お知らせ

2020.09.18

ブログまふぃん錦ヶ丘

新聞紙遊び(錦ヶ丘)

2学期が始まりました。

学校からまふぃんに帰ってくる放課後デイサービスの子どもたちの「ただいま」の声もどこか弾んでいるように聞こえます。

2学期のいいスタートがきれたようでホッとしています。

また、今年はいつもとは違う形で行われる運動会。

練習で疲れている様子の子もいますので、体調管理にも気をつけていきたいと思います。

 

 

今日の活動は、新聞紙遊びです。

まふぃんでは、感触遊びとして、主に小麦粉粘土や新聞紙遊びを取り入れています。

 

新聞紙の感触体験は、手指の巧緻性につながります。

『巧緻性』とは手先や指先を上手に使う力のことです。

児童発達のクラスでは、手指の巧緻性を高める活動を放課後デイサービスより多く取り入れています。

 

幼児は巧緻性が最も発達する時期だといわれています。この時期にはさみを使ったり、シールをはったりなど、手を使ったさまざまな活動をすることで、巧緻性はトレーニングすることができます。

この能力を鍛えることが幼児脳の発達に大きく影響し、子どもの知能は高められるといわれています。

 

手の機能を充分に使い成長した子どもは、様々な事柄に意欲的に挑戦しようとし、根気強さも身についてきます。

 

さらに社会性でのコミュニケーション能力も高い傾向にあるので、まふぃんが大切にしている活動のひとつでもあります。

 

宿題をすませて、おやつを食べたら…。

さぁ活動開始です。

 

子ども達の前に置かれた一枚の新聞紙。

「きれいに半分にしてね。どうぞ。」

の指示を聞いて半分に破いていきます。

勢いよく破いてしまう子もいますが、「きれいに」を意識している子は慎重にゆっくり丁寧に切っていく姿が見られました。

 

あれあれ…

「ちょっと! どけてよ。」

「じゃまなんだけど!」

 

と子ども達の声。

 

そうなんです!

子ども達が作業をしているのは、狭い机の上。

 

三人がそれぞれに自分の新聞紙を全部広げることはできないスペース。

 

最初はブツブツ言っていたグループの子どもたちも

 

「あぁこっちのグループは、みんな終わったみたい。」

 

の言葉を聞くと、ハッと状況に気付き、譲り合って机の上で破くことができました。

それぞれ妥協点を見つけてすり合わせることが出来たのですね!

 

半分に破った新聞紙一枚は、後ろに置いて、もう一枚を机の上に広げます。

「この新聞紙を半分に折りましょう。端も綺麗にそろえて折ってね。」

 

「また、半分に折りましょう」

半分に折ることを繰り返します。

5回目くらいから、

小さく折るために、折ったところをたたいたり、全身の体重を乗せたり…。

 

7回折ったらこの小ささ!

 

もうひとつおまけにもう一回折れるかなぁ?

(大人でも手指の力を使います。チャレンジしてみてくださいね!)

 

せっかく小さく折った新聞紙ですが…

今度は広げて元の大きさに戻していきます。

 

「できるだけしわがないように元の大きさにしてね。」

「破かないようにね!」

 

職員の声に、

破かないように・・・

慎重に慎重に広げていきます。

 

元どおりに広げた新聞紙をさらに…

「今度は丸めます。一番小さく丸められるのは誰かな?」

 

最後に、小さく丸めた新聞紙をもう一回広げます。

折ったり、広げたり、丸めたりした新聞紙は、もうくたくた。

だからこそ破かないようにと、もっと慎重に、もっと集中するのです。

きれいに広げられたくたくたの新聞紙。

「さっき後ろに置いたもう一枚の半分と比べてみましょう。」

 

「こっちは、硬くて、こっちは柔らかい。」

「ふわふわしている。」

「こっちは、古い新聞紙みた~い。」

 

新聞紙は折ったり、くしゃくしゃに丸めることで質感が変化していきます。

その質感が変化していく感触を味わって感じてほしいという意味でも、新しい新聞紙を用いて活動を展開しています。

中には柔らかくなったり、カサカサする音の違いに気付く子ども達もいて

自分の感じたことを、自分の言葉で表現できていました。

これも大切な感覚遊びの一つですね。

 

その後は、この新聞紙をねじって、引っ張り競争をしたり

もう半分の新聞紙をちぎって、長さ競争をしたりと

手指の力をコントロールしながら新聞遊びを楽しみました。

たった一枚の新聞紙でも、感触の変化や工夫や気付きが学びへと発展していきます。

 

シンプルな物でも、集中して楽しめる!!

そんな子どもの姿をみるときに、子どもは遊びの天才だなぁと思います。

そして、『遊びの中で子どもは育つ』を実感するのです。

 

だからこそ…

私たち大人も、子ども心や遊び心は、いつまでも大切にしていきたいものですね!

 

まふぃん錦ヶ丘 田尻

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