スライダー遊び

児童発達支援の午後クラスでスライダー遊びを行いました。

活動のねらいは、「体幹の安定」「友達に慣れる」の2つ。

「友達の間でも緊張しすぎる子ども達が少しでも積極的に関われるようになってほしい」という思いでねらいを立てました。

活動では、初め不安な表情を見せるものの、友達と一緒に参加する事ができました。

さらに、活動の後日。

いつもは1人で過ごしている子どもが、友達と一緒に遊べるようになりました。

 

では、どのようにして子ども達が変化していったのか。

これからご紹介します。

 

【活動のねらい】

・体幹の安定

今回のスライダー遊びでは、腹這いになりながら前に進む動きを行いました。

実はこの動きこそ、体幹の安定を作ります。

体幹を安定するメリットとしては、

バランスを取りやすくなったり、ケガの予防に繋がったりなどがあります。

また、体幹は「身体の土台」でもあるので、自分の体を思ったように動かす為にも必要なのです。

 

・友達に慣れる

このねらいを挙げた理由は、Aさんが人に慣れて、友達と関われるようになってほしいからです。

Aさんは、友達に興味は持っていますが、緊張してしまう為、関わりがあまり見られません。

その為、今回の活動では友達に近づいて遊べるようなきっかけを作ってみました。

すると、Aさんに少しずつ変化が!

 

 

【活動の様子】

スライダー遊びが始まると「楽しみ」「やったー」と喜ぶ子ども達。

早く順番を呼ばれたくて、ピシッと姿勢よく待っています。

 

机の中をくぐるコース(ねらい:体幹の安定)

初めはスピードを出していく子どもが多かったですが、机にぶつかりそうになると加減を考えて進もうとする姿が。

周りを見ながら行動する事ができていました。

今回、子ども達を見て気づいたことは、手を使って進むことはできるが、足はなかなか動かせられない事。

実際に私もスライダーを経験してみましたが、足を動かすことは難しくハイレベルでした。

しかし、体幹を安定させる為には手足を動かすことが大切です。

次回は足も使えるような活動設定をしていきたいと思います。

 

友達押しゲーム(ねらい:友達に慣れる)

スライダーに乗っている子を押しながらゴールを目指すゲームです。

Aさんに参加するか聞くと、不安そうな表情をしながらも「楽しそうだからやってみたい」との事。

今回は、スライダーに乗って、友達に押してもらいました。

初めは、顔が固まっており、少し心配な様子。

しかし、途中から楽しくなったようで、最後には笑顔も見せてくれました。

 

以前は、友達と一緒に参加する事も嫌がっていたAさん。

今回の活動で参加できたことに驚きと嬉しさを感じました。

 

実は、その後にも嬉しい変化が。

活動後から何日か過ぎた日。

自由遊びの様子を見ていると、友達の横で一緒に遊んでいる様子が見られました。

さらに、友達に話しかけられると笑顔で返す姿も。

 

療育の効果を実感できた場面でした。

 

社会で生きていくために必要な“人との関わり”。

実は、幼児期こそ、人間関係の基盤を作っていく大切な時期です。

 

人との関わりの基礎は、まず家族との関係の中で育てられます。

その中で愛情や安心感を得ながら、徐々に友達との関わりへと広げていきます。

友達に近づいてみたり、同じ動きをしてみたり。

そこで友達と一緒にいることの楽しさを経験していきます。

 

しかし、楽しさばかりではありません。ケンカもよくあります。

ケンカは良くないと思われがちですが、実は社会性を育てる為の良い経験なのです。

ケンカを経験することで、我慢したり、妥協したり、許し合ったりなど、人と関わる為の基本的な力を学ぶことができます。

これからも療育を通して、人との関わりが広がっていけるように、活動や環境の工夫をしていきたいと思います。

 

まふぃん上之園  亀澤