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2020.10.13

ブログ

やったね!A君♪

放課後等デイサービスの時間。

「あー!!(歓喜)」 と子ども達の声。

「やったね!!」の職員の声が少し緊張した空間を和む瞬間があります。

先日、放課後等デイサービスの子どもたちが段ボール遊びをした時の様子です。

何度も繰り返しやってはいますが、段ボールを積み重ねてイスからイスへ運ぶ簡単なようで、慎重さを求める遊びになります。そんな中、A君の心の変化が見られたのでご紹介したいと思います。

 

段ボール運び

本日のねらいは…

「きちんと座って順番を待つ」 「協力して行う(相手の意見を聞く) 」

ルールは

  • 床に置いてある大小異なる段ボールを自分で選び、2個以上積み重ねて運ぶこと。
  • 反対側にあるイスの上に段ボールを崩さずにおいたら成功。

また、段ボール大きさは大小あるので、積み方を間違えるとバランスを崩し最後まで運ぶことが出来ません。

経験のある子、自信のある子は「5個!」

少し自信がない子は、控えめの「3個…」

(5個運ぶ1年生)

(↑なるほど~工夫したんだね!)

 

さて、そんな中、A君の番がやってきて「3個」運ぶことになりました。

慎重に運びますが途中で1個落ちてしまいました。

このまま2つを乗せても失敗なのですが、今日は最後まで応援してみることに。

 

さて、残り2個を最後まで運ぶことが出来るでしょうか?

 

いつもよりゆっくり進み、イスの前で慎重に段ボールを置くA君

運ぶ時もそうですが、持ち上げる時、下すときが特に慎重になります。

 

 

上下に積んである段ボールはバランスが悪く、手を離すと、落ちてしまいそう。

いつもなら、手を放して崩れても、上手に乗せられることが出来ても、ニコニコしているA君ですが…

今日のA君は箱から手を離そうとしません。

職員に「A君!手をはなしてね」

と言われても、難しい顔をしたまま手を離しません。

再度職員に、「A君!手を離してね」と促され手を離した途端

 

「あー残念!」

積んである段ボールが崩れてしましました。

 

悔しかったのか急に涙を浮かべて泣き始めました。

A君のそんな姿を見たのは初めてのことで、私たち職員も、一緒に見守っていた友だちも

一瞬驚き、それと同時に「悔しかったんだね」と声を掛け気持ちを受け止めました。

しばらく泣いていましたが

その後はなんとか立ち直り、2人で協力して運ぶ段ボール運びは大成功となりました。

やったねA君!

 

A君の活動に対する意欲から、自律性が芽生え

彼にとってこの失敗体験は、「悔しい」という自己主張を表現できた

特別な瞬間だったと思います。

 

これまでに、何度も行っている段ボール運びの活動

・自分の気持ちを主張すること

・自分で行動のコントロールする術を身につけていくこと

・失敗や、小さな成功体験を繰り返すことで自発性が伸ばされて行く様子

 

4月からA君を見守り、関わっていく中で、小さな変化や成長を日々感じることが出来ています。

 

子どもの成長するスピードには個人差があります。

「こうしたい!!」と感じる自発性や

「あの子のようになってみたい!!」と感じる思いは

子どものタイミングで違うのだと思います。

だからこそ、子どもたちの変化する「タイミング」を見逃さないように

今日はどんな活動の展開にしていこうか…と

子ども達の話題で持ちきりの打ち合わせをしていきたいと思います。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 有川

 

 

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