お知らせ
2023.07.25
ブログ
施設長通信 7月
今年度に入り3か月が過ぎました。
新1年生も、すっかり放課後等デイサービスの活動に慣れてきています。まふぃんではおやつにおにぎりを提供しています。おにぎりのブログ
ラップを切ることも初めての子どもたちは最初こそ苦戦していていましたが、上手に切れるようになっています。「園長先生どうぞ~」と小さな手で握った丸っこいおにぎりをもってきてくれる姿もほほえましいです。
ある日の学習時間、男の子が宿題プリントと筆箱を持ってやってきました。
この男の子は「整理整頓が苦手。忘れ物が多い。」と保護者からも聞いていました。
持ってきた筆箱の中を見てみると消しゴムだけしか入っていません!
「あれ?鉛筆ないけど、どこに置いてきた?」
「学校・・・かな?」
「・・・。」
「ランドセルの中探してみようか?」と一緒に見てみると荷物でごった返し、プリントがぎゅうぎゅうに押し込まれています。
「あ・・・」
男の子も苦笑いするので、これではいけないと感じたのでしょう。
「一緒に片付けようか?」と声をかけ
学習を始める前にランドセルの中にあるいるもの・いらないものを仕分けました。
短くなった鉛筆やちょっと前の学習プリント・・・折り紙と消しゴムが4個出てきました。
まふぃんに通う子ども達の中には、片付けや荷物の整理が苦手な子もいます。もとの場所に片付けていなかったり、次のことをしようと管理がおろそかになってしまったりして「物を大事にしない!」「なんでいつも忘れるんだ!」とよく指摘をされてしまう子も多いのではないでしょうか。
「自分で管理しなさい!」「自分で片付けてごらん!」困るのは自分だからと声をかけ促すだけでは定着は難しいようです。
特に低学年のうちは大人が一緒に確認してあげることも時には必要だと思っています。
まふぃんでも学校から持ち帰ったプリントを一緒に確認したり、ランドセルの中を一緒に整理したりしながらおうちの人と一緒にやってみてねと声をかけることもあります。
また、筆箱の中に筆記用具がそろっているかな?学習後に鉛筆を削っておこうね!など子どもたちの行動が定着していくように支援しています。
冒頭に出てきた筆箱に鉛筆が入っていなかった男の子。
今度は大事に使ってほしいなという気持ちでまふぃんにあった鉛筆を4本入れて学習を終えました。
子どもたちには整った環境で学習を受けてほしいけれど、すべて整えてあげるのも子どものためにはならない。最終的なゴールは「自分で物の管理ができるようになってほしい」と私たちや保護者の思いも同じだと思います。そのために今できる支援をご家庭とまふぃんと協力して行い、子どもの「できること」が増えていくことを願っています。
先日実施した療育参観では子どもたちの頑張っている姿、できなかったことができるようになってきた姿も見ることができたのではないでしょうか。子どものたちの成長にはご家庭のサポートも必要となってまいります。サポートする中で「どうしてよいかわからない」時には、おうちでできるサポート方法を一緒に考えられたらいいなと思っています。いつでもご相談ください。
さあ、あれから3週間。
「先生見て~」と筆箱の中に渡した鉛筆がしっかり4本入っているではありませんか!
「ちゃんと持ってきて偉かったね!」と伝えると、自信に満ち溢れた表情を見せてくれました。
子ども自身が意識してできるようになること。
すっきり身の回りが整うことで、学校生活や学習や交友関係などで本人が困ることが減っていけばいいなと思います。
施設長 伊集院
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