お知らせ

2023.02.28

ブログまふぃん錦ヶ丘

お米の発表(錦ヶ丘)

参観週間の最終日に、子ども達が保護者に向けて、今年度のお米プロジェクトの発表を行いました。

お米の発表は、昨年度の活動報告(活動報告会(両事業所)

夏休みに学校の先生方に向けた「おもてなしプレゼンテーション」(バケツ稲作りを通して(錦ヶ丘)

そして今回の参観週間の3回になりますが、利用日の関係から3回とも同じメンバーではなく、毎回違う子供たちの組み合わせ。

発表の経験が3回目のベテランもいれば、今回が初めましての子どももいましたが、自然に経験のある子が初めての子に教えてあげる姿も見られ頼もしく思うことでした。

子ども達は、人前に立つという経験やそれを重ねることで、さらに成長したようです。

 

日々の小さな積み重ね

人前に立って話をするって、私たち大人でもドキドキしますよね。

まふぃんの子ども達の中には、相手に自分の思いを伝えることや、人前で発表するのを苦手だと感じる子もいます。

自分が「こうしたい」「こう思う」などの気持ちを言葉にできないために、誤解されてしまったり、せっかくの良いアイデアを伝えられなかったり…。という困りごとが少しずつ解消できるように、まふぃんの日頃の活動の中で小さいグループを作り自分の意見を言う経験や、帰りの会などでお題に対して自分の意見をみんなの前で発表する経験を重ねてきました。

自分を知る・友達の事を知る

発表に向けて、高学年の子を中心にパワーポイントをつくり、みんなでポートフォリオを作成しました。

昨年度は意見がぶつかったり、気持ちが崩れたり、喧嘩になったり、気分が乗らずになかなか進まなかったりする場面もありました。それでもみんなで一つの目標に向かって同じ方向を向き、やり遂げた時の達成感が自信となりました。

この昨年度の経験が団結力や自信に繋がり、今年度は、職員がたくさん声掛けしなくても、「パソコンが得意だからスライドを作るよ。」「人前で話すのは苦手でも受付や席への案内は大丈夫。」「クイズを考えるのが好きだ。」など、子ども達は自分や友達の性格や得手不得手をよく分かっていて、子ども達で役割分担ができていました。

 

まさしく子ども達同士で適材適所を見極めて、それがドンピシャ。職員も納得の役割分担でした。

それは、お米の発表を通してだけでなく、日頃のまふぃんの活動の中で、友達と関わったり協力したり、時には意見がぶつかってケンカをしても仲直りできたり…。

そんな子ども達の姿を、療育の中で引き出したり、見守ったりしながら関係性を築いてきたことで、友達の良いところや苦手なところも見えてきたのだと思います。

今回の発表。みんなが一つの目標に向かう事で、友達の苦手なところをカバーする力も育っている事を感じました。

 

泣こよかひっ飛べ

どんなに用意周到に準備していても、当日何があるか分かりません。

今回は、クイズの途中に答えの食い違いからヒヤリとする場面がありました。

どうなるかなと職員も少しドキドキしながら見守っていると…。

進行役の子がひょうきんな仕草とともに、「そっか。まちがえた!」と…。会場に笑いが起こりました。

そのおかげで、緊張していた重い空気が一変。和やかに進んでいきました。

間違えも「えい!やっ!」と、笑いに変える度胸。まさしく薩摩郷中教育の教え、結果を恐れずに行動してみる「泣こよかひっ飛べ」。

敢えて失敗させて気持ちを切り替える経験、友達の間違えを受け入れる経験を日頃の療育で繰り返してきたから、思い切ってやってみようとするチャレンジ精神も育ってきたのだと嬉しく思う瞬間でした。

 

ドキドキの発表が終わった後は、お父さんお母さんと一緒に橋口農園で収穫したおにぎりを食べました。

子ども達もさることながら、保護者の皆さんのいい笑顔。

みんなで一つの目標に向かって進むって素晴らしい!

この笑顔が、来年も見られるようにお米プロジェクトは進みます。

 

お米プロジェクト担当 田尻

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