段ボールかくれんぼ(錦ヶ丘)

放課後等デイサービスの活動で段ボールを使ったかくれんぼを行いました。

次々に追加されるルールに合わせつつ、場を共有する、静かに待つ、勝ち負けの経験を積むことができました。またチーム内で協力した時には誰か一人でも見つかると負け、という緊張感の中でお互いに声をかけたり周囲を観察したりして見事全員で隠れきることができました。視覚、聴覚、触覚などの五感をフルに使いながら行ったことで、いつも以上に体感しながらできたのではないかと思います。

 

 

まふぃんの活動ではよく登場する『段ボール』

いつもは積んだり運んだりするのですが、この日は大きめの段ボールを準備し、かくれんぼを行うことにしました。

 

まふぃんの中には

『一定時間じっと待つ』

『勝ち負けのある遊びで、負けても我慢する』

といったようなことが苦手な子がいます。

 

この段ボールかくれんぼは、“ただ隠れる”ということだけでなく、こういった要素を盛り込んだ活動となっています。

子ども達の苦手とする要素が含まれているため、通常なら遠ざけてしまうようなことかもしれませんが、まふぃんではその場やルールに合わせる力が身に付くように、あえて活動として取り入れています。

 

段ボールかくれんぼの基本的なルールは、隠れている間に「しゃべらない」「動かない」「身体を見せない」ということ。

決められた時間や回数内にルールを破ってしまうと鬼(職員)に見つかってしまいます。

この日は、自分のことばかり考えるのではなく、自然と周囲の人と協力する場面を作っていきたいということから、『ルールに従いながら周囲と協力する』というねらいの下、活動を行っていくことにしました。

 

まずは個人戦。

基本的な3つのルールを伝えた上で好きに隠れてもらいます。

子ども達は自分の決めた所に隠れるのですが、実は段ボールを人数分は出していないので、どうやっても一緒に入る子達が必ず出てきます。

1つの段ボールの中に…

3人入ることもできます! …見つかってしまいましたが。

多少場所が狭かったり相手とくっつくのが苦手でも「静かに最後まで隠れきる」という共通の目的があるので、楽しみながら、自然と場を共有することができます。もちろん、中には見つかって悔しさをあらわにしたり怒り出す子もいますが、十分気持ちを受け止めた上で『次はどうやったら上手く隠れることができるか』という声掛けを行い、考える時間を作ります。

 

一定時間ごとに段ボールから出てきてもらい、それを何度か繰り返すうちに最後の一人になり、見事1年生の優勝!

年齢に関係なく勝敗が決まるのも、この活動の良さの一つです。

 

 

次に行うのはチーム戦。

数人で1チームになり、

『3回隠れる中で、全員が隠れられたら子どもの勝ち、誰かが見つかれば鬼(職員)の勝ち』というルールを追加します。

「えー!!」と言いながらも子ども達の目はギラギラ…やる気は十分です。

 

1回目に隠れる様子をそっと見ていると、まだ個人戦の時のように自分主体で隠れ、ぎりぎりに慌てて中に入る子もいました。

最終的に上手く隠れることはできたものの、これでは周囲の人と協力しているとは言えません。

そこで「チーム戦だから、入れない人がいてもその人のせいではない(=全員の行動の結果)」ということを伝えます。

ここで何人かの目が変わりました。

 

2回目を始めるとすぐに「○○さん、こっち!」という声が聞こえ、隠れるのが苦手な子を呼んで一緒に入ろうしているのが分かりました。

また、別な子は皆が隠れ終わるのをじっくりと観察し、時間いっぱい周囲の人の様子を確認してから自分も隠れる姿が見られました。

お互いに声を掛けます。

周囲の様子を確認していました!

全員で協力する意味を理解し、自発的に声をかけられたこと、自分のことだけでなく、周囲の人のことを考えてながら取り組んでいたことなど、目的のためにそれぞれの形で協力している様子がよく分かりました。

 

3回目も同様に全員で協力し、見事子どもチームの勝利!

先程個人戦で負けた時に悔しくて怒っていた子も隣の子と手を叩いて喜んでいました。

 

“ルールを守る”、“誰かと協力する”といったことは、なかなか抽象的で感覚として掴みにくい部分があります。ですが、今回のように視覚、聴覚、触覚などの五感を十分に使いながら明確でシンプルなルールの下で活動を行ったことで、しっかりと体感を伴いながら自分の身体の感覚として経験を積むことができたように思います。

 

ルール次第でいろいろなバリエーションのある段ボールかくれんぼ。

これからもたくさん行っていきたいと思います。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋