前職では認可保育園で保育士として勤務しておりました。私が受け持つクラスにも支援の必要な子どもがいました。クラスに在籍していたＡ君は想像力が豊かで、身体を動かして遊ぶこと大好きな男の子です。しかし、感情のコントロールが苦手で、カッとなって手が出て友達にケガをさせてしまうこともありました。気持ちを上手に伝えることができず大声を出しながら室内からの飛び出す姿もありました。私も当時一人担任。A君にどのように接するべきか悩みながらも、補助職員と協力しながら子どもたちが安全に過ごせるように見守ることが、精いっぱいだったことを今でも覚えています。

療育に携わるようになり、Ａ君と同じような課題を抱えているお子様もまふぃんで支援しております。まふぃんでは子どもが問題を起こさないように配慮しすぎたり、特別扱いをしたりすることはしていません。子どもの課題に正面から向き合い対応していくために、意図的に課題を引き出すような活動を実施しています。感情が乱れて手を出して怪我をさせたり、飛び出したりする行動が、ぐっと堪えることや気持ちを伝えるなど別の表現方法に代わっていくようにと目標を持ちながら支援していきます。

子どもたちにはこんな風に育っていってほしいと一人ひとりの支援計画を作成し、保護者や通園先の先生と連携を図りながら日々支援を行っています。「まふぃんでできるようになったこと」が「まふぃん以外でもできるようになった」「問題となる行動が減ってきた」という話を保護者や通園先の先生方から聞くと、支援が必要な子どもたちにっとってまふぃんが大事な場所だと改めて感じています。

保育園で働いていた数年前は『療育は障害を抱えた子どもが通うところ』のイメージが強く、保護者の方も事業所の見学や体験、利用に至るまでには少しハードルが高かったように感じます。しかし、今では療育に対する理解も進んできており、通園先や日常生活で友だちと上手にかかわることが難しい、気持ちの切り替えに時間がかかるお子様の課題解決に向けて支援する場として認識されるようになっています。保護者や通園先の先生方がいつでも相談でき、子どもの成長を一緒に喜び合える身近な事業所でありたいと思っています。

まふぃんではいつでも見学や体験をすることができます。

いつでもお気軽にお声掛けください。

施設長　伊集院