僕に任せて!

僕に任せて!

 

早いもので2月になりました。

この一年を通して子ども達は個々の発達を遂げています。

苦手なものを克服したり、我慢ができるようになってきたり。

まふぃんに最初、通所していた頃と比べても格段の変化がありました。

今回は小麦粉粘土の中でも「べちゃべちゃ」の感覚が特に苦手なA君の変化についてお伝えしたいと思います。

 

 

 

今回のねらい

『変化していく感触に慣れる』

『水や油が入り感触が変化しても触る事が出来る』

この2つをねらいにして、小麦粉粘土を行いました。

 

タライを囲み小麦粉粘土作りスタートです!

 

①粉を触ろう

タライの中に入れた小麦粉を触れていきます。

この段階は、まだ〝さらさら〞しているので、

「気持ちがいいね」

「ぎょうざが出来た」

と、ほとんどの子ども達が触れる事が出来ます。

 

A君も、勿論!平気です。

粉を集めて、手を隠したり、

「白くなったよ」

と、手を職員に見せ、余裕の表情。

②少しずつ水を入れていきます。

水を入れた容器が見えた途端、ベタベタの感触が苦手な子ども達の

手が、タライから離れてしまいます。

ベタベタの感覚というのは多くの子ども達が嫌がる感触です。

手にまとわりつくあの感じ・・・

嫌で嫌で経験の少ない子になると泣き出してしまう子さえいます。

 

 

A君もその1人です。水を入れようとすると

「えっ~!水入れないで!」

「ベタベタ、嫌なんだよね」

と、ため息も聞こえてきました。

 

 

ですが、数分の間にA君の気持ちに変化が起き

苦手なベタベタに触れ粘土を作り上げる事が出来たのです

 

 

 

苦手だけど、やってみよう!

自発的にその感情を引き出すためにはどのような仕掛けをするか悩みました。

 

職員でも話あった結果、

3歳児3人のグループ(3人ともベタベタが苦手)

の中にA君を入れる事。

 

そうする事で、A君の気持ちに変化が起こり、触れるかもしれないと

考えたからです。

 

A君のグループは水が入った途端、触れる子どもがいなくなりました。

そこで

「〇〇君たちのグループは粘土が出来上がるね」

と、声を掛けてみる事にしました。

 

すると、その声にA君がタライを見つめ

「ベタベタは嫌だけど・・・僕に任せて!」

と言い、腕まくりをし両手をいれ、力を入れて捏ね初めました。

その姿は、「僕、嫌なんだけど・・・」

と、泣きそうにしていた数分前のA君の姿とはまるで違います。

頼もしさを感じます。

 

自分より小さな友だちが触れられないのを見て、A君なりに

考えたのでしょう。

〝僕がやらくちゃ〞

この状況が

〝苦手だけどやってみよう!〞

A君の気持ちに変化が起きたのかもしれません。

 

その時に

〝苦手だからしない!〞ではなく

〝苦手だけど頑張ってやってみよう!〞

と、気持ちを切り替えて『挑戦』してみる

気持ちを切り替えてやれるという事が大事になってきます。

自分がやりたくない事でも、〝我慢してする〞

社会に出てからでも〝気持ちに折り合いをつけて〞

出来るという事は身に付けておきたいスキルの一つですね。

活動終了後「小麦粉粘土楽しかった!」と

満面の笑み。

苦手な事に挑戦し、やり切り

『やれた!』

自信と満足感を味わう事が出来たA君でした。

 

この積み重ねが、

難しい事』や、『苦手な事でも最後まで諦めずにやり遂げる』

体験を通して達成感を味わい、自信を持って取り組めるようになっていきます。

 

 

まふぃん上之園

寺田