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2023.07.24

ブログ

7月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)

今年度、ある資格取得に向けて勉強をしています。この年齢になって教科書を広げ課題に取り組むことはとても新鮮な気持ちです。

 

その中で「集団」についての項目があり、まふぃんの療育と照らし合わせて考えてみるととても興味深かったです。

集合と集団は違うという定義。人が集まっているだけの状態、例えば満員電車にたまたま乗り合わせた見ず知らずの人の集まりは集団ではなく、人の集合であるということ。しかし、電車が故障しお互いに協力してそこから脱出しようと共通の目標ができ、協力や知恵を出し合い、リーダーシップをとる人がいたりする状況は集団となります。

 

まふぃんの子どもたちの姿で考えてみました。

児童発達支援の年少・年少少クラスでは、子ども達が一つの遊具に集まって各々遊び始めます。これはまだ子どもたちの集合であり集団ではありません。なぜなら、その遊具で遊びたいという目標は皆一緒だけれども、自分が遊びたいという目標なのでそこで互いに協力したりという姿はないからです。一人遊びがまだまだ多いこの時期、意図的に子どもたちが接近して遊ぶような遊具を提示することがあります。

年中・年長クラスになると、同じ遊具に集まり互いに譲りあって遊んだり、ごっこ遊びなどでやり取りを楽しんでいます。同じ目標に向かい協力して何かを作ることができるようになり、少しずつ集団の姿になりつつあります。

これが放課後等デイサービスの学童期にもなると、しっかりとリーダーシップをとれる子が出てきたり、皆で知恵を出し合って作戦を立てることができるようになってきたりします。

子どもたちは成長の段階をたどりながら、個の集合から集団になっていきます。

 

人は必ず人との関りもって生きていくものです。未就学の子どもたちはまだ、家族や園のクラスといった安全な見守りがある集団に属していますが、成長とともに学校や職場や地域など、ルールを守ることやコミュニケーションを必要とする集団に属すようになってきます。

まふぃんの行っている接近・共有・交流を主軸とした活動。意図的に子どもたちの集合や集団を作り、それによって生まれるコミュニケーションや感情の擦れ合い。園や学校の集団に馴染み困ることなく生活するために、まふぃんの療育での経験が子どもたちのこれから先、集団の中で生きていくための基盤となっていきます。

私の資格取得までの勉強はまだまだ続きます。時には自宅以外の場所で、コーヒーを飲みながら勉強をしています。もしどこかで見かけて、コクリコクリと居眠りをしていたらどうか優しく起こしてください・・。

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村

 

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