お知らせ

2025.01.09

ブログ

放課後等デイサービスのおやつ

 小学生~高校生が通う放課後等デイサービスのおやつは、栄養価や腹持ちの良さという観点からおにぎりをよく提供しています。おやつの時間になると子どもたちがテーブルに集まり、それぞれがラップを使って自分のおにぎりを握ります。おにぎりを作ったことがないという子どももいて、最初は戸惑ったような表情をしていますが、隣にいる先輩が教えてくれたり、周りの友達の様子を見て真似たりすることで、だんだん一人でも作れるようになっていきます。

 「わからないから作り方を教えて」「できないから助けて」と自分で人に助けを求めるのは、生きていくのに必要な力です。そのような子どもたちの生きる力の芽を摘んでしまわないように、大人は少し引いたポジションで見守っています。

 ときには「ラップが小さくてご飯がこぼれた!」「私もお代わりをしたいから残しておいて!」等の声が上がることもありますが、困った時にこそ子どもたちは自分で考えて解決しようとする姿が見られます。そのようなときはチャンス! 「おにぎりっておいしいよね! もっと食べたいね!」と子どもの気持ちに寄り添いながら、「どうしたらご飯をこぼさずに作れるかな?」「どうしたらみんなに同じようにお代わりを分けられるかな」と子どもたちが自分で解決策を見つけられるよう大人も一緒に考えたり、解決へのヒントをさりげなくまいたりする等の支援を行っています。

■炊飯器が使えなくなった!?

 ある日のこと。子どもたちのおやつ作りに欠かせない炊飯器の調子が悪くなってしまいました。炊飯スイッチを入れてもいつの間にか切れてしまいお米を炊くことができません。「おにぎりが食べられなくなった!」と叫ぶ子もいます。すると一人の子どもが言いました。「炊飯器がないんだったら…キャンプに行ったときは、お鍋でご飯を炊いたよ」。

 その一言を大人は聞き逃しません。「え、すごい! それどうやったの? A君、もっと教えてよ」。A君の話を聞いた途端、子どもたちのやる気スイッチが入りました。タブレットを使ってお鍋でのお米の炊き方を調べる子ども、材料や道具を職員室に借りに来る子ども、お米を洗って準備をする子ども等、みんなで手分けして動き始めました。

 さてさてお米は無事に炊けたのでしょうか? 大人もずっとそばで見守っていましたが、おいしく炊けたかどうかは実際にふたを開けてみなければわかりません。水加減についてはキャンプでの経験者が指の関節を目安に量っていたし、火加減や調理時間についても炊飯器のようにきっちりしたものではないし、大丈夫かな?

 「わあ~! できた‼ ご飯だ!」。歓声が上がりました。少し味見をしてみると芯もありません。炊き立てのもっちりしたおいしいご飯が無事に完成しました。子どもたちが鍋で炊いたご飯はおいしかったのか、あっという間になくなってしまいました。

■自ら挑戦し工夫する子どもを育てる

 新しい炊飯器が届くまでの間、しばらくは子どもたちが鍋でご飯を炊いてくれました。学校が早く終わる低学年の子どもたちが、みんなが揃うまでの間に交代で作ってくれます。2回目以降は経験として覚えているのでレシピも何も見ず、水加減も火加減も調理時間もだいだいで。調理時間については炊飯器よりも短い時間で炊くことができ、「これで大丈夫なんだ」とそばで見ている大人の方がびっくりするくらい気軽に炊けるようになりました。さらに「醤油を入れると味がついておいしいよ」「卵を入れて卵がゆにしようか」等と子どもたちのアイデアをもとにバリエーションも増えました。

 大人の役割は子どもたちに気付かれないように、子どもたちの興味関心を引き出す種をまき、子どもたちがしたいことの実現に向けてサポートを行い、ケガや事故がないように見守ること。子どもたちが自ら目標に向けて走っていこうとする力や工夫する力、想像力、夢を実現する力を引き出せるようこれからも支援していきたいと思います。

まふぃん 上薗

お問い合わせ

児童発達支援事業所まふぃんのウェブサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。 当施設に関するお問い合わせは、お電話にて受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

まふぃん(上之園町)

TEL 099-250-9361

受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く

まふぃん錦ヶ丘(吉野町)

TEL 099-210-7840

受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く

塔ノ原福祉会の採用・求人情報
私たちと一緒に楽しく真剣に働きませんか?採用情報はこちら