お知らせ
2020.10.02
まふぃん錦ヶ丘
野菜の種まき(錦ヶ丘)
9月の最終土曜日に放課後等デイサービスの子ども達と野菜の種まきを行いました。
季節の移り変わりに合わせて植える野菜も変わること、植える時に職員の力を頼るのではなく、自分達の持っている力(経験、記憶、コミュニケーション)で対応することを学んだ子ども達。より一層自然に対する意識が高まり、身近なものとして捉えることができるようになったと思います。
種まきの前週に子ども達と
「野菜を作りたいけど何を育てたい?」
「冬の野菜ってなんだっけ?」
という話題で話し合いを行いました。
その中で出てきたのが
『にんじん』『だいこん』『ブロッコリー』の三つ。
特に『にんじん』については、前年度に育てたものの、まるでごぼうのようにヒョロヒョロの物が出来上がった経験からリベンジしたい気持ちを持って挙げてくれた子が多いようでした。
その三つに職員から『スナップえんどう』と『さやえんどう』の二つを加えて、計5種類の野菜を種をまくことに決定!
事前準備
種まきをするにあたり、職員も考えました。
今までは子ども達に種まきや苗を植える方法を伝え、一緒に取り組んでもらっていた野菜作り。
でも、子ども達の中で明確な目的を持ち、もっと主体的に参加できる方法はないか…
そのことを踏まえ、種をまく時の手順書を作りました。
この手順書を使うねらいは
『必要な情報を読み取る』
『お互いに助け合う、伝え合う』こと。
平仮名で書いていありますが、まだ上手く読めない子もいます。
そんな時に、分からないことを相手に質問したり、必要な情報を読み取って「ここに穴を作っていくんだよ」などと相手の子に伝えていくことで、自然とお互いを助け合える場面を作ろうとしました。
種まきスタート!
いざ、種まきに取り掛かります!!
没頭するあまり、一人で進めようとしたり相手と相談せずにやろうとする子もちらほら…。
手順書と違う方法で種まきをする子も出てきたので
「何て書いてあるかよく見て」と伝えると
『あ、そうだった』という表情で書いてある内容を確認し、「種は6個って書いてある」などと伝え合いながら進めていました。
また、手順書には溝の深さや隣り合う穴の間隔を示した数字も書いてあります。
事前に確認した時に、定規を使って大体の長さは覚えていたつもりでしたが、実際に目分量で測るとなると大苦戦。
しばらく試行錯誤していましたが、ある子が「さっき測った時に僕の指のここまでが5センチだった!」と思い出し、上手く溝を作っていました。
種を入れる穴の間隔を測っていた子も「手のひらが10センチだったから二つ並べて20センチだ」と閃きました。
でも、両手を測ることに使っているので種をまくことができません。
困った末に
「この手のひらの横に穴を作って」
と自分から相手に伝えることができました。
無事に種まきは完了!
終わった後は『立派な野菜を作るためには何をすればいいのか?』の話し合い。
「水かけをする」
「草とりしないと栄養が取られちゃう」
「肥料もあげないと」
それぞれの記憶と経験をたよりに必要だと思うことを発表してくれました。
いつもと違う方法に悪戦苦闘しながらもペアの子と協力して種まきを終えた子ども達。
ただ大人に言われたことをするのではなく、自分達の力で必要な情報を読み取り、相談や意見交換をしながら自分達の力で進めていくことができました!
最後まで諦めることなく、やり遂げた子ども達はとても清々しい笑顔を見せてくれましたよ。
まふぃんで行う活動の根本には『自分で考えて主体的に行動する』ことが含まれています。
さらにそこに自分以外の誰かの存在を感じ、その人と思いを通わせたり時にはぶつけ合ったりしながら協力して達成することが必要となってきます。
今回の種まきで、“必要な情報を伝え合うこと”、“一人では困難な場面に助け合う(助けを求める)こと”を記憶や経験、コミュニケーション力をフル動員して学んでくれたのではないでしょうか。
さあ、次に畑の様子をお伝えする時にはどうなっているかな??
こうご期待です☆
まふぃん錦ヶ丘 今屋
お問い合わせ
児童発達支援事業所まふぃんのウェブサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。 当施設に関するお問い合わせは、お電話にて受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
まふぃん(上之園町)
TEL 099-250-9361
受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く
まふぃん錦ヶ丘(吉野町)
TEL 099-210-7840
受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く