コグトレ~想像力を鍛える活動~

放課後等デイサービスの活動でコグトレ(物語作り)を行いました。

コグトレとは、認知機能を鍛えるトレーニングの事です。

なぜ、認知機能を鍛えるトレーニングを行っているのかというと、学習面の低さ・感情の制御ができない・対人関係で上手くいかないなどの原因として、認知機能が弱いことが挙げられているからです。

まふぃんでも、このような困りごとを持っている子どもがいることから、今年度から導入し始めました。

 

コグトレは、「見つける」「写す」などの分野に分かれていますが、今回の物語作りは「想像する力」を鍛えるトレーニングでした。

活動では、バラバラになっている物語を順序立てて並べることに苦戦をしていた子ども達。

しかし、ヒントを伝えると、絵の情景をイメージすることができました。

この様子から、想像力の弱さが子ども達の課題であることが分かり、コグトレを積極的に行う必要性を感じました。

 

前置きが長くなりましたが、ここからは活動の様子をお伝えします。

 

 

今回行ったコグトレの物語作りとは。

バラバラになっている絵を順番よく並べていく内容となっています。

絵を見て何をしているのかをイメージしないといけないので、想像する力だけでなく、状況を把握する力や時間概念、論理的思考を養うことにも繋がってきます。

これを並べてみよう!

 

 

さっそく、活動が始まると、2~3人のグループに分かれて物語作りを始めた子ども達。

「これは、雨の絵だね」「女の子たちが何か作っているよ」と、子ども達同士で絵の内容を確かめ合う姿がありました。

しかし、イメージすることが苦手である数人の子どもは、細かい部分をよく見ておらず、テルテル坊主を作っている絵を「女の子が髪の毛を切っている」と勘違いしていました。また、女の子が髪を切っていると思っているので、雨と晴れの絵の関係性も分っていない様子でした。

その為、「女の子が持っている物は何かな?」とヒントを伝えてみました。

すると、「あっ、テルテル坊主だ!」と気づいたようです。

さらに、「雨が降っていたからテルテル坊主を作ったのかー」と、時系列もイメージすることができました。

 

絵の内容が分かると、順番に絵を並べていきます。

「雨が降った後にテルテル坊主を作ったと思う」「⑤はお出かけに行った場面じゃないかな」と子ども達同士で話し合う姿が見られました。

しかし、ベッドに寝ている絵は、どのグループも迷ったようで、それぞれ意見が割れてしまう姿がありました。

起きてから雨が降った場合は①

寝て起きると、空が晴れていた場合は➂

子ども達の視点によって、それぞれ答えが違います。

今回は、意見の伝え合いができるようになって欲しかった為、あえてヒントや答えは伝えませんでした。

「どうするかな・・・」と様子を見ていると。

「うんうん、その答えもありだね」と、相手の意見を否定せず聞くことができました。

以前の様子だと、お互いの主張が合わなくて意見がまとまらないことが多かったので、今回の姿に成長を感じました。

 

話し合いがまとまり、順番に絵を並べていった子ども達。

その後は、女の子の気持ちを紙に書いていきました。

今回、「絵に書いてある人物の気持ちを書く」課題を出しましたが、相手の表情や気持ちをとらえるようになることを目的でした。

自分ではない人の表情や気持ちをとらえることは、人とコミュニケーションを取る上で大切な力です。

まふぃんの子ども達の中には、相手の気持ちや表情を読み取ることが苦手で「思ったことをストレートに言ってしまう」「相手が嫌な表情をしていても、一方的に話してしまう」などの姿があるので、活動に取り入れてみました。

 

順番に絵を並べたことで、女の子が何をしたいのかイメージすることができた子ども達。

このような気持ちなのではないか、と感じたようです。

 

今回の活動では、イメージする力が弱いことで、絵の情景とは違う捉え方をする子どもが何人かいました。

想像することが苦手ということは、見通しを持つことが難しいだけではなく、相手の気持ちをくみ取れなかったり、場の状況を理解できなかったりするなどの困りごとにも繋がってきます。

今後も活動や学習時間の中で積極的にコグトレを行っていき、認知力を高められるように支援していきたいと思います。

 

まふぃん上之園 亀澤