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2020.05.28

ブログまふぃん(上之園)未分類

どうなっているのかな?

どうなっているのかな?


早いもので5月も終わりが近づいてきましたね。カレンダーは折り返しの6月。月日が経つ早さを感じます。

草花に目を向けると、つぼみを持っていた紫陽花もいつの間にか花が咲き始め梅雨の近い事を知らせています。

慌ただしく過ぎてしまう日常に季節を忘れてしまいがちですが、草花はしっかりと季節の移ろいを感じ知らせてくれているのですね。

 

 

ある日の放課後等デイサービスでの出来事です。

 

おやつのおにぎりを食べた子どもたちが「今日の自由遊びは何?」と聞いてきました。

子ども達の前に用意されたものは・・・

 

机に置かれた『紙飛行機』ひとつ。

それを見た子どもたちは「あっ!紙飛行機だ」「折りたい!作り方教えて」と興味を示し口々に言ってきます。

「作っていいよ」と言い、職員が渡したものはA4のコピー用紙1枚。

ですが、敢て作り方を教えませんでした。

 

「これ(見本)を見ながら折ってね」と声を掛けると、さっきまで「作りたい!」と盛り上がっていた雰囲気が一変し「えっ!分からないよ~」「難しい」と戸惑いと、不安そうな表情に変化しました。

そこへ一人の男の子がやってきて

「僕、作りたい。先生紙ちょうだい。」と言い、見本を見ながら折り始めました。

すると他の子ども達も

「じゃ、僕もやってみようかなぁ」

と次々に見本を見ながら折り始めます。

 

『どうなってるのかな?』と見本の紙飛行機を解体したり、元に戻したり前回皆で折った事を思い出しながら折っていました。

 

 

しかし中々思うように折れません。

何回見本を広げても、元に戻しても分からなくなった子どもたちは

「分からない。教えて!」

と言ってきました。

ここで、折り方を教えてあげるのは簡単ですが、教えたい気持ちを職員も〝我慢〞。

 

代わりに新しい見本の紙飛行機を渡すことにしました。

「どう、折ってるかな?(折れ線はどこ?)」「一番最初はどこを折っているかな」

と声掛けを変えてみました。

すると、今度はただ解体するだけではなく、

 

『どこに折れ線が付いているのか』

『どう折っているのか』

『どういう形に折っているのか』

 

を考えながら解体し、少しずつ見本を真似ながら折る折り方に変化していきました。

 

最初は個々で折っていましたが、次第に「ここは~になってるんじゃない(こう折る)」

「うん。そうかも」と友だち同士考えを出し合いながら折っていました。

お手本が〝どうなっているのか考える(折れ線がどこについているのか)〞

解体しながら〝どこを先に折っているのかを調べる〞

広げていきながら〝どのように折ってあったのかを覚えておく〞

完成したものを見ながら折っていくというたったこれだけの事ですが、その中にも

試行錯誤し予測しながら折る、試す、難しい事に挑戦するなど思考力や学びに向かう力にも繋がっていきます。

また、友だちと一緒に行う中で

 

自分が分かった事、気が付いた事を伝える

その考えを聞いたり、一緒に試したり工夫したりする。

 

その中で子ども達は、新たなことに気が付いたり視点を変えて見る力も育っていきます。

 

このような体験を通して、

考える事の楽しさ、探求心、相手の考えに耳を傾け受け入れる事で、

子ども達が自分の力で取り組みやり遂げる自信にも繋がっていきます。

 

見本も見ながら折っていた子ども達はどうしたかというと・・・

意見を出し合いながら20分程『どうなっているの?』と諦めずに折っていました。

本活動での紙飛行機作りで答え合わせをすると

「あっ!こうなっていたんだ。ここまでは合っていた!」

と言っていた子ども達でした。

 

この紙飛行機づくり。今後実験をひそかに考え中です。また次回のブログでお伝えしますね😊

 

 

まふぃん上之園

寺田

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