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2019.04.26

ブログまふぃん(上之園)

絵の具遊び

まふぃんで行っている感覚遊び、感触遊びの一つに、絵の具を使った遊びがあります。

絵の具遊びでは、子ども達によって反応が分かれることが多いのですが、手を使って楽しそうに塗っている子もいれば、「手に絵の具が付いたからしたくない」ということから活動の様子を見学する子もいます。

 

今回の絵の具遊びの様子はどうだったのでしょうか?

 

初めはクレヨンで自由に書きましたが、クレヨンは手に付いても大丈夫なようで、「電車」や「キツネ」など色んなものをイメージしながら描いていました。

まふぃんでは、1枚の画用紙をみんなで使っています。1人1枚ずつ渡すこともできますが、同じ画用紙を使うことによって、友達と場所を取り合ったり互いに自分の思いを主張したりして、気持ちの折り合いや譲り合いの経験ができるので、あえてそのような環境を設定しています。

その為、時々場所の取り合いが起こります。

 

今回も自分の描きたい場所に描かれ、「そこに描かないで!」と言い合いをする子ども達がいました。職員が「描いてほしくなかったんだね」と気持ちを受け止めると「うん」とうなずくその子…。しばらくじっと止まった後に、違う場所を探して描き始めました。自分の中で気持ちに折り合いが付けられた場面でした。

 

「けんかしないで、仲良く」とその場を収めたくなりますが、職員は子ども達の中で解決できるように様子を見守っています(時々、収拾が付かない場合は介入して思いを代弁する事もありますが)

そうすることで、相手の気持ちに気づき、少しずつ自分の中で折り合いを付ける事ができるようになります。

 

「自分の中で折り合いをつける」って大人にもなかなかできないですよね。

小競り合いが起こるように敢えて意図して活動を設定する療育施設はなかなかないと思います。笑

作品を完成させるのが目的ではなく、作品を完成させる中でどこに「社会性に必要な場面を作れるか」をまふぃんは常に大事にしています。

 

次にママボールを使って画用紙に色を塗っていきました。

ママボールとは、乳房の柔らかさと弾力をもったボールで、当たっても痛くない安全なボールです。

(ママボールのことについては、いずれ別な日にお伝えしたいと思います)

これがママボールです😊

ママボールを絵の具遊びで使うのは初めてですが、子ども達は躊躇することなく、ママボールを握り、絵の具を付けて楽しそうに塗っていました!

しかし、塗っている途中に絵の具が手に付いたのでしょう。「付いちゃった」と嫌な顔をする子に対して「あ、付いちゃったね」とその子の今感じている気持ちを一緒に共感する職員。

いつもなら「嫌だ」「したくない」と泣いて訴える場面でしたが、今回はその気持ちをぐっと我慢して塗っていました。「やりたい!」と思う気持ちがあったからこそ、自分の気持ちを切り替えて活動に参加できたのだと思います。

 

絵の具遊びを通して「慣れない感覚に少しずつ慣れる」「みんなで同じ場を共有し、折り合いのつけ方を学ぶ」ことを経験した子ども達。

次の絵の具遊びではどのような姿が見られるのでしょうか。楽しみです。

あっ!こいのぼりだ~

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