お知らせ
2023.09.28
ブログまふぃん(上之園)
災害に備える取り組み
8.6水害から今年で30年。
当時私の実家も被災し、水が飲めない、お風呂にも入れない…当たり前のことが当たり前に出来なくなった事を今でも鮮明に覚えています。被災直後の実家は大きなテレビや冷蔵庫が土間の方に倒れ、家の中には大量の泥が流れ込み、もしその場にいたら命の危険もありました。当時を思い返すと防災の大切さを改めて感じます。
今回は災害時に、まふぃんに通う子ども達や職員の命を守り、通常の業務を行うための取り組みについてお伝えします。
~まふぃん(上之園)の取り組み~
まふぃんは、8.6水害の時に氾濫した甲突川のすぐ近くにあり、浸水想定区域にあります。そのため、毎年水害を想定した避難訓練を行っています。
8月の避難訓練では、8.6水害の動画を視聴し、災害の恐ろしさを感じるとともに、防災の大切さを子ども達と話し合いました。水害時、本来なら入居ビル2Fに避難することになっていますが、今回は指定の避難場所である甲南福祉館まで歩いていきました。動画を見たあとの避難訓練だったため、「水害の時はここ(側溝)から水があふれそうだね」「この高さなら水は来ないね」等の自分の事として捉えながら歩いていました。
そのほかにも入居ビルの住人や近隣企業と合同の避難訓練(年に2回)、まふぃん単独で火災・桜島大噴火による地震を想定した訓練も実施しています。
~まふぃん錦ヶ丘の取り組み~
吉野町の中心部にあるまふぃん錦ヶ丘では、火災や地震による避難訓練に加え、昨年は災害時の引き渡し訓練を行いました。災害時に子どもの所在を保護者へ伝えることや、保護者が迎えに来られない時のために、どのような対策が必要か?など実際に訓練をして見直しています。隣接するこども園錦ヶ丘、こども園錦ヶ丘+と合同避難訓練も実施しております。
~認定こども園プラス(同法人姉妹園)での取り組み~
職員室棟の2Fにこのようなものがありました!
テントの中にあるのはカラー段ボールで組み立てられた、簡易トイレです。
テントの中にあるのはカラー段ボールで組み立てられた、簡易トイレです。
3.11の災害医療派遣チームを経験した看護師職員の提案で設置したものです。試しにトイレを組み立ててみたり、簡易トイレをこどもが使用するときに気を付けることは何か?を考えるきっかけにしています。防災月間の9月に、職員の防災に対する意識を高めようというねらいから、他にも非常時用バッテリーや水タンクが園のどこに保管されているかを確認するクイズをしています。
2024年4月から福祉業界では、BCP(業務継続計画)の策定が義務付けられます。BCPとは災害が発生した時や緊急時にも必要とされる福祉サービスを提供できるよう備えるものです。そのため、必要な方針や被災後の復旧についても計画しておくことが必要となります。
つい先日、BCP作成の説明に関する勉強会に参加しました。講師からはBCPは一人で作ろうとせず、事業所の職員も作成に携わることが大切だと聞きました。他の事業所のBCPを真似するのではなく、「こんな時、どうしたら事業を継続できるか?」と、環境にあわせたまふぃん独自のBCPの準備を進めてまいります。
また、講師から「事業継続の備えの大切さも去ることながら、最も大事なことはまずは子どもやスタッフの人命を守ること!」と何度も言っていました。事業継続を行うためには職員の力は不可欠です。お預かりする大事なお子様の命も、それを守りスタッフの安全も確保しなければと改めて感じました。
ここ数年、各地では大きな自然災害による、多くの被害が報告されています。いつ発生するかわからない緊急事態。もし被災した場合にも子どもの命を守り、育ちや支援を保証するための業務が継続できるように平常時の訓練と備えを継続致します。
ご家庭でも、おうちでできる防災についてお子さんとお話してみてくださいね。
施設長 伊集院
お問い合わせ
児童発達支援事業所まふぃんのウェブサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。 当施設に関するお問い合わせは、お電話にて受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
まふぃん(上之園町)
TEL 099-250-9361
受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く
まふぃん錦ヶ丘(吉野町)
TEL 099-210-7840
受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く