『待つ』ことができる(錦ヶ丘)

今年度も半年を過ぎ、4月はまだ落ち着かない様子だった子達もできることが増えてきています。

 

その中でも、子ども達が『待つ』ことができるようになってきていると感じています。

ひとことで『待つ』と言っても、『順番を待つ』『姿勢よく待つ』など、いろいろな『待つ』があります。

簡単なことに感じますが、この『待つ』ことは、就学までに身につけておきたいとても大切なことの一つです。

 

例えば、

発表の順番が待てなくて、集中が切れてしまったら?

授業が終わるのが待てなくて、教室を飛び出してしまったら?

授業を受けて身につけてほしい学習になかなか向かえないかもしれません。

こんな風に、学校に入学した後は、今以上に『待つ』場面が増えていきます。

 

今回は、運動遊びを通して、

『期待を持ちながら、最後まで姿勢よく待つ』

をねらいに、子ども達の『やりたいから待つ』を引き出す活動を行いました。

 

いつもの運動遊び

まずは、くぐる、わたる、よじのぼる動きを中心に、いつも通りの活動を行っていきます。

トンネルくぐり、椅子渡りなどの基本の流れをに取り組んだ後に、少しだけ難しい道具を出していきます。

そうすることで、職員が声をかけなくても

『難しそう…でもやってみたい!』⇒⇒⇒『呼ばれたいから姿勢よく待つ』

という変化が表れます。

 

そこで職員も、子ども達の行動や気持ちの変化をキャッチし、姿勢よく待っている子から呼んでいきます。

呼ばれた子も、自分が呼ばれた理由を理解し、次に向けてまた姿勢を整えていく姿が見られました。

 

さらにここで、あえて年長の子ほど、最後の方に呼ぶようにしました。

「もうちょっと待てるかな?」

と聞いてみると、自信満々の顔で頷いてくれる子ども達。

ただ待つのではなく、こうした声掛けから、やりたい気持ちが刺激されます。

待てる時間が長くなったことで、活動に集中して参加できる時間も伸びてきました。

最後に呼ばれた子は、みんなに注目される中、堂々と取り組み、やりきった後も姿勢よく座り続けることができました。

 

いつもと違う運動遊び

活動後半に、いつもよりちょっと傾斜をつけた道具、そして、久しぶりに押し入れを使って遊びました。

「これはちょっと難しいよね~」

というと

「できる、できる」

と話し、姿勢を整えて待つ子ども達。

初めの方に呼ばれた子は、ちょっとドキドキしながら挑戦し、やりきった後も次の子がどんな通り方をするのか気にして、姿勢を整える姿が見られました。

そして、呼ばれるのを待っている子は、自分の姿勢を整え、ひそかに“いつでも呼んでいいよ”のサインを出し、自分の番が呼ばれると真剣な表情で頑張ってくれました。

台に手をかけてよじ登るのは大変そうでしたが、それでも誰一人「できない」と言わずに最後までやり切りました。

何より、やりたいから待つこともでき、挑戦してやり切ったことで成功体験=自信を高めることもできました。

 

学校に入学するまでに、45分完璧に座り続けましょう!…とは言いません。

でも、先生の話を聞いたり、遊びや発表の順番を待つ事ができたりすると、自分も相手も気持ちよく過ごせるのではないかと思います。

周囲が「待つんだよ」と言わずに、『いつの間にか待つことができた!』を目指して、また活動を計画していきます。

 

まふぃん錦ヶ丘

今屋