年内最終日は…(錦ヶ丘)

今年も残すところ、あと少しとなってきましたね。

12月なのに気温の変化が激しく、またインフルエンザなども流行ってきていると聞き、子ども達はもちろんですが、大人も用心したい日々が続いています。

 

しかし、まふぃんの子ども達は元気に過ごしている子ばかりで、28日、年内最後の未就学児クラスには、冬休み期間ということもあってか12人の子が利用してくれました!

4月にスタートしてから一番利用の多かった日なのではないかと思います。

 

それはさておき、年内最終日は3~6歳クラスで“運動遊び”を行いました。

まふぃんでは、運動遊びを主な活動の一つとして度々行っています。

なぜ運動あそびが主な活動の一つかというと・・・

運動遊びには社会性を養っていくための要素(ねらい)がたくさんあるんです。

『身体を上手く使い、運動の結果を予測して行動する』

『客観的に他児を観察し、自分の行動に活かす』

『順番を待つ、座って待つ』

『周囲の環境に合わせる』

『他者との物や場所の共有』  などなど…

 

運動遊びは一般的にいう身体を使って行う遊びというだけでなく、自分以外の人や物を意識して、集団の中での自分自身の立ち振る舞いや簡単なルールの理解を促す遊びにもなっています。初めて利用する子は順番が待てなくて怒ったり泣いたりしていますが、周囲の環境や様子に気が付き徐々に落ち着いて取り組めるようになります。また、逆に普段は自己主張が少ない子でも運動能力が長けているので一番最初に取り組んでもらい、全体の見本となることで自信をつけてもらったりすることもあります。

 

さて、この日のメンバーは12人。

よくよく見てみれば利用時期が大きく分けて三つに分かれるクラスでした。

4月から利用している熟練感漂う子ども達、夏秋から利用している成長が加速している子ども達、そして利用し始めて2ヵ月ほどの「まふぃんの遊びってなんぞや?」という段階の子ども達。

 

そんな子ども達をまとめるために、今回一つだけおまじないをすることにしました。

まず活動を始まる前に「今日は人数が多いから座る場所からはみ出てしまいそうだなぁ。座れるかなぁ」と伝えておきます。(ここでポイントなのが“あえてちょっと心配そう”に伝えておくこと。)

子ども達からすれば「そんなのできるし!」という気持ちが大半なので、自然とマットの中に座ってくれますし、その後も「あ、やっぱりはみ出てる…」というだけですっと元の格好いい姿勢で待つことができます。…ニヤッ(笑)

でも、実はこれだけでも『周囲の環境に合わせる』ことや『他者との物や場所の共有』ということが達成されているんですよね。

 

活動中に使うものは数が限られているので順番で行います。

ここで子ども達に伝えるのは「姿勢よく待っている人から名前を呼ぶ」というルール。もちろん年齢や発達に合わせて考慮することはありますが、基本的にこのルールを伝えること、守ってもらうことで自分の気持ちを前面に出していくだけでなく、そういった気持ちを抑えつつ自発的に待つこともできるようになります。

中には最後の方で呼ばれたことで「もっと早く呼んでほしかった!」と言う子もいます。その子の気持ちは十分に受け止めつつ、“最後まで姿勢よく待てた”という行動を認め、「よく待てたね!」「ありがとう」と褒めていくことで、いつの間にか「自分は後から呼んでもいいよ」という発言ができるまでに心の成長(余裕)を遂げてくれます!本当に子どもの気持ちの成長って大人が思っているよりもずっと早くて逞しいですよね。

 

まふぃんの活動では、子どもと一緒に大喜びしたり、子どもたちを盛り上げたりということはしません。あまり大げさに褒めすぎると、周囲の声の大きさや動作の方が気になってしまい、その子自身なぜ褒められているかが分からなくなってしまいがちです。本人が目の前の課題にチャレンジして“できた”と思ったその瞬間を逃さず、落ち着いた声のトーンで褒めたり認めたりすることで「ちゃんと自分のことを見てくれている」と感じやすくなります。

最終日の活動でも何度もこういった場面が出て、静かながらも集中力、達成感を感じてくれているようでした。

 

活動の様子は保護者の方にお会いした際にはなるべく動画や、実際に活動を見ていただきながら、意図やねらいを伝えるようにしています。しかし、なかなかお会いできない保護者の方やブログ等では十分に内容や意図をお伝えできていない部分もあります。お時間がありましたら、様子を見に来ていただけたらと思います。もちろん、気になることなど質問してくださいね。

 

児童発達支援管理責任者 今屋

 

 

 

4月より開所致しまして早8ケ月。保護者の皆様や、子ども達を支える関係機関の方々には、ご理解ご協力を賜りましてありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます。来年も利用してくれている子ども達がより一層自分らしさをもって成長していけるようにお手伝いさせていただきたいと思います。

2020年も どうぞよろしくお願い致します。

お風呂屋さん?(笑)ではなく、児童発達支援事業所ですよ・・・(笑)

道路側に目印になるものがなかったので、年内に取り付けられるよう準備しており、12月27日取り付け完了。

 

2020年はもっと飛躍できる年にしたいと思います。

 

さて、

放課後等デイサービスが1月4日(土)~

児童発達支援が1月6日(月)~

スタートです。

 

また元気な顔の子ども達にお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

みなさんよいお年をお迎えください。楽しい正月をお過ごしくださいね♪

まふぃん錦ヶ丘  職員一同

振り返り  ~今年1年は?~

振り返り~今年1年は?~

今年も残すところ後3日となりましたね!皆さんはこの1年どのような年でしたか?
〝早かったな~、色々あったな~、何となく終わったな~〞など感じ方はそれぞれ?…ですかね!

私にとってこの1年どうだったか…
それは、〝変化、戸惑い、緊張、勉強〞など色々な気持ちが入り混じった年でした。
でも1番は…

〝充実していました!〞4月からまふぃんに来て9ヶ月。今まで保育園で経験をしてきましたが、療育は初めて。

療育ってどんな事をするの?

言葉としてや、何となくの知識としては知っていましたが、実際、療育の現場で働くとなると未知の世界。
不安とドキドキした気持ちでスタートしました。まるで小学1年生😅
そんな気持ちの中で仕事をしていた6月頃、小学生の子どもに「先生、大分慣れたね!」と
肩を叩かれた事がありました。一瞬キョトンとしてしまいましたが、笑い出すと共にリラックスしていこう!と思えた瞬間でした。
子どもの力は凄い!

さて、前置きはここまでにして。
未就学児クラス(1歳から2歳)の子どもたちの成長についてお伝えしたいと思います。
この9ヶ月大きな成長を見せてくれました。
4月の頃は集まりの時に座っていられない、視線が合わない、名前を呼ばれても反応がない子どももいました。ところが今では

〝お集まりだよ〞

と声を掛けると、椅子に座り

〝コロコロたまご〞

の歌に合わせて手を動かしたり、名前を呼ぶと「はーい」と視線を合わせて手を上げたり、返事をするようになりました。途中で離席する子どもは今ではいません!
毎回、同じ対応を繰り返し行う事で次第に〝今は座らないといけない〞という事が理解出来るようになります。

ただ一言、『今は座ろうね』の声掛けだけです。

また、場の共有や接近が苦手なA君がいました。出会った頃は自分の視界に友だちが入って来るとその場を離れたり、自分から友だちの中に入っていく事もありませんでした。
しかし、段ボール遊びや小麦粉粘土、わらべ歌などでの活動の経験を通し少しずつ友だちと関わりながら共有、接近が出来るようになり、今では自分から友だちの中に入って行き笑顔で遊んでいます。


最近は同じ曜日に通う子どもたちの中にも、友だちを意識する行動が見られるようになりました。
ある日の段ボール遊びでの出来事です。
壁から棚に向けて横一列に段ボールを並べていました。壁が近づくと棚側に押したり、壁側に押したり、出来るだけ〝きれいにすっぽり〞と並べられるようにしていました。
最後の1個!これが入ればすっきり!
というところまできました。
しかし、最後の1個が…中々…
子どもたちも考えます。

3人で段ボール箱をあれこれ替えたり、縦にしたり、横にしたり何度も入れ替えていました。
言葉でのやり取りはあまり見られませんが、お互いを少し意識し合いながら遊んでいるようにも感じられました。
そのうち、すっぽりと並べられる事が出来ていました!
ここまで集中が続くとは思ってもみませんでした。

ところが、話はここでは終わりません。子どもたちの思わぬ成長があったのです。
それは、
段ボールで半分に仕切られる形になってしまった部屋。
一方には2人、もう一方にはA君が1人取り残されてしまいました。それに気が付いたBちゃん。段ボールを一個ずらしA君のところへ。
「A君おいで」と言い、Bちゃんが遊んでいた場所へ手を引き連れて行ってくれていました。

今までは一緒に遊んでいるように見えても、まだ自分だけの世界で遊んでいた子どもたち。
少しずつ友だちの存在に気が付き、気にしたり、関わろうとする姿が芽生えてきたのだなと感じたのと同時に、心の成長も感じる事が出来事でした
日常のふとした時に感じる子どもたちの成長。ひとつひとつの小さな成長、変化が今まで以上にとても嬉しく、貴重に思えた1年でした。
子どもたちの成長や、変化を見逃さず、しっかりと見守っていきたいと思います。

さて、明日からまふぃんも年末年始のお休みです。今年1年ありがとうございました。
ご家族揃って良いお年をお迎え下さい。

それでは、1月4日子どもたちに会えるのを楽しみにしています。

まふぃん上之園  寺田

12月 まふぃん合同研修

皆様、ご無沙汰しております。まふぃん園長の廣田です。

今日は私がブログ担当でございます。ということは・・・
そうです!
2ケ月に1回の内部研修を行いました。8月から始まり今回で数えること3回目。

今回は
① 新しい学習支援(コグトレ)を取り入れての実践報告
② わらべ歌の実践報告
③ 「伝える」をテーマにしたグループ研修

この3つです。

①のコグトレについてですが、皆さん「ケーキの切れない非行少年たち」という本をご存じでしょうか?

その著者である宮口幸治さんが考案した支援プログラムが「コグトレ」です。簡単にご説明いたしますと、社会面、学習面、身体面から子どもを支援するための包括的プログラムです。

まふぃんでも社会面はもちろんのこと学習面・身体面にアプローチした支援を行っています。コグトレもまふぃんも共通していることは「社会に出た時に困らないこと」。その基盤を作る上ではアプローチの方法は違えど、目的は一緒です。

さて、今回報告してくれたのは1年目のO保育士と非常勤で働いていた時期も含めると7年まふぃんに携わっているS児童指導員。

2人とも夏頃から「まふぃんの療育とはなにか?」などプレゼンの練習は一通り行ってきました。

今回は自分で実践、分析、評価、発表ということまで行わなくてはなりませんでしたが、完成したプレゼン資料、発表の仕方などどちらも「実際にその場で職員が体験してみる!」ことも取り入れた内容の濃い実践報告でした。

放課後等デイサービスでは学習支援を行っておりますが、その「学習」も苦痛を感じながら机に向かうものではなく、ゲーム感覚で楽しく学習しているのに学びが身につくにはどうすればいいか?と模索しておりましたので、このコグトレをアレンジすることで学習支援がさらにパワーアップするぞという糸口がつかめました。

 

わらべうたも、就学前の子どもだけでなく小学生の活動で取り入れた際の実践報告でした。思春期ともなれば、男女間の距離のこと、つい反抗的な態度をとることもあります。こちらもまた、わらべうたの活動をしてみると、「つい」引き込まれてしまう子どもたちの姿が浮き彫りになりました。遊びの中に学びがある、「楽しかった!」という子どもたちの行動がぐんぐん成長しているのを見ると、私たち職員もこの支援法をさらに深めたいという気持ちが強くなります。

後半は「伝える」をテーマにしたグループ演習。
この「伝える」という能力は何時いかなる場面でも必要になってきます。
療育活動を組み立てるときと同じで

「伝えたいことは何か(目的)」

「どのように伝えるか(手段)」

を組み立て、相手に合わせて伝える練習です。
例えばまふぃんの特色を説明する場面。

全くまふぃんのことを知らない相手への説明と、ある程度まふぃんのことを理解している相手への説明とでは、伝える内容も話の切り口も違ってきます。それだけでなく現場では「まとめて分かりやすく伝える」「先のことをイメージして、どの様な支援が必要になってくるかを伝える」など臨機応変に対応することが求められます。

まふぃんでは「保育所等訪問支援事業」も行っており、まふぃん利用児の保育園・幼稚園・学校に出向き担任の先生と打合せをし、支援の方向のすり合わせをすることがたくさんあります。
その際に、立場や年齢、子どもを見る視点が異なる専門職と短い時間でいかに効率的に連携を図るかが大事になってきます。その力を磨くために今回は両まふぃん施設長が演習を準備しました。
「難しい」「相手に合わせて伝える内容や順序を変える、当たり前なのに今まで意識していなかった」などの職員の感想がありました。
これは今後も続けていきたいと思う、研修課題の1つです。

私たちは保護者にはもちろん、協力しながら子どもをたちの支援を行っていきます。相手に何かを伝えるとき実は「伝えたつもり」になってしまいがちなことが多々あります。一方的な自分本位のコミュニケーションにならないためにも「誰に」「何を伝えたいのか?」「相手が求めていることは何か?」「情報からイメージできる像は?」これらのことを整理しアウトプットできる練習を続けていきたいですね。

そして最後に、わかりやすく伝えるということは、どう伝えれば相手にわかりやすく伝わるかを考える「思いやり」がなければ実践しえないものです。子どもたちの支援を大人になった今だからこそ、心を添えた対話がしたいものです。

さて、次回の合同研修は2月です。1年間を振り返ることができるような研修にしていきたいと考えております。
今後も、まふぃんを利用してくださる皆様によいサービスを提供できるよう研鑽を続けてまいります。

どうぞよろしくお願い致します。

まふぃん施設長 廣田

クリスマス交流会☆上之園☆

Merry Christmas☆~

クリスマスの登園の日。
子ども達のもとにはサンタさんが来たようで、プレゼントが置いてあった~♪
と嬉しそうに教えてくれました。
12月25日
まふぃんではお馴染みのながやの住人さんとのクリスマス交流会の日です。
お部屋の飾りつけのためのデコレーション。
鹿児島のサンタさんの絵の製作。

じゃ~ん!

鹿児島ならではの桜島。アミュラン。温泉。空を飛ぶサンタさん。

わくわくがどっか~んと伝わってきます。

まふぃんの子ども達が創造して製作した作品はまふぃんワールド満載!
製作中も夢中で描いたり色を塗ったり、貼り絵をしていました。
その様子は先日のブログにも紹介してあります。
クリスマス会に向けて←こちらです。

レ・ゼトワーレのコーラスの皆様の合唱で始まった交流会。
ボランティアで歌を披露してくださいました。
お馴染みのクリスマスソングに、超絶人気のパプリカまで盛りだくさんの演奏に子ども達もノリノリ~♪

歌いながらダンシング~♪

合唱がおわると、おなかもペコペコ。
おやつの時間です。
ナガヤの住人さんとコーラスの皆様と4グループに分かれて、ホットケーキでクリスマスケーキのデコレーションをしました。
席の隣の方とペアになり、お相手の方のためにデコレーションします。
「生クリームはどれくらい?」
「ジャムをつける?」
「そんなに多く食べれない~」
と、コミュニケーションを取り、相手の気持ちを考えたり、質問しながら、楽しくデコレーションしていきます。

それぞれ個性的なオブジェのようなケーキのオンパレードです。

デコレーションが終わり、お相手の方にはい。どうぞ。
相手の気持ちを聞いて考えながら取り組み、ホットケーキと気持ちの交換です。

普段の何気ない会話やクリスマスを語らいながら美味しく頂きました。

そしてナガヤの住人さんといえばKさん。
存在してくださるだけで、その場がぽっとなごみ素敵なKさん。
住人さんの子どもさんとアカペラで歌い、
きよしこの夜を フランス語~ドイツ語~日本語で歌ってくださいました。

今年も四季折々の節目にナガヤの住人さんたちとたくさんの交流をもつ機会がありました。
年末のこの機会にその様子を紹介する機会を設けました。
まふぃんとながやの住人さんの交流会の振り返りの資料を作成しました。

春にさくらの花見。
夏に七夕
秋にお月見のだんご作り。
そして冬にクリスマス会。

子ども達が思い出を振り返り、たくさん撮りためてある写真を選び、言葉を考え、パソコンに打ち込み、そして発表です!
全て子ども達が自ら考えて展開してきました。

四季を楽しみながらその日本の伝統に触れ、ながやの住人さんたちと自然と交流をもつ機会。
人と人の交流や心のつながりが希薄になっている最近の世情で、このような機会に四季を感じながら交流をもてることのすばらしさ。

この素敵な環境の中で、職員が試行錯誤しながら、話し合いや準備を整え、子ども達のサポートをさせていただいています。
交流会を始めたころは、戸惑いもあり、恥ずかしかったりしておとなしかった子ども達が、回を重ねるごとに、住人さん達と自然に会話が弾むようになっています。

人と人。子ども達と住人さんとの心のつながりの種を巻き、その種が少しずつ芽生えて、ありがとうの花を咲かせる姿を今日もほほえましく見守りました。
子ども達の成長を見守ってくださる住人さんたちの姿に感謝の気持ちでいっぱいです。

AさんとBくんです。

血はつながっていませんが、本当のおばあちゃんと孫の様な温かさを感じます。

2人は手をつないで、会場をあとにしました。

ナガヤの交流会で味わうほっこり体験。

来年はどんな展開が待っているかな~。
楽しみです。

まふぃん上之園
有川

主体的に遊ぶ環境作り

先週、同法人の錦ケ丘保育園に行かせて頂きました。

「個性ある一個の人格として尊ばれる子、自己肯定感を持てる子、『学ぶ』ことは楽しいと思える子」が錦ケ丘保育園の目指す園児像です。(詳細は、錦ケ丘保育園のブログに載っています)

 

さて、錦ケ丘保育園では、「のびのび保育」という、自由保育を行っています。

「自由保育」と聞くと、「自由に遊ばせているだけじゃない?」と思われる方もいるのではないかと思います。

しかし、「のびのび保育」は、違います。“子どもが主体的に遊ぶ保育“を行っています。

子ども達が主体的に遊ぶこと。実はとても大事なのです。

主体的に遊ぶことで、色んなことを学ぶことが出来ます。

 

保育園での様子を例にお伝えします。

1つ目は小川での様子です。

小川では、カエルの卵を見つけた子ども達がいました。

3歳児の子ども達はじーっと観察をしたり、卵を触ってみたりするなど、カエルの卵に興味津々です。

 

この「知りたい」「なんだろう」と思う気持ちが「好奇心」を育てます。

 

 

2つ目は砂場での様子です。

砂場では、雨どいを使って水を流す遊びをする子ども達がいました。

雨どい同士を繋ぎ合わせて、水を流してみると・・・。

「あれれ~」

水が思う通りに流れていきませんでした。

すると、一人の子が「雨どいを斜めにしたら水が流れるんじゃないかな」とアイデアを出してくれました。

そのアイデア通りに、雨どいを斜めにして水を流してみると、上手く流れることが出来ました。

 

この砂場の場面。子ども達が楽しく遊んでいるだけに見えますが、「学び」がたくさんあります。

まず、水が流れない原因を考えることで「思考力」の芽生えが育ちます。

また、友達と協力しながら雨どいを繋ぎ合わせることで「友達と協力する力」が育ちます。

 

と、このように「主体的に遊ぶことは学び」であることが分かります。

 

たくさん遊んでいる証拠です

 

 

まふぃんは、設定された活動を行っていますが、錦ケ丘保育園と同じように「主体的に遊ぶ」ことを大事にしています。

 

「小麦粉粘土遊び」を例に挙げます。

まふぃんでは、粉から小麦粉粘土を作っています。(小麦粉+水+油で小麦粉粘土が出来ます)

粉を触るとサラサラの感触を感じる事ができ、粉と水を合わせるとぱさぱさの感触を感じる事が出来ます。

小麦粉粘土では、楽しく遊ぶ中で、まずは「感触の変化」に気付けるようにしています。

そして、感触の変化に気付けるようになると、どうやったら小麦粉粘土が出来るのかを考えたり(思考力)、「もっとこうしたら粘土が作れるんじゃない?」と自分から興味を持って遊びに関わろうとしてきます。(探求心)(想像力

 

これが「主体的に遊ぶ」ことに繋がります。

 

 

 

錦ケ丘保育園(のびのび保育)、まふぃん(設定された活動)。

役割は違いますが、子どもが主体的に動けるように環境を工夫している所は同じであると、今回気づくことが出来ました。

保育園では、子どもの興味に寄り添った物を準備しています。

また、まふぃんは、どの子もワクワクしながら遊べるように活動の工夫をしています。

質の高い療育・保育を目指しているからこそ、環境や遊びの工夫をしているのです。

 

子どもの「やってみたい」と思える経験は、成長する上で大切であり、それを基盤にありとあらゆるキャパが広がっていくと思います。

「おもしろそう!」「やってみたい!」このような活動を今後も展開していきたいです。

そのためには私も「学び」ですね。

 

保育士 亀澤

BBQin吉野寺(錦ヶ丘)

さあ,ついにバーベキューの日です。

この日は,第二土曜日。午前中,学校だった子ども達もおり,ぞくぞくとまふぃんに帰ってきました。

「ただいま~」

「お腹すいた~」

 

手洗いうがい,着替えを済ませ,早速おにぎり作りです。

以前もブログでお伝えしましたが,まふぃんでの普段のおやつは基本おにぎりです。

毎日作っているおにぎりですから,みんな手慣れた手つきで自分の分のおにぎりを作っていきます。最初の頃は,ラップを切ることも悪戦苦闘・・・ふりかけはドバドバ・・・何とも無残なおにぎりでしたが,今では立派なおにぎりが作れるようになりました。

 

おにぎりの後は,今回のバーベキューのメインデイッシュ「サンマ」の下処理です。

生魚を触ることが初めての子がほとんどの中,誰1人「やりたくない」と言う子はおらず,みんな恐る恐るチャレンジです。

 

「うえ~,ぬるぬるしてる」

「くさーい」

そんなことを言いながらも,ぬるぬるした魚を落とさないようにしっかり掴みお腹に包丁を入れ内臓を取り出しました。出てきた内臓を見ながら

「このサンマ,何を食べたらこんなお腹の中になったんだろう」

と,なんとも面白い発言もとびだしました。

なるほど・・・サンマのお腹の中の秘密。近いうちにみんなで研究してみるのも面白そうですね!

 

よーし,準備はできた!

吉野寺へ行き準備に取りかかります。椅子を運び,所定の場所に行くとアウトドア大好きな園長先生がみんなのために火をおこして待っていてくれました。

 

いざ,サンマを網の上へ!

「じゅわ~」

焼かれていくサンマにみんな釘付けです。

 

コンロの側は熱い。風向きで煙の流れる方向が変わる。魚は裏返さないと焦げてしまう。

子ども達は肌で熱さを感じ,煙のにおいを嗅ぎ,サンマが焼ける様子を見る。

これこそまさに今回,子ども達に一番経験して欲しかったことです。

危険を回避したり,先のことを予測して動けるようになる。身をもって経験したことは決して忘れることはありません。

 

おいしそうに焼けたサンマ。

その他にも,焼き芋と焼きそば。

 

いつもとは違う雰囲気の中,腹ぺこの子ども達はみんないい笑顔。

 

そしてもう一つ,今回子ども達に経験して欲しかったことが不便な中での食事。

戸外でのバーベキューですから,体に合った机や椅子はもちろん用意されていません。少し大きめの椅子に,やわらかい紙皿を持ったまま食べる。そして,魚の骨や,芋の皮・・・お皿の中は大パニックです!さあ,どうする?

 

バイキングのように,食べたいだけお皿にとってしまっては片手で持って食べることは不可能です。お茶の入ったコップもあるし,おにぎりだってあります。

 

目の前でおいしそうに焼かれる食材を前に子ども達は必死です。まずはお皿の上の食べ物をきれいに食べてから・・・

 

職員にサンマを上手に食べるコツを聞きながら,こんなにきれいに食べることが出来ましたよ。

 

 

いつもはお家の人に骨を取ってもらって食べている子達がほとんどでしたが,自分だけできれいに完食!素晴らしい!

 

自分に合わせて環境を整えていくことも大事です。しかし,今回は環境に自分たちが合わせていく。少し難しく感じることも,「じゃあどうすればいい?」と自分で問題を解決していく力,「ま,いっか。」と気持ちに折り合いを付ける力をつけていって欲しいと思っています。

 

少し苦手だった魚も,自分たちで買い物をして調理して,目の前でおいしそうなにおいで焼かれていく姿を見ていると,何とも言えないご馳走に変身していったようです。

 

お腹いっぱいになった後は,後片付けです。

職員が「来たときよりも?」と問いかけると「きれいにする!」とみんなが答えます。すっかり合い言葉になってきました。

お借りしたお寺のお庭も感謝の気持ちで,きれいにお掃除しました。

椅子も拭き,洗い物だって子ども達だけで頑張ります。

バーベキューの網もコンロもたわしで磨きました。

 

お腹も心も,頭の中も大満足の達成感で満たされたバーベキューとなりました。

みんなが想像していたバーベキューとは少しちがったかもしれません。けれども,話し合いから始まり,職員の手を借りながらも,全ての工程を自分たちでやり遂げたことはきっと大きな自信へとなっていってくれると思います。

 

活動後の振り返りで

「次はパンを焼いてみたいな!」という意見も出ました。

いいね~!どうやったら,おいしいパンが焼けるかな~?

 

 

これからも,子ども達の「やってみたい!」の気持ちを全力でサポートしていきます。

 

今度は・・・寒いお外でホカホカ豚汁をみんなで食べたいな

 

まふぃん錦ヶ丘  吉村

 

BBQ

12月14日、マルシェでもお世話になった、吉野寺さんの一角をお借りして活動をさせていただくこととなりました。

今回の活動は…みんな大好きBBQ
当日に向けて、子ども達の話し合い活動や調べ物活動が始まります。

 

まふぃんでは、食事を自分たちで作ったりする活動の際には、当日までにできるだけ子ども達主体で下調べを行います。

何を作りたいのか、食材や料理器具はどんなものが必要なのか、どのような工程で作るのか、材料にいくらくらいかかるのか、その材料はどこで買うのか・・・等のことを
自分たちで意見を出し合ったり、ipadで調べたり、直接お店に調べに行ったり、レシピを書いてみたりしています。

さっ!今日はこれを作ります!
この様な手順で作ります!
材料はこれです!
書かれてあるとおりに作りましょう!

と、このようにあらかじめ決まったことを決められたとおりに行うことができるのも大切ですが、まふぃんでは小集団の中で、お互いの意見を出し合い、協力して活動を進めていくことで一人ひとりの役割や主体性を大切にしながら活動を行っています。

その中で友達の意見を聞いたり、自分の意見を人に分かるように伝える力がついていきます。人前で喋る勇気も少しずつ身についてきました。

 

と言うわけで、今回もみんなのバーベキューの話し合い活動や、事前の下調べが始まります。
しかし、今回はいつものクッキングとは少し違います。
バーベキュー・・・

何を焼いて食べたい?

という問いかけに、子ども達から出た意見は・・・


焼きそば
パプリカ
ハンバーグ
大根

あまりバーベキューでは親しみのない食材の候補が上がりました(笑)

 

いろいろ意見が出て、今回はなかなか決まりそうにないので多数決を取ることにしました。

その結果…

さかな

焼きそば


の3つに決定しましたよ。

 

 

さて、焼く物が決まったら次はどうしていこうか?
と問うと、

「買いに行く!」と勢いよく返事が返ってきました。

 

「でもいくらするか分からないよ?」
「さかなって何のさかなを買えばいいの?」

と、少し不安そうな子ども達・・・

ということで
今回は実際に買いに行く前に近くのタイヨーにお願いをして、買い物の下調べをさせていただきました。

今回は

さかなチームと焼きそばチームに分かれて
魚チームは
・魚の種類
・値段

焼きそばチームは
・焼きそばの材料
・値段

を調べます。

 

焼きそばチームの女の子は、○○個で○○円。といったようにとても分かりやすく書いて調べてくれました。


魚チームの男の子はその日の帰りの会の感想で
「こんなにうなぎが高いなんて初めて知った。」と驚いていました。

普段買い物に行っても、こんなにじっくり値段を見ることってないもんね、うなぎは高級すぎて、バーベキューでは使えません(笑)

 

物の値段を知ることってとっても大事な社会勉強ですよね。

野菜やお肉、魚の値段、季節や天候によって値段が変わることなど、一人暮らしをしないと気づけないかもしれません。
子ども達には今後もスーパーマーケットで様々な気付きを見つけてほしいな、と感じました。

一覧にして書いた物を、後日買い物へ行く子ども達に託します。

メモを元に、にんじんやサツマイモ、サンマ、必要な物を探していくと、同じ物でも値段が違う物が沢山ありました。
「こっちの方が安いね。」
「焼きそばのメン安いね。6人分買うから、3袋入りで3たす3。2パックでいいんだ。はい。」

暗算をしたり、指で計算しながら買い物をしたり、安い物を探す買い物上手な子もいました。
日頃からお母さんの買い物のお手伝いをしているのかもしれませんね。タイヨーの店員さん、いつもお世話になっております。今後もよろしくおねがいいたします。

今回の買い物でも、子ども達はとっても主体的に動いてくれました。
買い物自体が新鮮で楽しい。ということもありますが、それよりもっと楽しみなバーベキューをすることに向かって、それぞれが役割を果たしながら頑張っている。ということを本人達も感じているのだと思います。
こんな経験の積み重ねを大切にして、子ども達の自信に繋げていきたいと思います。

 

バーベキュー本番のことは次回のブログでお知らせします。

さて、どんなバーベキューになったでしょうか。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

子どもと絵本 ~絵本との出会い~

子どもと絵本 ~絵本との出会い~ 

今年も後2週間となりましたね!今度の日曜日は冬至。1年で最も昼が短く夜が長い日です。この日には「ん」のつく物を食べると幸運に恵まれるといい、特にナンキン(カボチャ)、ニンジン、レンコン、ギンナン、など「ん」が2つつく食べ物は病気に掛からないと言われています。

 

さて、本日は〝絵本〞についてお伝えしたいと思います。

活動終了後のおやつの前、まふぃんでは絵本の読み聞かせの時間があります。

毎回、〝何の絵本にしようかな?~〞と活動の担当の日は絵本を選ぶのを楽しみにしています😃。

 

午前、午後クラスで子ども達に人気の絵本。

ベスト3‼ それは…

➀だるまさんが

だるまさんの

だるまさんと

➁しろくまちゃんのホットケーキ

➂きんぎょがにげた

となっています。

特に〝だるまさん〞シリーズの3冊は大人気‼

0歳から楽しめる絵本となっていて、読むと声をあげて笑ったり、絵を真似て体を動かして楽しんでいます。

ほのぼのとした画風で描かれた、だるまさん。奇想天外な動きや表情を見せて、読む人も笑顔にしてくれます。

どのような絵本か…

『だるまさん〝が〞』を例にとってご紹介しますね(^^♪

ページをめくると目を閉じて、だるまさんが腕を組み座っています。

次のページをめくると、右足、左足を交互に上げながら体を揺すり始めます。

次のページでは、〝どてっ〞

その後も同じように体を揺すり、今度は〝ぷしゅーっ〞とぺったんこ!

その後も、〝ぷっ〞とおならをしたり、〝びろーん〞と伸び、最後は〝にこっ〞と笑顔でおしまい!です。

この、だるまさんを「だ・る・ま・さ・ん」と、リズミカルに読み十分に間を取ってから「どてっ」と読むと子ども達は大喜び。絵本のだるまさんに合わせて体を揺らし、〝伸び〞たり、〝おなら〞をしたり、〝にこっ〞と笑ったり全身を使って楽しんでいます。

思わず真似をしたくなるポーズがたくさんあり、音やリズム、ページごとに表情や

目の形が豊かに変わるので大人でも見入ってしまい子ども達と一緒に笑ってしまいます😊

 

 

子どもにとって絵本とは?どのような存在なのだろか…

今までたくさんの子どもたちに(0歳~5歳)出会って感じた事があります。

それは、子どもに〝一番近い大人が読んであげる〞事。大好きなお母さん、お父さん、

または、幼稚園や保育園で読んでもらう事。

子どもに読んであげる事を、〝読み聞かせ〞とよく言われていますが、最近は『読み合う』『読み合い』と言われるようになってきています。絵本を通して人と人が感情や表情、行動を交わし合う姿。一緒に読んで楽しいな、嬉しいねと言う気持ちを共有し心を通わせながら新たな感情が生み出されます。

 

また、絵本は自由に前のページに戻ることが出来るのも特徴です。何度もページをめくったり、戻ったりしながら絵本の世界を行き来し自分のペースで読み進める。前のページをめくっては戻る。大人にとっては意味のないように見えるかもしれませんが、子どもにとっては何度繰り返しても、その度に違うイメージや発見、楽しみがあるようです。

その時の子どもの様子は〝ワクワク感〞〝ドキドキ感〞でいっぱいといった表情をしています。

同じ絵本でも読んでもらう度、見るたびに子どもたちは、絵を手掛かりに自分で思い描き、想像を巡らせる。絵本だからこそ、その子自身の自由な発想で想像を膨らませ思い描き、目に見える世界にし絵本の世界を楽しんでいます。これがテレビだと出来ないですよね。

子どもが、同じ絵本を繰り返し「読んで」と言ってくる事がありますよね。

「また、この絵本?」

と思わず言ってしまいたくもなりますが、子どもにとって特別に親しみを感じている姿です。読んでもらう度、子どもは絵を見ながら、毎回違う楽しみ方をしているのかもしれませんね。

 

子どもの頃にお父さんや、お母さんに愛情をこめて膝の上で読んでもらった絵本。

お父さん、お母さんの声で、読んでもらった記憶…

子どもたちが大きくなって、大好きだった絵本を思い出し手にした時、読んでもらった時の膝の温もり、その時の光景笑顔声、匂いと共に自分のためだけに読んでもらった記憶は大人になっても心のどこかに残るでしょう。

子どもにとってお父さん、お母さんに読んでもらう。一番幸せな時間です。

『あっ!この絵本懐かしい』と、子どもの頃の暖かい記憶がふと蘇る…

子どもの心に暖かい記憶が残せるとしたら、素敵ですね。

子どもたちにとって絵本を読んでもらっている時間が暖かく、幸せな時間になってほしいなと思います。

 

 

まふぃん上之園

 

寺田

 

クリスマス会に向けて

12月も半分を過ぎようとしています。

早いですね!!風邪も流行ってきています。手洗いうがいをして、予防しましょうね。

 

さて、まふぃんでは12月25日、ナガヤの皆さんと交流“クリスマス会”をするので、今その準備を続行中です!!

 

今年はどんなことをしようかな・・・!?

どんな飾りつけをしたらいいかな・・・!?

 

今回のブログでは、その準備中の作品や活動を紹介します !(^^)!

 

ジャジャ~ン

 

タイトルはズバリ、”かごしまのクリスマス” ☆

子どもたちからの発言です。

よ~く見てください。

桜島、指宿線NANOHANA号、新幹線みずほ、もちろん、まふぃんのあるNAGAYAタワーも、描いてあるんですよ。

 

この絵、子どもたちがあっという間に描いてくれました。

今は、学校から帰ってきた子どもたちがコツコツと色を塗ったり貼り絵をしたりして完成を目指しています。

 

きっかけは、桜島の貼り絵の写真を提示したことからです。

“この桜島のようにみんなでクリスマスの飾りを作りたいんだけど、 どうしたらいいかな”

「・・・」

子どもの一人が

「あっ、そうだ! 桜島に雪を積もらせたらいいんじゃない!?」

と発言してくれました。

(実は私の中では、クリスマスツリーを貼り絵でするイメージを持っていたのです。桜島に雪を積もらせる!子ども達の発想はすごいです。)

 

“それ、いいね!!

もっと、クリスマスっぽくするにはどうしたらいいかな~“

 

「サンタクロース描こうよ」

「トナカイも」

と次々にアイディアが浮かんできました。ホワイトボードに下書きしイメージを膨らませた後、広幅用紙を用意。

「これに描くの! もっと描きたい!!」

広幅用紙を2枚つなげました。

「やった~」

イラストが得意な子どもを中心にして、子どもたちが一斉に描き始めました。

見ている方もワクワクです。

表現することが苦手な子どもは鉛筆の下書きをペンでなぞったり、空いているスペースに何を描いたらいいか考えていたり。出来上がった絵を見て大満足の子どもたちでした。

 

次の日からはその絵を分担して貼り絵や色塗りをしています。

まふぃんは、曜日によって利用する子どもたちが違います。

そのため、時間内に一つの作品を完成させることが多かったのですが、今回は「クリスマス会」に向けてみんなで取り組むことに挑戦しています。

“ここは僕が描いたんだよ”

“これは、私が色を塗ったんだ”

子どもたちが作品作りを通して”一人一人が自信を持ち、達成感を味わうこと” それがねらいです。

友達との協力がないとできない今回の作品。

完成まではあともう少し。

どんな仕上がりになるのでしょうか!!

dav

とっても楽しみです。

クリスマス会にどっか~んとお披露目しますね。

がんばるぞ!

 

まふぃん上之園 末吉

ラスク作り

前回のブログでご紹介した「体験活動~ゆでたまご~」。

この日の昼食で作ったサンドイッチの食パンが少し残っていました。

 

この日の活動終了後のこと・・・

食パンの残りを見つけた女の子が「これでラスク作れるよ!」と教えてくれました。

「ラスク作ってみたい!」「タブレットで作り方をしらべていい?」と尋ねてきたので、タブレットを渡してラスクの作り方を調べる事にしました。

 

“ ラスクの作り方 食パン ”

ローマ字表を見ながらゆっくりと文字を打っていきます。打ちたい文字を探し、タブレットで文字を打つ、時間がかかりましたが、最後まで根気強く職員を頼ることなく調べる事ができました。

 

ローマ字は小学3年生で学習します。ただ、日常生活でローマ字を使う事は少なく、まふぃんでの学習の際もローマ字を覚えて書けるようになるまでには時間がかかってしまいます。

今回のようにタブレットを使って何かを調べるなど、子どもが自ら知りたい事を調べる事でローマ字の学習に繋がっています。

 

この日は、ラスクの作り方を調べる事だけで終了。

次回の登園の時に「みんなのおやつにラスクを作ってあげよう」とラスク作りの約束をしました。

 

 

 

 

 

ラスクづくり当日。

 

学習を済ませると、「みんなには秘密にしようね!」と職員室でこっそりラスクを作り始めました。

タブレットでラスクの作り方を読みながら手順を確認していきます。

 

「食パンを焼いて、途中でバターを入れて、砂糖をまぶしたら出来上がりだって!」

 

 

ここにも学習の要素が含まれています。

作り方の説明を読む、国語につながる学習、材料の量を図る算数につながる学習など、普段意識する事は少ないですが、私たちの生活のいたるところで学校の勉強を活かす事ができます。

まふぃんでは文章の読み書きが苦手なお子さんも多く、まふぃんの学習時間も、教科書の音読や漢字の書き取りに苦戦し。学習に時間がかかってしまう子もいます。しかし、「~を知りたい」「~やってみたい」などワクワクする楽しい活動や遊びと学習を結び付ける事で、苦手な読み書きにもチャレンジする姿が増えてきました。

 

 

さて、ラスク作りスタートです。

まずは包丁で食パンを切っていきます。作り方の写真を見ながら大きさを揃えて切っていきます。

切り終えると、ホットプレートで食パンを焦げ目がつくまで焼いていきます。

途中、職員室を覗きに来た男の子、ラスクを作っている事に気づくと「僕もやらせて」と入って来て、2人で作り始めました。

「私がひっくり返すから、バターの準備して」

「もうバター入れていいかな?」

味付けの砂糖の他にきな粉もある事を伝えると、

「砂糖味ときな粉味半分ずつにしよう」とラスクを半分に分け味を付けました。

「砂糖はどのくらいかな?」

「入れるの、緊張する~」

「ここ、きな粉かかってないよ」

2人で役割を話し合いながら作る事ができました。

 

 

 

完成したラスク皆は美味しく食べてくれるでしょうか~?

 

早速、作ったラスクをもって活動の部屋へ行くと、いい匂いに誘われて「それ何~?」と友達が集まってきます。

「ラスクを作ったから食べて!」

「こっちが砂糖、あれはきな粉味だよ」

 

みんなでおやつタイムです。

我先にとどんどん食べる子ども達、たくさん作ったラスクはあっという間に完食でした。

 

「どうやってつくったの~?」

「おいしかった」

「作ってくれてありがとう!」

友達にも喜んでもらえて、作った2人も嬉しそうでした。

 

 

今回のラスクづくりは、学校での机上の学習が生活に活かせることも知る機会になったのではないかと思います。

「勉強はきらい」と感じている子どもが多くいますが、そんな子ども達に「学ぶことは楽しい」「日々の生活に学びが詰まっている」という事を知ってほしいと思います。

その為にも「~をしてみたい!」という子ども達の主体性を大切にしながら、その活動の中に学習的な要素を加える事で、「楽しい学び」を実現していきたいと思います。

 

 

まふぃん 中村

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