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2024.05.07

ブログまふぃん(上之園)

社会性と感触遊び

まふぃんでは、子どもたちが社会生活を送る上で必要とされる社会性を養うための支援を行っています。

『社会性』は、社会生活に順応して自立していくための大事な力です。例えば、集団の中で他者との関わりを通して生活していったり、自分の考えを他者に伝えたり表現したりする際に必要になります。

保護者の方からの相談の中でも「集団の中に入れない」「他者に興味を示さないことがある」といった内容も多くあります。

3歳ころまでは一人遊びが多く、他者と同じ場所で遊んでいても、遊び方は一人ひとりバラバラなのがこの時期の特徴ですね。社会性を養っていくための基礎と土台はこの時期に養っていきたいので、まふぃんでは十分にアセスメントし子どもたちに体験を通して学んでもらいます。

 

社会性と感触遊び

感触あそびのひとつに小麦粉粘土遊びというものがあります。

この写真の時は、様々な感触に慣れてもらうことがねらいの一つですが、友だちと同じ場所や物を共有しながら遊ぶことも活動のねらいに挙げました。そのため仕掛けの一つとしてタライを使い、複数人数で遊ぶ環境を整えました。

 

例えば…友達がたくさん集まる輪の中に入っていくのがちょっぴり苦手なMくん。いつも運動遊び等では少し遠めからみんなが遊ぶ様子を眺めることもありました。今回はMくんの好きな小麦粉粘土遊びということもあり、友だちの輪の中に入って遊ぶ姿が見られました。

普段から1人遊びが多いMくん。この時は友だちの存在を意識し、タライの中の小麦粉を独占しようとする姿も見られました。しかし、思い通りにいかないことも多く、友だちと接触したり、遊んでいた粉が飛んできたりと一人遊びでは経験しないことも発生します。そのたびに気持ちが崩れてしまいそうになるのですが、「遊びたい気持ち」が勝ち我慢しながら遊ぶ姿見られました。

同じものを共有し複数人で遊ぶことは子どもたちにとってはとてもストレスのかかるもの。しかし、少し我慢したり、気にせずに遊べるようになることで、次第に友だちとの関わりが増えたり、気持ちを表現できるようにもなっていきます。

社会性の土台はしっかりと

これから子どもたちは、集団生活の中で生活していくことになります。身近な大人とのかかわりも大事ですが、集団で一緒に過ごすのは同世代の子どもたちです。この時期に社会性の土台をしっかり習得しておくことで、子どもたちがこれから社会に出た時にたくさんの人とのかかわりを持つことができるようになっていくと思います。

この時期だからこそ学ぶ社会性の土台。子どもたちには遊びながら、たくさんのことが学べるように支援を行っていきます。

 

櫻田

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