今年度の放課後等デイサービスでは初めてのナガヤ交流会ということもあり、

まずは交流会に向けて子どもたちにどんな役割や準備が必要かを知ってもらうために、

決められたそれぞれの役割を最後まで責任を持って取り組んでもらうことを目的にしました。

受付・案内チームの取り組み

受付・案内チームは、受付、お席に案内、飲み物や食べ物をお客さんに提供する役割です。

まふぃんには、緊張や恥ずかしさから話しかけられても黙り込んでしまう子どもたちがいます。

その子たちが緊張しながらも落ち着いて注文を取ることができるように、

実際カフェに行ってお客さんの立場になって考えるきっかけを作ることにしました。

すると、子どもたちは「店員さんが笑顔で気持ち良かった!!」と口を揃えていました。

具体的にどんな所が気持ち良かったのかも聞くと、「注文を聞く時笑顔だった!」「お皿を置く時も優しかったよ」とどんどん出てきました。

次は自分たちが店員さんになった時どうしたらいいのかを子どもたちに考えてもらい、本番を想定したロールプレイを行いました。

そこでは恥ずかしかったり声が小さくなったり黙り込んだりすることなく、笑顔で「こんにちは!」と挨拶したり、丁寧に注文を取る姿が見られました。

体験的にどんな接客をしたらお客さんは嬉しいかを考えたことによって、子ども達の行動が変化していきました。

作るチームの取り組み

作るチームは、ホットケーキを焼く、チョコペンで「ありがとう」を書く、生クリームをデコレーションするという役割です。

ホットケーキを焼く子たちは、一回目の練習で上手くひっくり返せないこと・丸く焼けないことに苦戦していました。

焼くのは初めてで自信がない子もいました。

「一回一緒にやってみよう!」とコツを掴めるように職員が手を添えてやってみて、コツを掴んだタイミングで片面だけ1人で挑戦しできたら、じゃあ次は両方焼いてみようという小さな段階を踏んで、少しずつできることを増やし、またできた事をその都度認めていくことで、次もできるかも!挑戦してみようという気持ちを育てていきました。

すると、「家でも練習をしてきたよ!」と自発的にお家でも取り組んでくれるようにもなりました。本番前になると「僕がいないと!」というくらいに責任を持って取り組んでくれました。

初めの姿からは想像もできないくらいの成長を感じ、とても嬉しかったです。

ついに本番当日!

ドキドキの本番当日。

住人さんに喜んでもらおうと沢山準備をして練習をしたナガヤカフェ。

本番前に、住人さんがナガヤカフェをとても楽しみにしてくれていること、そして喜んでもらえるカフェにしようねと伝えました。

すると自分たちの役割を子どもたち同士で確認したり、「もう一回練習しよ!」と何度も練習したり、

ナガヤカフェの成功に向けて子ども達が自発的に動くといった変化も見られました。

ナガヤの住人さんから、子ども達の様子を見て「小学生なのに凄いわね」とお褒めの言葉も頂きました。

敬老の日も兼ねて住人さんへの日頃の感謝を込めたありがとうホットケーキ。

最後に「おいしかったよ!!」と住人さんからの言葉を聞くことができ、大成功でした!

前は恥ずかしさから話せなかった子が住人さんからの質問にお返事ができるようになったり

その場にいるのも緊張していた子が笑顔で参加出来たりと成長を感じたナガヤカフェでした。

準備から本番まで、日に日に成長していく子ども達の姿に感動しました。

今後も子ども自身が考え、主体的に行動する姿を大事にしていきたいと思います。そのために私たち職員は常に子ども達にどうなってもらいたいかを考え、今はどんな支援が必要かを考え学び続けられる大人でありたいと思います。

また、地域で子どもの成長を見守り支えていくことができるこの環境を活かして、見かけたら「こんにちは!」と笑顔で挨拶を交わしたり、困っている住人さんがいたら手を差し伸べたり、人と人のつながりを大切にできる子ども達に育って欲しいと思います。

さて、次はどんな交流会になるかな。

ナガヤの住人さん、たくさんのご参加ありがとうございました!

 

まふぃん 松野