ババ取りゲーム

放デイの時間、高学年の子ども達を中心に7名でババ当てゲームをしました。

活動のねらいは、「相手の表情の変化に気づく」「発言や表情に気を付ける」の2つ。

普段は思うがまま発言したり、相手の気持ちが分からずしつこく関わったりする子ども達です。しかし、今回は相手の表情を読み取ったり、表情に出ないように気を付けたりする姿がありました。この力はより良い対人関係を築く上での大切なスキルだと考えます。

 

高学年を中心に自由遊びでもババ抜きや神経衰弱などを楽しんでいる子ども達。

しかし、わざとババを持っている事を言ったり、持っているカードを見せたりしてしまう子どももいます。

そのたびにルールを守ってほしい子ども達と言い合いになってしまう事がありました。

その様子を見ていて思いついたのが、このババ当てゲームです。

 

ババ当てゲームとは、1~13のトランプ(1枚ずつ)とババを全員に配り、誰がババをもっているかを当てるゲーム。

ジョーカーをもっている人を当てられたら5点、ジョーカーをもっていることを誰にも気づかれなければ10点。

最終的に点数の高い人の勝ちというルールで行いました。

 

1回目、手持ちのカードにババがあった男の子。普段、ババ抜きの時にババを持っている事をすぐに言ってしまう子でした。

しかし、今回は表情を変えることなく、ババをもっていることを隠す事ができました。勝負のつくゲームだったこともあり、言いたい気持ちを我慢できたようでした。

1、2回目にババを持った子ども達は上手に隠す事ができました。

その為、ババを持っている人をどうやって探せばよいのか分からなかったようです。

「ババを持っている人を当てるのは難しい」

という子どももいました。

 

徐々に回数を重ねると、「笑っている人が怪しい」と相手の表情をよく見るようになります。

普段あまり友達と関わる事の少ない子どもも、相手の様子をよく見ています。

「○○くん、顔変わんないから分かりにくい」

など、いつもは聞けない発言もありました。

高学年になり特定の友達としか遊ばなくなったり、友達への興味が薄く1人で過ごそうとする子もいます。

また、相手の表情を読み取る事が苦手で一方的な思いで関わり、距離が近くなりすぎてしまう子もいます。

低学年の時とは違う対人面の課題が出てきました。

 

普段とは違うルールで行った今回のトランプ。

ゲーム感覚だからこそ楽しんで参加していました。

そして発言や表情に気を付く、相手の表情をよく観察するという事を体験できたと思います。

自立に向かっていく高学年の子ども達。

時には自分の気持ちを抑え相手に合わせないといけない事もあります。その時、態度や表情に出さない事も大切な事です。

また相手も同じように気持ちを抑えている場合もあります。

相手の少しの表情や態度から相手の思いをくみ取る事も大切な事です。

より良い対人関係を気づいていくために子ども達の課題に目を向け活動を通して子ども達が学んでいけるようにしていきたいです。

 

まふぃん 中村