ある男の子の成長 ~七夕飾り作りを通して~

ある男の子の成長

~七夕飾り作りを通して~

 

7月7日は七夕。織姫と彦星が、1年に1度出会える日。

そして短冊に願い事を書けば、願いが叶うと言われている日。

天の川が見られる事を楽しみにしていましたが、今年の七夕は残念ながら雨になってしましいましたね。

 

「あっ!コアラの食べる葉っぱだぁ!」学校から帰ってきた子ども達。

置いてあった笹にすぐに気が付きました。玄関では笹のいい香りがしていました。

 

 

そんな、7日と8日の放課後等デイサービスでは七夕の飾り付けを行いました。

毎年、ナガヤの方たちと交流を行いながら飾り付けを行うのですが、今年はコロナの影響もあり、交流会は中止になり残念な気持ちになっていました。

ですが、まふぃんだけで行った事で、ある中学生の男の子A君の成長を改めて確認できた出来事がありました。

 

 

それは・・・

年下の友だち2人に提灯の作り方を優しく教えている姿。

中学生だからそんなの当たり前。

と思われるかもしれませんが、普段人と関わるのが苦手で、みんなと同じ活動に参加する事が少なく、無口なA君を見ているので、とても嬉しい出来事でした。

 

この日は3人のグループに分かれて飾りを作りました。メンバーは、小学1年生のB君、6年生のC君、そしてA君。

各グループに分かれて、輪っかやひし形を繋げて作っていましたが、

A君が「小さい折り紙で提灯を作りたい(四分の一の大きさ)」と自己発信してきました。

これも嬉しい出来事です😊

「作っていいよ」と声を掛けると、細かく切り込みを入れて提灯が完成!

それを見た、B君、C君が「すごい!A君」「作りたい!」「教えて」とA君に頼んでいました。

実は、このような関わりが活動中に出来たらと思い今回のグループを決めました。

 

どうするのか見守っていると…

「いいよ」とボソッと言ってくれました。

 

なので、A君による提灯の作り方がスタート。

「まずは四角に折って」「そしたら、次はハサミでこうやって切って」と自分でお手本を見せながら教えていました。

でも、B君、C君たちは「こう?」「どうするの?分からない(切り込みの仕方)」とA君に聞きます。

A君もどうやったら〝分かってもらえるか〞考えながら教えていました。

教えながら気が付いたようです。その子の〝側で教えれば分かってもらえるかも〞という事に。

 

この気づきにA君の成長があったのです。

私たちの周りには、小さな子ども達や、高齢者、障害を持った方など様々な人たちと支えあって生活しています。

相手の気持ちに共感したり、相手の立場に立って考える事、思い遣りの気持ちを持って関わっていける事が社会生活を送る中で大切になってきます。

 

その後は、B君、C君の側に行き交互に教える姿がありました。

年下の友だちに教えている姿、教えてもらっている二人の姿を見てとても暖かく感じました。

 

4月から中学生になったA君ですが、特に低学年の子どもたちに優しく接している姿が度々見られていました。

・転んだ子を起こしてあげる

・おやつのおにぎりにふりかけをかける時、かけ方を教える

・送迎車から降りて、ふらふらと別の所に行こうとした1年生の手を繋ぎ「こっちだよ」と教えてあげる。(職員も近くにいます。)

など。

今までは気が付いても見ているだけだったのですが、さり気なく手を貸しているA君の姿に成長を感じました。

これらの行動は〝相手が何を必要としているのか〞を考え〝それに配慮した行動がとれる〞ようになり、人と関わる中で〝その人に合わせた関わり方〞が出来るようになっていきます。

このような事を積み重ねていく事が、これから先〝人と関わる力〞となっていくのです。

 

まふぃんの中で異年齢で過ごしたり、ナガヤの方たちと交流の経験を重ねてきた事で〝人と関わることの楽しさ〞〝人の役に立つ喜びを〞感じる事が出来たのでしょう。

このような行動を見逃さず、認めていく事で自信を持って行動できるように見守っていきたいと思います。

 

まふぃん上之園

 

寺田