ナガヤの住人さんからのお届け物

ある日の放課後等デイサービス、いつものおにぎりの隣に見慣れないタッパーがおいてあります。

箱の中身は「梅干し」と「大根の漬物」。

ナガヤタワーの住人さんから「まふぃんの子ども達へ」心温まるいただきものです。

 

「美味しそう!」「早く食べたい!」と楽しみにしている子どももいれば

「梅干しは酸っぱいイメージがあるから食べたくない」

と食わず嫌いの子どもなど反応は様々。。

 

そんな食わず嫌いの子もしばらく友達が食べる様子を見つめて

「梅干し1口食べてみようかな・・・」

と興味を持った様子です。

 

大きな口で梅干しを食べてみると・・・

「やっぱり、梅干しすっぱいんだね」

と口をすぼめて笑っていました。

 

なによりも挑戦したことに意義がある!

 

さて、もう1つの大根の漬物はどのように食べたのかというと、おにぎりの上にのせて食べていました。

 

 

周りの子ども達も「美味しそう」「やってみたい」と、次々に食べ方を真似していました。

「どんな味がするかな」と職員が問いかけると

「砂糖の味がする」

「醤油が入っているんじゃないかな?」と、友達同士で味入っているものを分析。

ソムリエになったつもりで味をかみしめていました。

 

何の調味料が入っているかな?

 

ナガヤの住人さんに「梅干し」「大根の漬物」頂いたことで、美味しく食べることが出来た子ども達。

 

しかし、まだお礼は言えていません。

そこで、「ナガヤの住人さんに、どうやってお礼をしたらいいかな?」と、子ども達に問いかけてみました。

すると、「手紙を書きたい!」「直接お礼を言いたい」と、意見が出てきました。

これまでのナガヤ交流会で、手紙を書いたり、直接挨拶をしたりなど、経験をしてきたからこそ、このような意見が出てきたのではないかと思います。

 

また、ナガヤ交流会で招待状を作ってきたことを思い出したからか、

「招待状を作ったら良いんじゃない?」

と言う子もいました。

招待状は、案内することを書くだけではなく、お礼も書くことが出来るのではないかと思っている様子でした。

その為、

「招待状は案内する時に出すものだから、お礼を書く手紙とは違うかな」

と、招待状の使い方を伝えると、「なるほど」と、納得した顔をしていました。

意見がたくさん出てきましたが、最終的には「手紙」「直接お礼に行く」ことに決まりました。

 

その為、まずは手紙を書く事から始めました。

でも、「漬物」「梅干し」を誰から頂いたのか、分かっていない様子だったので、ナガヤの住人さんを写真で紹介し、どんな方が「梅干し」と「漬物」を持って来てくれたのかをイメージできるようにしました。

すると、

「あの人、覚えている」「一緒にナガヤ交流会でお話をしたよ」

など、一緒に過ごしたことを思い出した子ども達。

この思い出したことによって、より心を込めて手紙を書く事が出来ました。

どの子も丁寧に手紙を書いていました。

 

手紙を書き終わると、ナガヤの住人さんに渡しに行きますが、その前にどうやって訪問をしたら良いのかを確認しました(ロールプレイ)

これまで、ナガヤ交流会で何度も訪問に行っている子ども達は、基本的な挨拶が身に付いているようで、

「こんにちは。まふぃんの○○です」「梅干し、漬物美味しかったです、ありがとうございます」

などを伝えたら良いことを知っていました。

まだ、訪問に行ったことがない子どもは、今回のロールプレイを通して、訪問をする時は「こんにちは」の挨拶をすること、頂いた時は「ありがとうございます」とお礼を言うことが、大切であることを学ぶことができました。

 

さて、みんなで訪問の仕方を確認した後は、それぞれグループに分かれて、手紙を渡しに行きます。

 

今回は、初対面の人に緊張してしまうAさんがいたので、「お礼を言うことが出来るかな」と正直心配していましたが、「頂いたものは、お礼をちゃんと言わないといけない」と理解し練習も重ねたので、小さな声で「ありがとうございます」と頑張って言うことが出来ました。

 

まふぃんでは、社会性を広げる為に、「挨拶の仕方」を身につけられるようにしています。

挨拶は「心地よい人間関係を築くためのマナー」として必要だからです。

 

その為、今回の活動やナガヤ交流会、SSTなどの活動を通して、「挨拶の仕方」を学べるようにしています。

 

今回の活動は、「挨拶の仕方」を学ぶ、良いきっかけになったのではないかと思います。

 

手紙を渡した次の日。

ナガヤの住人さんから、お返事が来ました。

「お手紙ありがとうございます。とてもうれしいでした」と書いてありました。

子ども達にも見せると「お手紙書いてよかった!」「お礼を言えてよかった!」と嬉しそうでした。

 

ここ1年でナガヤタワーの住人の皆さんとぐっと距離が縮まった気がします。

今までは意識をしないとしゃべることができなかったりしましたが、自然な会話から笑顔が増えた気がします。

春の息吹を感じるころ、またひとつナガヤの皆さんと楽しい思い出を共有できたらいいなと思います。

 

 

まふぃん上之園

亀澤