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2025.01.30

ブログまふぃん錦ヶ丘

1月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)

まふぃんでは毎年職員それぞれに、学んでほしいことを辞令として出しています。辞令の内容は療育に関すること、子ども達に関わるうえで更に学んでいって欲しいこと、働くうえで大切にしてほしいこと等、職員の経験年数や得意不得意も考慮しながら施設長、法人本部で決めています。今年度も終わりに近づき、そのまとめの時期に入ってきました。

今年1年、人権について学んだ職員がいます。本を読んだり、研修に参加したり、映画を見たりと自分なりに学びを深めていたようです。その職員の人権のまとめの中で、まふぃんの活動は人権教育と深く結びついているのではないか、というものがありました。

人権教育では、「他者の立場になって考えや気持ちを理解しようとすること」、「自分の考えや気持ちを豊かに表現すること」、「自分の要求ばかり主張せず、建設的に人間関係を調整すること」、「人権問題に直面した時にそれを解決しようとすること」、などの力を育むことが大切だとされています。文部科学省が定める、教育課程の基準の学習指導要領にも「一人一人の児童(生徒)が,自分の良さや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる。」と、同様の内容が明示されています。

 

児童発達支援では、活動の中で友達との関りを大切にしています。まだ自分本位の子ども達が、他者の存在に気付き、小さないざこざを経験しながら相手を受け入れる心や行動が養われるよう促していきます。その過程には、嫌だった気持ち、少しだけ我慢が出来た姿など子どもを丸ごと受容する大人の関りが必要です。感情の表し方や、言葉での説明が未熟な子どもたちが、まず安心して自分を発揮することが、ゆくゆくは他者を受け入れる人権尊重の土台を作っていきます。

 

放課後等デイサービスでは、他者との話し合いや、協力して何かを達成することなどを通して、相手の意見に耳を傾けられるようになり、そして、徐々に相手を認め多様な考えを受け入れられるように支援しています。時には大人が介入し一つ一つ問題を紐解いていくことが必要な時もありますが、子ども達が安心安全な環境の中で自分の考えを存分に表現できるようにしています。ここで培われた力が子ども達の人権を尊重する意識へとなっていきます。

私たちの考え方や生き方に優劣はありません。人権を尊重するということは、自分とは違う他人を受け入れ、自分も他者も幸せに生きていくための権利を大切に扱うということではないでしょうか。これらのことは、まふぃんの療育の軸にある「社会性を育む」「自律をする」ということにも繋がっていくことでもありますね。

今年度初めに、全職員で子ども達への関りについて話し合いました。きちんと子どもの声に耳を傾けているだろうか、自分は良かれと思ってとった行動で子どもたちを傷付けてはいないだろうか。忙しない日常でもふと手を止めて、子ども達への関りや人権について考える時間を大切にしていきたいです。そして、私たち大人も互いに認め合える関係性でいることこそが、子どもの人権を尊重することへと繋がっていくと思っています。

 

まふぃん錦ヶ丘

施設長 吉村佳代

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受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く

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