やさしさの味

やさしさの味                        

 

ひと昔前までは、地域の子どもは地域ぐるみで面倒を見て、

自分の子ども、孫のように大事にして育てていました。

私も、地域の方たちに見守られながら育ちました。

その中でも、近所のおばあちゃんの手作りの食べ物。

大人になった今。

その食べ物を見ると懐かしい記憶が蘇ります。

まふぃんの子ども達にも、そのような思い出が残って欲しい。

と、願い、ナガヤタワーの住人さんと一緒『七草粥』を作りました。

 

さて、今回はどのような交流になったのでしょか?

 

○七草を知ろう!

せり、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。

七草粥の材料として知られる「春の七草」

日本のハーブとも言われているそうです。

 

・七草を実物と写真を見比べながら、並べていきました

「この葉っぱと似ているね」

「でも、ここが違うんじゃない?」

子ども達と、住人さんが会話をしながら並べます。

昨年度までは、職員の介入がないと進まなかったのですが

今では、交流開始時からやり取りの様子が自然になってきました。

 

○野菜を切ろう!

・名前が分かったので切りましょう。

子ども達が切るのを心配そうに見守って下さいます。

「手は猫の手ね」

「大根と、人参は小さく切ってね」

と、手を添えて教えて下さいました。

子ども達も「これくらいかな?」と

職員ではなく、住人さんに聞く姿が今回見られました。

○七草粥を作ろう!

今回は、調味料を3つ用意し(塩、醤油、みそ)味付けや水加減も

住人さんにお任せしました。

あらかじめ決められた量で作るのは簡単ですが、

・住人さんともっと関わりが持てるようになって欲しい

・一緒に作る方の味を子どもたちに食べて欲しい

の目的がありました。

 

○七草粥を食べよう!

初めて食べる七草粥の反応は・・・

「おいしい!」

どのグループからも声が聞こえていました。

 

あるグループから

「七草粥はね7軒の家を回ってもらって食べるんだよ」

と子どもに教えて下さるのが聞こえてきました。

では、他のグループの味見もしてみようかな♪

 

子ども達の感想は・・

「同じ醤油なのに味が違う!」

「大根の大きさも、切り方も違うね」

と気づいたようです。

○今回の交流を通して

今回の交流で一番子ども達に経験して欲しかった事。

それは、『七草粥を作ろう!』『七草粥を食べよう!』

にありました。

 

それは・・・

・自分のグループ以外の七草粥を食べる事で、味が違う事、

切り方が違う事に気付いて欲しい。

・住人さんの味付け食べる経験をする。

この2つの事を経験して欲しいという願いがありました。

 

人が感じる「おいしさ」には、「おふくろの味」以外にも

『優しさの味』『安心のおいしさ』もあります。

 

『やさしさの味』・・その料理を口にした時に、優しい気持ちを感じ取り

いつも以上に美味しく感じる事。

『安心のおいしさ』・・子どもの頃に記憶した味に安心感を覚え、

それをおいしいと感じる事。

私たちが〝おいしい〞と感じるのは

作ってくれた人の優しさ、どんな気持で作ったのか。

そこには『愛情』が込められているのですね。

人は何歳なっても、母親の味や思い出の料理があります。

〝○○を食べると、その時の楽しかった様子や笑顔を思い出す。

ナガヤの住人さんの『愛情』が込められた

〝七草粥〞と今回の〝交流〞

子どもたちの記憶に住人さんとの交流や

一緒に食べた食事が懐かしい思い出として

残ってくれたら願っています。

 

子ども達が成長し社会に出ると、いろいろな人と

やり取りをしなければならなくなります。

その時に『敬語が使えない』『相手に合わせた振る舞い方』

など身に付いていないと円滑なコミュニケーショが

取りづらくなります。

子ども達は住人さんとの交流を

何度も重ねて経験を通して身に付いていくのです

 

※新型コロナウイルスの対策としてマスク、換気、検温、消毒

を徹底し交流を行いました。

 

まふぃん上之園

寺田