接近 ~タライ中で~

接近 ~タライの中で~

季節の変わり目ですね。体調崩されていませんか?子どもたちも体調不良でお休みや、鼻水や咳の出る子どもたちも見られるようになってきました。体調を崩しやすい季節なので気を付けられて下さいね。

 

小さなタライの中に入り笑顔を見せるA君。タライの中はぎゅうぎゅうです。そして友だちと顔を見合わせて楽しそうに声を上げて笑っています。実はA君、友だちと接近するのがちょっぴり苦手なのです。

 

 

小麦粉粘土をしていた時の出来事です。始めはタライの周りに座りいつものように小麦粉の粉で遊んでいました。まずは小麦粉の粉で十分に遊んでから次の段階へ進みます。

それは何故か言うと…細かな粒子が気持ちがいいので子どもたちにとって入りやすい事、これから変化する感触に抵抗がある子どもがいる為まずは粉に十分に触れてから次の段階に進むようにしています。

 

さてさてそんな友だちとの接近が苦手なA君ですが活動などでの経験を通し少しずつ友だちと関わりながら遊べるようになってきています。

今日はこの「接近」について決定的な出来事がありましたので皆様にもご報告したいと思います!

 

この日は、午前クラスの4人の子どもたちとひとつタライを囲み粉で遊んでいました。両手ですくってはタライの外に出してみたり、手、足に塗ったりと…全身真っ白😁

髪の毛まで白くなってしまう子も😅まるで〝おおかみと7匹のこやぎ〞に出てくる〝狼〞を連想してしまいました😁

持ち帰った洋服があまりにも真っ白!粉まみれ!なので驚かれるのでは?いつもお洗濯ありがとうございます。

 

さてA君の様子は言うと小麦粉の感触を十分に楽しみ笑顔を見せていました。するとふと立ち上がりタライの淵を持って足をタライの中へ〝そ~っと入れようとしていました。

〝あっ!入る⁉〞中にはお友だちが入っているのにどうするのだろう?と、職員はドキドキ。普段であればこの状況で中に入ることはありません。

入るのを止めるかな?それとも入るかな?と様子を見ていると…

入りました☺やったー!入れた!お友だちが入っているのに一緒に入りタライの中に座り遊び始めました。目の前にはお友だちもいます。体もくっつき合っています。なのに気にせず粉に触れ遊んでいました。後からお友だちが入ってきても嫌がらず一緒に入っていました。

 

 

実は前日の自由遊び中にも同じような光景があったのです。前日の自由遊びは新聞紙遊びでした。

始めは広げてある新聞紙の上に寝転がったり、持ち歩いたりそれぞれで遊んでいました。

そこで、〝一緒に触れ合って遊んで欲しい〞と思い小さなタライを出しました。

タライを出すと、その中に新聞紙を入れて遊び始めました。先にB君が入っていたのですが近づいてきて一緒に入ったのです!

 

 

 

A君にとって体を寄せ合い、友だちと接近することは大きな進歩でした。それも長い時間友だちと接近し、自分から友だちと関わり遊ぶ、また、友だちを自分の世界に入れる事も大きな、大きな1歩なのです。

幼児期のうちに、人との接近を遊びの中で体験することは非常に重要なことです。

ここを遠ざけてしまうとこれからの先の人生、人ととの関りはますます希薄になってしまいます。その場面を職員で無理やり作るのではなく、子ども自身が能動的に動き、「接近」する場面を意図的に作り出すことができれば療育としての効果は格段に上がっていきます。

 

いろいろな活動を通して〝同じ場所で過ごす〞事を繰り返し体験することで、少しずつ自分からその輪の中に入る事が出来るようになってきます。

そのような経験を重ねていく事で人との関わり方、距離感を学ぶ土台になっていくと思っています

 

子どもたちの小さな変化や成長をしっかりと受け止めていきたいと思います。

 

 

まふぃん上之園

 

保育士 寺田