お知らせ

2021.11.06

ブログまふぃん(上之園)

お米プロジェクト~脱穀編~

かけ干しをして10日ほどたちました。いよいよ脱穀です。

まふぃん上之園では、11月6日にナガヤタワーの住人さんと新米を食べる計画を立てています。

機械で脱穀すれば、すぐにできることなのですが、手作業で脱穀をすることを通して

  • 身近なものを使って脱穀をすることができる
  • 時間いっぱい作業に集中できる

をねらいにしました。手指の使い方や力加減が上手になること、自分で考えながら脱穀ができるようになってほしい、と考えました。

 

1回の活動時間内では、終わらなかったため、全部で6回行いました。

すると脱穀の方法を工夫できたのです。

今回は、その様子を紹介いたします。

 

 

1回目

脱穀って何?

 

脱穀の方法を子どもたちに問いかけると、小学2年生のR君が

「お米と草(わら)を仕分けること?」

と発言してくれました。

「仕分けること」うまい表現です。

 

では、どうやって???

 

学校で経験した中学生から「割り箸でできるよ」「手を使う」などの意見が出ました。

そこで、まふぃんが用意した身近な道具は4つ。

割り箸、プリンカップ、牛乳パック、フォークです。

 

きょんとしている子どものために、ヒントを見せました。

昔の人はこんなふうにしていたのか!

後は子どもたちの考えに任せます。うまく仕分けができるかな?

昔の人の写真の影響からか、はじめフォークを選ぶ子どもが多かったのですが、割り箸、プリンカップ、といろいろ試しながら自分に合う方法を見つけていました。全員が仕分け作業に集中し、脱穀の活動はとても面白かったようです。

でも仕分けできたのはたったこれだけ・・・これは、時間がかかるぞ、と思いました。

 

2回目

前回の活動では、脱穀を力任せにしてしまう、穂の部分を注目できていない子どもがいた、という反省があり、お米を一粒ずつ分けること、丁寧に扱うことを意識してもらいながら脱穀しました。

グループ内で上手に割り箸を使う子どもの様子を真似したり、お米が飛び散らないような工夫を自ら考えている姿がありました。

とても真剣です。

 

3回目

脱穀の経験者が多くなりました。すると創意工夫する子どもが出てきました。

Y君・・・牛乳パックに穴を開けて脱穀する

Eさん・・プリンカップの穴を利用して脱穀する

それは思いつかなかった~すごいです。いろんな方法があるんですね!!

 

工夫することの楽しさを感じながら、主体的に考えている姿とはこういうものなのか、と思った瞬間です。効率的にしたい、飛び散らないようにしたい、そんな気持ちが自然に考える力を伸ばしていくのだな、と思いました。

やりながらコツをつかんでいく、経験は大事ですね。

 

4回目~6回目

 

脱穀名人が次々に誕生しました!

やりやすい方法で黙々と作業する子どもたち。

黙々と仕分けに没頭しているK君に「面白い?」と聞くと、「面白い」との返答が返ってきました。こんなに集中することができる、K君の新たな一面を知ることができ嬉しかったです。

 

まとめ

何回も経験することで、力加減や道具の使い方が上手になり、6回目では散らかさないで作業することができました。

また、こうしたらうまくできるよ、と上級生が下級生に優しく教える姿もありました。

何事も経験が大事、と言われますが、本当にその通りです。

脱穀の活動を繰り返し行うことで、

・時間いっぱい取り組む集中力

・手先の使い方、力加減の上達

・創意工夫

・他児とのコミュニケーション力

など、ねらい以上のものも子どもたちは受け取りました。

 

さあ、次のステップが待っています。

どうやって精米するか(笑)

昔の人の苦労やお米を作っている人の思いにどこまで想像を膨らますことができるか、一歩踏み込んだ活動を目指して、子どもたちと楽しみながら取り組んでいきたいと思います。

 

まふぃん上之園 末吉

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