとても印象に残りました。
友達と協力して、わいわい言いながら泥の感触を味わったことが、気持ちよかったのでしょうね。
○無事に育ちますように
翌日、まふぃんの田んぼに苗植えをしました。
太くて元気そうな苗を選んで
“大きくなりますように・・・
私自身も初めての経験、バケツ稲作。本当に育つのかな?大丈夫かな・・・
子どもたちも同じ思いでしょう。
まふぃんの玄関前には、小さな田んぼができました。
愛情をたくさん注いで、お米を育てましょうね。しっかり観察していきたいと思います。
さあ、次回は、本物の田んぼの田植えの様子をご紹介しますね!
まふぃん上之園 末吉
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