お知らせ
2025.03.10
ブログまふぃん(上之園)
目標に向けて…

とある日の放課後等デイサービスで、段ボールを積んで高さを比べ合うゲーム活動を行いました。
まふぃんでは、活動ごとに個人に対するねらいも立てています。この日は、Aくんに焦点を当てました。
職員が一斉に指示を出す時に他所を向いて出遅れていたり、他の子が活発に話し合っている時に黙り込んで手遊びをしていたりすることが多い子です。いずれは、一斉指示を自分で聞いて理解したり、手遊びをせずに他の子の話に興味を持って自分の意見を言えるようになったりしてほしいと思っています。
そこで、まふぃんや学校での様子も再確認しながら職員で話し合い、見立てと今回の目標を立てました。
見立てとねらい、手立て
【見立て】
①他の子に任せがち…活動への意欲がやや低いのでは。
②子ども同士の会話や複雑なルールは、少し理解しづらいのでは。
③好きなゲームや自由遊びの際に選択する物を見ていると、構成遊びが好きなのでは。
【ねらい】
・手遊びをしないくらい、意欲を持って活動に参加する。
この見立てと目標を下に、下記の手立てを決めました。
【手立て】
①「自分も頑張らなくては!」と意欲を引き出すため2人組にしました。(これまでは3人組になる事が多かったため)
②ルールと勝ち負けの結果をシンプルにする。様々な土台の上に段ボールを積んで高さを比べるルールにしました。
③興味を持ちやすくするため、好きな構成遊びの要素を入れました。
大人の対応も事前に決めています。今回、活動に集中できている際は表情や声掛けでしっかり認めていき、集中が切れた際は手遊びをし始める前にアイコンタクトを送って自分で気付けるようにしました。
活動での様子、今後…
結果として、活動の最初から最後まで集中を切らして他所を向いたり、手遊びをしたりすることなく参加することができました。それどころか、フライングしそうになるぐらい前のめりになったり、他の子の様子を見て戦法を取り入れたり、ペアの子と会話したりする姿を引き出すことができました。
フライングしそうなぐらい前のめりになって集中している時こそ、事前に決めていた大人の対応の出番!「よく聞いてるねー!」と認めるとにっこり笑って、その後もよく集中できていました。
集中して疲れたのか、活動が終わった後は息をふかーく吐いて、空を見上げる姿も…。終わった後まで、いつもと違う姿でした。
「段ボールでの高さ比べゲーム」は、まふぃんでは度々行う活動です。
しかし、一人ひとりに合わせた手立てを考えることで、1回の活動でも姿が変化します。今回のような経験が積み重なって、いずれは冒頭でイメージした「一斉指示を自分で聞いて理解したり、手遊びをせずに他の子の話に興味を持って自分の意見を言える」姿に繋がるのではないかと思います。
ちなみに、このゲーム活動をした翌週は話し合い活動も行いました。
職員の打ち合わせで、前回のゲーム活動での姿を思い出しながら、こんな話をしました。
”今日の話し合いでは、みんなが話している内容にまずは興味を持ってほしい!”
”みんなの話のテンポが早いから、難しくて諦めてしまうのかも…じゃあ、今何の話をしているのかそっと伝えてみよう!”
話し合いの前半は、子ども同士の意見が活発になるほど俯いて手遊びに意識が向く姿がありました。職員が後ろから、そっと今の話題やみんなが悩んでいる点を伝えると……ふっと顔を上げて、意見を言うことができました。その意見が、とても的を得ていたので、みんなも少しびっくりした様子で「おお〜!」とリアクション!
そのリアクションを受けると、少し笑って、その後は手遊びをせずにみんなの意見を聞いていました。そんな姿を見ると、私達職員もとても嬉しくなります。
今年一年、このような子どもの成長を感じる機会がたくさんありました。一日一歩の成長も、積み重なっていくと百歩にも千歩にもなります。子どもたちが目標に向けて歩んでいけるよう、私達職員も子どもたちのことを考えながら支援の道を歩んでいきたいと思います。
櫻田
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