お知らせ
2025.02.07
ブログまふぃん(上之園)
虐待防止・身体拘束等の適正化のための研修

1月18日、外部の講師の方をお迎えし、両まふぃん合同で「虐待防止・身体拘束等の適正化のための研修」を行いました。今回の研修は、虐待防止および権利擁護に焦点を当て、障害福祉サービスを提供する事業所が年に一回必ず行う研修の一環として行われました。
研修の目的と内容
この研修では、まふぃんが提供する支援が人権擁護の観点から適切なものかどうかを見直し、子ども達に接する際に持つべき視点を再確認しました。障害者虐待防止法について触れつつ、利用者への虐待を防ぐための方法や身体拘束について具体的な学びを得ることが出来ました。
支援について
まふぃんでは、気持ちが乱れて泣いたり怒ったりしている子がいる際は、すぐに気持ちに寄り添うようにしています。「○○が嫌だったね」「○○したかったんだね」と代弁しながら気持ちに寄り添っていると、子どもたちは次第に落ち着き、気持ちを切り替えることができます。この経験を繰り返していくと、いずれは自分の力で気持ちを切り替えられるようになります。
気持ちを切り替える力にプラスして、怒ったり泣いたりする前に、ぐっと堪えたり別の方法で表現したりする力も大切だと研修を受け感じました。
子ども達が怒ったり泣いたりして激しく感情を表出するのには、必ず理由があります。例えば、着替える際に泣いてしまう子がいるとします。気持ちを切り替えることだけに注目していると、泣いた後の支援だけになってしまいます。
まふぃんでは、「どうして、着替えの時に泣くのかな?」と情報を集め、気持ちが乱れる前の支援と目標を考えていきます。
例えばこの場合だと、手指の不器用さからどうしてもボタンの付け外しが難しいようだ。日頃から、困った時に上手く言葉で伝えられず泣いてしまうようだ。という見立ての下、「困った時に周囲の人に助けて、手伝ってと言えるようになろう」という目標を立てます。
そうすると、どのように支援するかも決まります。適切な支援を受ける事により、この子は泣いて表現する前に、言葉で助けを求められるようになるかもしれません。更に、大人と一緒に落ち着いて取り組む事で、段々とボタンの扱いのコツを掴めるかもしれません。
このように、激しい感情の表出がおこった後の対応だけではなく、そうなる理由を具体的に見つけていく事が虐待を防ぐ事はもちろん、より良い支援に繋がっていくことと思います。
虐待防止と職員間の連携について
福祉の仕事は、人との関わりが深い仕事です。怒ったり、泣いたりしている人と接し続けていると、どうしても職員の心も乱れてしまうこともあります。虐待や不当な身体拘束は、支援にあたる職員の感情的になりすぎた際に起こりやすいそうです。特に、支援者と利用者が一対一の時、密室にいる時に発生しやすいとのことです。
ここ数年、「不適切保育」というワードが度々ニュースに流れています。発生時の状況を見ると、一対一のときであったり密室に居たりする時が多いようですが…誰かそうなる前に「まあまあ、落ち着いて」と声をかける同僚はいなかったのだろうか…と思っていました。今回の研修で、「一対一にならない、密室にならない」という防止策と、「職員同士でヘルプを出す」という防止策を再確認しました。
この「ヘルプを出す」ということが、最も大切かと思います。
まふぃんでは、気持ちが乱れている子と接する際、時間がかかったり感情が入ってしまいそうな時に「代わってください!」「大丈夫?代わるよ!」と声を掛け合うことを、日頃からルールとして徹底しています。より良い支援のために、職員がひとりぼっちにならず助け合う環境作りを心掛けています。
今回の研修を通じて、虐待防止という観点にプラスして、支援に対する考え方を深めることができました。お互いに声を掛け合い気持ちにゆとりを持っている職員が働く明るい職場が、子どもたちにとっても安心して過ごせる場所になると思います。
今後も定期的に研修を実施し、まふぃんに通う子どもたちが豊かな生活を送れるよう、支援の質を向上を目指していきます。
櫻田
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