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2021.04.23

ブログまふぃん(上之園)

積み木を高く積むにはどうすればいい? ~相手の考えを知り、協力する経験(放課後等デイサービス)~

先日、放課後等デイサービスの時間に積み木の活動を行いました。

まふぃんでは手指の巧緻性や形の概念を知ることを目的として、児童発達支援の午前クラスから活動の中に積み木を取り入れています。

また、まふぃんでは社会性(人と関わること)がとても大切だと考えているので、積み木での活動の中で人と関われるようにもしています。

この時の活動でも積み木を介して人と関われることをねらいにしていました。

では、どのような活動だったのか、ご紹介します。

 

 

その日、小学校1年生(この4月に1年生になった子ども達)から中学生と幅広い年齢の子ども達が参加していました。

最初は自由に考えて作る。

立方体や直方体、三倍体など様々な形・大きさの積み木を準備していました。

児童発達支援クラスの時から積み木に沢山触れてきた子ども達。

積み木を見た瞬間、「これを使おう」「何を作ろうかな~」と想像力が膨らみます。

発想力豊かに1人で塔や家を作る子もいれば、「一緒に作ろうよ!」と友達に声を掛け、それぞれの考えを伝え合いながら1つの物を一緒に作り上げていく子もいました。

次に行ったのは、2~3人のグループに分かれての高く積む競争。

このグループごとに積む経験も児童発達支援(午後クラス)から沢山経験してきました。

『一緒に1つの物を作り上げる。』

これは1人では出来ないことですよね。

 

「自分の考えと違うから納得がいかない」とそれぞれの考えで積んでいくと積み木の塔は高くなっていきません。

この世界に全く同じ人はいないわけですから、それぞれの考えが異なることもあります。

1つの物を一緒に作り上げる為には自分の考えを伝えるだけでなく、相手の言葉に耳を傾け、上手くいく方法を考えながら、協力することが必要となってきます。

大人として社会に出て働く時にも様々な価値観や考えを持った人がいます。

もしかしたら気が合わない人もいるかもしれません。

 

一緒に何か1つのプロジェクトをしなければならない時、「この人の考えには納得できないから、一緒には働けない」と思ってしまうと、仕事は上手くいかないですよね。

子ども時代に友達と協力する経験をすることで異なる考えがあることを知り、相手のことを知りながらより良い方法を導き出していく、力となります。

これは、子ども達が大人になった時にも生かされていく大切な経験です。

 

この時には小学校1年生と中学生のグループや男女のグループ、普段あまり関わりが無いメンバーでのグループ対抗戦でした。

高く積むことだけを考えながらどんどん積んでいくと積み木は途中でバランスを崩し、塔は崩れてしまいます。

 

「崩れないように高く積む為にはどうすれば良いか」

 

少し崩れると「じゃあ、今度はこの積み方にしてみよう」と違う積み方で積んでいきます。

「僕は高く積んでいくから、倒れないように(柱を)して。」と声を掛けたり、目線で合図を送り合ったりしながら積む姿もありました。

1年生の様子を見ながらバランスを見て積んでいくなど、お兄さん・お姉さんらしい姿もありました。

実は、この姿は最初から見られていたわけではありません。

 

児童発達支援の時には「自分のやりたいことをしたい」「自分がこれを使いたい」と自分優位に考えながら行動していた子ども達。

ですが、友達と一緒に行う活動の中で自分の思い通りにならない気持ちを経験出来るようにしてきたことで、相手がいることを知り、相手の言葉に耳を傾け、相手に思いやりの気持ちを持って行動出来るようになってきています。

 

また、以前は友達が積み木を崩してしまうと(故意ではない)、怒る姿がありました。

ですが、沢山経験してきたことで、「まあ、いっか」とすぐに気持ちを切り替えて友達に「大丈夫だよ、一緒に頑張ろう!」と優しく声を掛けられるようになった子ども達の姿があります。

 

これからも様々な活動の中で、友達と協力する経験を沢山していきます。

 

まふぃん上之園 岡部

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