お知らせ

2021.05.18

ブログまふぃん(上之園)

お米プロジェクト、始動!

子どもたちの健やかな心と体を作る源は食べ物。

まふぃんのおやつがおにぎりになって4年目を迎えました。

子ども達は“おにぎりプロジェクト”を通して、みんなで食べるご飯のおいしさを感じると共に、他の人のことを考えてご飯の量を調整することや、ふりかけを買いにお店に出かける経験などいろいろな体験を積んでいます。

そこで、今年度はお米作りに着目させたい、と考えました。

上之園まふぃんは中央駅の近く。どうやったらお米を作ることができるのでしょう??

お米作りを通して、食への関心を深める、自然との直接体験ができる、米作りを通してコミュニケーション力を高めるなど、子ども達の生きる力をたくましくする要素がたくさん含まれています。

まずは、お米への興味、関心を持つ事、自分の意見を発表出来る事をねらいに活動を始めました。

どんな意見が出てくるかな???

 

○もったいない

「ごちそうさまでした」

皆でおやつのおにぎりの挨拶をした後、炊飯器の中を見せました。

あれあれ??

まだ残っている・・・

「みんな、どう思う?」

するとすぐに、

「もったいないよ」

「おにぎりを作って、先生食べたら」

「冷凍ご飯にお母さんしてるよ」

などたくさんの意見が出てきました。子どもたち、家庭での様子をよく見ているのですね。

 

次に見せたのは、外国の子どもたちがしゃがんでご飯を食べている写真です。

「手で食べてる」

「一つのお皿のご飯をみんなで食べてる」

など、初めて見る風景だったのか、子どもたちはびっくりした様子でした。

自分たちの生活とあまりにもかけ離れている様子を知る場になったようです。

お米プロジェクトを通して、世界の食糧事情や貧困、飢餓問題などへ関心が向けられるようにできたら、と考えています。

 

最後に見せたのは、田起こしをしている写真です。

何をしているんだろう?

どこだろう?? 畑かな? 田んぼかな?

子どもたちが迷っていると、5年生の男の子が、

「田んぼだよ。トラクターで田んぼを耕しているんだよ。学校で習った」

「おじいちゃんの家に行くときに見たことがあるよ」

との貴重な意見を出してくれました。

 

ここまでの流れで気付いたことは、子どもたちの情報や経験値の少なさです。

街中で暮らしている子どもたち。私が想像していた以上に、田んぼを見たことがない子どもが多い、また、世界の子ども達の様子を知らないということに気づかされました。どうしたら、子ども達に分かりやすく、経験や視野を広げる事ができるのか・・・今後、子ども達の実態に合わせて活動を組み立てていこうと思います。

 

○相手の気持ちを想像する

“お米を作っている人、写真のご飯を食べている外国のお友達が、残飯をみたら、どう思うかな?”

今度は、相手の気持ちをイメージする問いかけをしました。

「嫌だと思う」「もったいないと思う」

「悲しむ」「お母さんがみたら泣く」

具体的な人をイメージさせることで、相手の気持ちを考える機会を作りました。子ども達の発言の中に、日本文化である”もったいない精神”の気持ちが確認できたことは嬉しいでした。家庭や学校の場で、「もったいないよ」、それはどうしてなんだろう?と立ち止まって考える事は、とても大切なことですね。この気持ちをさらに育てていきたいと思います。

 

 

○お米を作ってみたい!

お米は田んぼでできる事に気づいた子ども達。

”まふぃんのお米は、誰が作っているんだろうね”と質問すると、好奇心旺盛なA君が「自分たちで作ってみたい」と発言しました。

「え~っ、できないよ、無理だよ」との発言も出ましたが、できないことをできるように考えるのが、まふぃんです(笑)

さてさて、どうする??

すると・・・

「まふぃんの砂場を田んぼにしたらいいんじゃない?」

「そうだ、甲突川から水を引いてくればいい!」

「何年かかるかな~」

「10年かかるかも!」

「テレビのコマーシャルで田んぼを作ったのを見た」

などなど、意見が続出。

「野菜みたいに箱に植えたら・・・」と1年生のCさんが発言しました。

「そうだ、箱の底の穴をふさげばいいんじゃない?」

「タライでもできる!」

「そういえば、バケツでお米、育てたの見たことある!!」

など素晴らしい意見が出てきました。子ども達の発想には驚かされます。

面白そうだね!!!

最後にA君が「自分たちの田んぼを作ればいいね」とまとめてくれました。

みんなで知恵を出し合い、話し合うといろいろな解決方法が見つかるんですね。

こうして始まったお米プロジェクト。

種から育てる予定です。

パソコンで調べたり、実際に育ててみたり、みんなで意見を出し合いながら、街中でお米が育てられることを証明できたら最高です!!

自分たちで育てたお米の味はどうなんだろう?

今から想像するだけでワクワクします。

このように、子どもも職員も試行錯誤しながらお米作りを体験するのが”お米プロジェクト”です。

お米が出来るまで、たくさんの学びや発見、経験ができる事でしょう。

お米を通して世界が見え、いろいろな分野に視野が広がるでしょう。

一つ一つの課程を大切にしながらプロジェクトの成功に向けて活動を展開していこうと思います。

 

今後の報告をお楽しみに!

 

まふぃん上之園 末吉

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ

児童発達支援事業所まふぃんのウェブサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。 当施設に関するお問い合わせは、お電話にて受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

まふぃん(上之園町)

TEL 099-250-9361

受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く

まふぃん錦ヶ丘(吉野町)

TEL 099-210-7840

受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く

塔ノ原福祉会の採用・求人情報
私たちと一緒に楽しく真剣に働きませんか?採用情報はこちら