やさしさの味

やさしさの味                        

 

ひと昔前までは、地域の子どもは地域ぐるみで面倒を見て、

自分の子ども、孫のように大事にして育てていました。

私も、地域の方たちに見守られながら育ちました。

その中でも、近所のおばあちゃんの手作りの食べ物。

大人になった今。

その食べ物を見ると懐かしい記憶が蘇ります。

まふぃんの子ども達にも、そのような思い出が残って欲しい。

と、願い、ナガヤタワーの住人さんと一緒『七草粥』を作りました。

 

さて、今回はどのような交流になったのでしょか?

 

○七草を知ろう!

せり、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。

七草粥の材料として知られる「春の七草」

日本のハーブとも言われているそうです。

 

・七草を実物と写真を見比べながら、並べていきました

「この葉っぱと似ているね」

「でも、ここが違うんじゃない?」

子ども達と、住人さんが会話をしながら並べます。

昨年度までは、職員の介入がないと進まなかったのですが

今では、交流開始時からやり取りの様子が自然になってきました。

 

○野菜を切ろう!

・名前が分かったので切りましょう。

子ども達が切るのを心配そうに見守って下さいます。

「手は猫の手ね」

「大根と、人参は小さく切ってね」

と、手を添えて教えて下さいました。

子ども達も「これくらいかな?」と

職員ではなく、住人さんに聞く姿が今回見られました。

○七草粥を作ろう!

今回は、調味料を3つ用意し(塩、醤油、みそ)味付けや水加減も

住人さんにお任せしました。

あらかじめ決められた量で作るのは簡単ですが、

・住人さんともっと関わりが持てるようになって欲しい

・一緒に作る方の味を子どもたちに食べて欲しい

の目的がありました。

 

○七草粥を食べよう!

初めて食べる七草粥の反応は・・・

「おいしい!」

どのグループからも声が聞こえていました。

 

あるグループから

「七草粥はね7軒の家を回ってもらって食べるんだよ」

と子どもに教えて下さるのが聞こえてきました。

では、他のグループの味見もしてみようかな♪

 

子ども達の感想は・・

「同じ醤油なのに味が違う!」

「大根の大きさも、切り方も違うね」

と気づいたようです。

○今回の交流を通して

今回の交流で一番子ども達に経験して欲しかった事。

それは、『七草粥を作ろう!』『七草粥を食べよう!』

にありました。

 

それは・・・

・自分のグループ以外の七草粥を食べる事で、味が違う事、

切り方が違う事に気付いて欲しい。

・住人さんの味付け食べる経験をする。

この2つの事を経験して欲しいという願いがありました。

 

人が感じる「おいしさ」には、「おふくろの味」以外にも

『優しさの味』『安心のおいしさ』もあります。

 

『やさしさの味』・・その料理を口にした時に、優しい気持ちを感じ取り

いつも以上に美味しく感じる事。

『安心のおいしさ』・・子どもの頃に記憶した味に安心感を覚え、

それをおいしいと感じる事。

私たちが〝おいしい〞と感じるのは

作ってくれた人の優しさ、どんな気持で作ったのか。

そこには『愛情』が込められているのですね。

人は何歳なっても、母親の味や思い出の料理があります。

〝○○を食べると、その時の楽しかった様子や笑顔を思い出す。

ナガヤの住人さんの『愛情』が込められた

〝七草粥〞と今回の〝交流〞

子どもたちの記憶に住人さんとの交流や

一緒に食べた食事が懐かしい思い出として

残ってくれたら願っています。

 

子ども達が成長し社会に出ると、いろいろな人と

やり取りをしなければならなくなります。

その時に『敬語が使えない』『相手に合わせた振る舞い方』

など身に付いていないと円滑なコミュニケーショが

取りづらくなります。

子ども達は住人さんとの交流を

何度も重ねて経験を通して身に付いていくのです

 

※新型コロナウイルスの対策としてマスク、換気、検温、消毒

を徹底し交流を行いました。

 

まふぃん上之園

寺田

求人情報を公開しました。

社会福祉法人塔ノ原福祉会では、以下の事業所で職員を募集しています。

・錦ヶ丘保育園(吉野)

・児童発達支援事業所まふぃん(上之園)

・児童発達支援事業所まふぃん錦ヶ丘(吉野)

こちらのリンク求人情報 からご確認ください。

こどもたちのために、楽しく真剣に働く仲間をお待ちしています。

 

まるまる雪だるま⛄(錦ヶ丘)

先日行った、児発でのお絵描きあそびでの様子です。

「鹿児島にも明日は雪が積もるかも?」と、子ども達がワクワクしていたこの日は、絵の具を使ってかわいい雪だるまの絵が完成しました。

これまでも、お絵描き遊びを通して、お友達と接近して描くこと、物や場所を共有しながら描くことをたくさん経験してきました。

過去のブログもご覧下さいね♪

 

今回は

①友達の様子を見ながら、「こうやってみよう」と真似ることができる

②思い通りにいかない場面でも、我慢ができる

 

この2つをねらいにして、お絵描き遊びのスタートです!

 

①友達の様子を見ながら「こうやってみよう」と真似ることができる 

2つの大きな丸が描かれた段ボール。この大きな丸をペアになった子ども達で塗っていきます。

この時に子ども達に伝えたことは、

「線からはみ出さないでね。」の1つだけ。ちなみにこの時点では、まだ子ども達には何の絵を描くかは伝えてはいません。

 

さあ、頑張って塗っていきましょう~

 

途中、楽しくなりすぎてついつい線からはみ出して色を塗ってしまう子。

どうやったら線からはみ出さずに塗れるかを、一生懸命考えている子。

テンションが上がってしまった子には、そっと手を止めて「どうやって塗るんだった?」と声をかけます。

そんな時、ペアになった子が上手に塗る様子を見て自分で「あ!!」と気付き「こうすればいいんだ」と真似て塗り出す姿がちらほら・・・

これです。これこれ!この姿を引き出したかったんです。

 

自分ではどうしたらいいのか分からない場面でも、お友達の様子を見て真似をしてみる。

周りの状況を見て行動できるようになり、周りに合わせて行動できる力となっていきます。

 

 

②思い通りにならない場面でも我慢ができる

大きな丸もきれいに塗って、周りもはみ出さないように気をつけながら塗ったら次の工程へ。

雪だるまのパーツを貼っていきます。眉毛、目、ボタン、帽子。

それぞれのペアでパーツを選んで貼ってもらいました。

 

あるペアは目が4つになってみたり、ボタンだらけの雪だるまになってみたり・・・

帽子の色を紫とピンクでお互いが譲れなかったり・・・

さあ、どうしようか?

 

ついつい大人が「こうしたら?」と声をかけてしまいたくなる場面もガマンガマン。

しばらく様子を見ていると

「じゃあ、僕が眉毛を貼るから、○○くんは目を貼っていいよ」

「交代で貼っていこう」

と、友達に声をかける姿が。

ちょっとプンプンしながらも「じゃあ、ピンクの帽子でいいよ!」

としぶしぶ譲ってあげる姿も!

素晴らしい!立派です!

 

本当は自分が目を貼りたかったのかもしれません。自分だけで全部仕上げたかったのかもしれません。ピンクよりも紫の帽子がかっこいいと思ったのかもしれません。

けれども、ちょっとだけ我慢して「じゃあいいよ・・」と言えたこと。

 

これから先もこんな場面、たくさん出てきますよね。自分の意見や意志をしっかりと持つことは大事なことです。でもそんな中にもちょっとだけ「じゃあいいよ」の気持ちが持てたなら、他人に対する思いやりや配慮してあげる気持ちへと繋がっていきます。

 

「あ!雪だるまだ~」

 

お友達みたいにかっこよく塗れるようになりたいな。

今日は僕が譲ってあげたんだから、今度は○○くんが譲ってよね。

いろんな気持ちでまるまる仕上がった雪だるま達。

 

明日は雪が積もったらいいね。お外でもまるまる雪だるま作れるかな?

 

まふぃん錦ヶ丘 児童発達支援管理責任者 吉村

絵具遊び

先日、児童発達の午前クラスで「絵の具遊び」をしました。

ねらいは1つ。「友達と物・場所の共有をすることができるようになる」です。

 

以前は、絵具やクレヨンの取り合いが多かった子ども達。

欲しいクレヨンが被ってしまうと、「ぼくのだよ」「違う、先にクレヨンを取ったのはわたし!」と、よく取り合いをしていました。

さらに、欲しいクレヨンが取れないと、相手を押しのけてしまう子も。

その為、その都度職員が介入し、止めていました。

 

しかし、今回の活動では子ども達同士で物の貸し借りをする姿が見られました。

「ちょうだい」「どうぞ」と言葉のやり取りを経験したり、物を貸してもらえなくても我慢する経験を何度も積んだりことで、子ども達が自然と貸し借りできるようになったのではないかと思います。

 

 

ねらい 友達と物・場所の共有することができるようになる


最初に子どもの対人面は、いつから始まるのかということをここで少し触れておきたいと思います。

当たり前ですが、最初は母親や父親との関わりから始まります。

そこで、信頼感や安心感を経験することで、今度は友達にも興味を持ち、自ら同年代の子ども達と関わりを持とうとしていきます。

初めは、友達をじっと見ることから始まりますが、1歳半ごろになると「友達と同じことをしてみたい」と興味を持ち、真似するようになります。

この頃になってくると「友達と一緒に関わることが楽しい!」と思うようになってくる子ども達ですが、その反面ケンカも起こりやすくなってきます。

 

まふぃんでは、活動を通して友達と物や場所を共有する場面を作り、そこで物の貸し借りや我慢することを学べるように工夫しています。

この午前クラスは、2歳~3歳のお子さんが主に利用していますが、幼い頃から子ども同士での関わりが経験できるようにしています。

 

ケンカというと少し心配な面も出てくるかもしれませんが、それは自我がちゃんと誕生している証拠です。

自我が芽生えてくると、自己主張も強くなり、なんでも自分のものにしたくなる時期です。

その為、友達の物が欲しくなり、取り合いに発展することがたびたび出てきます。

 

この時、子どもの人数分、物を準備してケンカをさせない方法がありますが、そうすると「社会性の学び」を奪ってしまうことにもなります。

例えば、物の貸し借りや、貸してもらえなかったときの我慢などを学ぶ為には、友達と一緒に物を使う経験がないと得られません。

 

まふぃんでは、活動を通して友達と物や場所を共有する場面を作り、そこで物の貸し借りや我慢することを学べるように工夫しています。

午前クラスは、2歳~3歳のお子さんが主に利用していますが、幼い頃から子ども同士での関わりが経験できるようにしています。

 

ひとつの例を出してみましょう。

例えば、お絵かき。

1人1箱のクレヨンを準備すると、使いたい物が手元にあるので、1人で楽しく遊ぶことができます。

しかし、1人遊びを満足してしまう為、物の貸し借りをしたり、友達を意識して遊んだりといった経験は少なくなってしまいます。

 

では、人数分より少ないクレヨンを準備した場合はというと・・・

一緒に物を共有する為、使いたい色が同じになってしまうとケンカが起きてしまいます。「かして」「いやだ」と友達と取り合ったり、使いたい物が使われてしまって泣いてしまったりなど。

子ども達にとっては思い通りにいかない経験ですが、実はそこで「物の貸し借りの仕方」や「貸してもらえなくても我慢する方法」を学んでいます。

 

このような経験ができるように、まふぃんの活動ではあえて人数より少ない物を準備しています。

 

絵の具遊びの様子


まず、1枚の画用紙に色を塗っていきます。

 

子ども達の好きな色は赤なので「取り合いになってしまうのではないか」と事前に予測をしていましたが、今回は取り合うことなく遊ぶことができていました。

さらに、ほしいクレヨンを友達が持っていても我慢しており、じっと様子を見ていました。

そして、友達がトレーにクレヨンを戻すと嬉しそうに使い始める姿がありました。

これまでの取り合いの経験から、「順番を待てば、好きなクレヨンが使えるようになる」「取り合いをしなくても借りる方法がある」と子ども自身が学んだからこそ、貸し借りができるようになってきているのではないかと思います。

 

 

クレヨンで塗った後、今度は絵具で色を塗っていきます。

 

初めはそれぞれ自由に描いていた子ども達。

しばらくすると、ある子が長い線を描いてヘビを表現していました。

すると、それを面白そうと思った子ども達が、次々に真似していきます。

「へび」「こっちもへび」と、友達の遊びを意識して遊んでいました。

 

先ほど、物を人数分準備していると、友達を意識して遊ぶ事が少なると書きましたが

まふぃんでは友達にも目が向くように、画用紙をあえてみんなで使っています。

そうすることで、友達の真似をしたり、同じ遊びを共有したりなど、関わりが深められるようにしています。

 

絵具で塗った後は、色んな形を貼り付けていきました。

お互い場所を譲り合いながら、形を貼ることができていました。

 

今回の活動では、物の貸し借りができるようになる姿が見られ、成長を感じることができました。

これからも「どうしたら子ども達が成長していくのか」を第一に考えて、活動を組み立てていきたいと思います。

 

まふぃん上之園 亀澤

こま作り

年が明けて1月も3分の1程終わりました。

先日は鹿児島でも雪が降りましたね。小学生の子ども達はちょうど始業式の日でした。校庭の雪で小さな雪だるまを作ったり、クラスのみんなと雪合戦をしたりと、いつもとは違う、楽しい始業式を過ごせたようです。


そんな雪の日、まふぃんの放課後等デイサービスの活動の中で「コマ作り」の製作を行いました。

前計画では、毎年恒例の凧作り&凧揚げを行う予定だったのですが、この雪の為、急遽室内で遊ぶことのできるお正月遊びの製作となりました。

凧揚で準備していたもの、まふぃんにある材料でコマ作りです。どんなコマができるのかは楽しみです。

今回は、指示を聞くこと、作業のペースを周りと合わせて進めることがねらいです。
ホワイトボードに作業工程は全て書かれていますが、どんな活動になっていくでしょうか?

 

今回作るコマはこちら。
・ストロー

・紙コップ

・ペットボトルのキャップで作ります。

簡単かな?と思って試作品を作ってみると

紙コップの折り曲げ方が浅すぎると回らなかったり

部品を張るテープの長さに注意しないとうまくくっつかなかったり

と、細かく気を使う部分がありました。

作り方を伝える時には基本的な作り方のみ伝え、この細かい部分は伝えません。
できあがって、実際に回した時に、なんで回らないのかな?どうしたら回るかな?

と試行錯誤してもらいたいと思います。

早速製作スタート。
久しぶりの製作、ウキウキしている子が多い様子です。
どんなコマができあがるかな~?

まずははさみで紙コップに切れ目を入れて、8等分にしていきます。昨年の活動で、ケーキを5等分にするには・・・という事も経験していますが、やっぱり難しい!
なぜか9等分になっちゃった~という子も。
分ける数が多くなると難しいよね。まぁ、これも経験です。多分回るでしょう!

はさみはそれぞれの机に2つずつです。交代で使うので友達が切るのを待つ時間、待たせる時間も少しあります。
ホワイトボードには先の行程まで書いてありますが・・・勝手に進めてしまう子はいませんでした。

「おわらないよ~」と焦った表情を見せる子もいましたが、職員の声かけで落ち着いて進めることが出来ていました。

学校の一斉指導の場でも、

話をよく聞く先に終わっても静かに待つ分からない時には質問をするなど、

大切な事はたくさんあります。少しずつ、そのスキルを身に付けていってほしいと思います。

 

さて、コマの形は最後まで作ることができました。

「出来上がったコマに名前を書いておきましょう!!」

この後はそれぞれで自分のコマを回して、修正を加えたり、色を塗っていく作業になります。

回してみると・・・

あれ?回らない・・・

という子もちらほら。

お手本のコマと、自分のコマ、どこが違うのか見比べています。

悔しくて涙目になる子もいましたが、諦めることなく、何度も何度も修正を加えていきます。(がんばれ!)

製作の時間内(ギリギリ💦)で、回るコマが出来上がりました!

それでは、お楽しみのコマ回し大会です。

みんなで円になり、一斉に回していきます。一番長く回るのコマはどれかな?

一緒に回し、1位、2位と決まっていきます。

3位のコマは・・・あれ?名前が書いていないので残念!

しっかく~!!残念!(笑)

色塗りに夢中になっていたのか、無記名のコマが…。

なんと!先ほど悔し涙をこらえながら修正を加えていた子が3位になりました。

きちんと話を聞いて、諦めずに最後まで頑張ってよかったね。

おうちの人に見せる♪と元気そうに帰ってきました。

 

 

 

まだまだ寒い日も続きそうです。

健康に気をつけて、外で遊べない時にはコマなど作って遊んでみましょうね

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

今年にかける(書ける⁇)おもい~書き初め~

新しい年を迎えて、元気よく来所した放ディの子どもたち。今日の活動は書き初めを行いました。

習字を経験したことのない低学年の子どもが多い中、書初めの由来や、道具をどのように扱うか?等、みんなで学習をしました。

また、今年の目標をひとりひとり決め、慣れない筆を握り思い思いの「今年の目標」が書きあがりました。

 

まふぃん流、書初め

 まふぃんの書き初めは、習字の学習と違って、字を上手く書くための文字指導はしません。

今回は、文字を上手く書くことが目的ではなく、

・実際の道具を見たり触ったりして五感を使って感じること。

・初めて使うものをどうしたらよいか考えること。

・紙にあった文字の数や墨の量を経験を通して自分で考えること。

・墨が手や紙について汚れてもこだわらずにできること。

・筆圧や運筆に気を付け、紙が破れないように文字を書く(力の調整)

などを目的としました。

 

書き初めの由来

元旦に初めて汲んだ水を神棚に供えた後、その水で墨をすり、その年の縁起の良いとされる方角に向かってめでたい歌詞を書いていたことが由来とされ、1月2日に行うのが風習となっています。

 

 

小学校では、3年生から習字の学習がありますが、この日は1・2年生が多く、習字の道具を知らない子どももいたため、先ずは道具の説明です。

 

硯・文鎮の名前や役割は3・4年生がしっかりと覚えていました。

 

「この黒い四角いものは何だと思う?」

 

 

硯の海(水を受けるへこんだ部分のこと)に元旦に汲んでおいた水を入れて、陸で墨をすります。

透明の水がどうなるのか。様子をじっと見守る子どもたち。

紙に書いてみると…

 

「おぉ~!水が墨になった。」

 

 

四角い黒い塊が墨ということを初めて知ったようでした。

「本当はこうやって墨をすって書くんだけど、今日は墨汁を準備してあるからそれで書こうね」

 

 

筆は、1・2年生も使ったことがある絵の具の筆と比較します。

毛筆を初めて使う子どもたちも、絵の具の筆と比較することで、どれくらいの太さで書けるのかを想像します。

 

次に、和紙を実際に触ってみます。

 

日ごろから感触遊びの活動をしているので

「いつも使っている紙よりやわらかい」

「つるつるした面とザラザラした面がある」

「表と裏があるんじゃない」

などの意見が多く聞かれました。

 

いざ、書初め

さあ!道具が分かったところでいよいよ書き初めのスタートです。

 

まず、一年の目標を決めます。

 

 

書き初めでは四字熟語が多いですが、ここでの文字数は自由。

たたし、書き初めをする四つ切りの習字紙(縦に長いもの)と筆を見せて、

「この紙にこの筆で書けるように考えてね」

とだけ伝えました。

日ごろ、認知機能強化の「みる力」をコグトレでトレーニングしている子どもたちに、

紙や筆の大きさを見て文字数を考えることがねらいです。

 

 

初めて習字をする1・2年生が多いので、硯の海と陸の役割を教えて、筆に付ける墨の量を違えて試しに線を書いて見せます。

 

「墨の少ないカサカサの線」「墨をたっぷり付けたにじんだ線」

筆につけるには、どれくらいの墨の量がいいのかお手本を見ながら自分たちで考えていきます。

 

 

紙と筆のバランスを考えずに自分の目標をついつい長い文章で考えた子は、最後の言葉までかけずに困っていましたが、

一枚書いた後に、文字の大きさを調整していました。

 

 

四つ切りの紙は下敷きよりも長いので、ここでも知恵を絞らなければなりません。

上から書かずに、半分の下から書く子。

向き合っていた友達とぶつからないように、場所をずらして書く子。

思い通りにいかないスペースや、いつもと違う紙や筆に四苦八苦しながらも、途中で諦めることもなく時間いっぱい集中して書いていました。

 

最後は、自分の書いたものの中からよくできた1枚選び、みんなの前で発表します。

一年の目標を発表する子どもたちの顔は希望に満ちて輝いていました。

 

皆さまにとっても今年一年が素敵な年になりますように…

 

まふぃん錦ヶ丘  田尻

年賀状

「あけましておめでとうございます」

笑顔で新年のあいさつを交わして、2021年スタートです。

 

放デイでは、初日の活動に「年賀状」をしました。

特に重視したのは、「あて名、住所を書くこと」です。

メールやSNSが普及し、手紙を書く経験が極端に少なくなった現代。ナガヤの住人さんに年賀状を書くことを通して、交流を深めると共に、年賀状(はがき)の書き方を知るよい機会になる、ととらえました。

子どもたちの真剣に書く様子を紹介します。

 

ねらい①:年賀状の書き方を知る

 

郵便番号や住所、名前の書き方を職員が説明しました。

「聞く力」「見る力」が必要になります。

職員の話にしっかり注目できているかな・・・一つのグループだけ、おしゃべりが止まりません。対面で座っていた場所を変えることで、静かにしなければいけないことを自覚したようです。

皆が集中して聞けたので、一度の説明で書き始めることができました。

「見本を見て、丁寧に書く」→「できた!(成功体験)」→「もう一枚書いてみよう(意欲)」となって、住人さんへの年賀状書きが進んでいきます。私たち職員は、どんな年賀状になるのか、ワクワクしながら見守りました。

 

ねらい②:もらう人の気持ちを考えて書く(想像力)ことができる

 

「定型文を丁寧に書く」と共に、もらう人が喜ぶにはどうしたらいいのか、考えてもらいました。

すると子どもたちから「コロナに負けないでください」はどうかな!?の意見が。「それ、とってもいいね~」「また交流会で会うのが楽しみです」「お正月だから、お餅を書こう!」などなど、一人一人が相手のことを考えて書けたので、心のこもった年賀状になっていきました。

以前は、自分の好きなものを書いて満足していたA君も、相手のことを考えた文やイラストを書いて、仕上がりに満足していました。絵が得意なB君はスマホでウシの画像をみながら書くことができました。

書きあがった年賀状は、ナガヤタワーのポストへ“今年もよろしくお願いします”の気持ちを込めて、直接投函しました。喜んでくださるかな♪

今回の活動を通して、文字を書くことに対する抵抗感がとても低くなっていることや、聞く力、見る力、も向上している、と感じました。日頃の学習支援の継続、コグトレの点つなぎ、間違い探しなどの成果のように思います。毎日の積み重ねが、「見る・聞く・書く・考える・覚える」などの生きる力の基盤になっていくのですね。今年もコグトレや体験的な活動を実践していこうと思います。

後日、住人さんから年賀状のお返事が♪ ありがとうございます。

有難いです。地域の方に見守られ、今年もまふぃんの子どもたち、元気に活動していきます。私たち職員も子どもたちの未来のために、がんばります。

職員一同、今年もよろしくお願いします!

 

まふぃん上之園 末吉

一緒に遊ぶと楽しいね!

一緒に遊ぶと楽しね!

 

午前クラス(1歳~3歳)の子どもたち。

同じような遊びをしていたり、近くに居ていても、

あまり関わりが見られないのが、この時期の特徴です。(平行遊び)

保護者の皆さまからも

「どの様にしたら他の子と楽しく遊べるようになるのか?」

とのご質問が多いのもこの時期の子ども達です。

そこで今回は如何にして他児に興味を示し、子ども達同士の交流に至るのかというプロセスをご紹介したいと思います。

 

この時期の子ども達の遊び方には特徴が3つあります。

  • 一人遊び・・自分自身のイメージの世界に入り込んで遊ぶ。
  • 傍観遊び・・他の友だちの遊んでいる様子を、じーっと眺める。

友だちの遊ぶ様子を見て、自分も遊んでいるように感じる遊び方。

  • 平行遊び・・友だちの側で同じ遊びをしていても、関わりが少ない遊び方。

 

このような遊び方を繰り返し、友だちとの関わりが育まれていきます。

 

 

 

 

活動前の自由遊び中の出来事です。

その日の自由遊びは、プラフォーミング(大型積み木)。

高く積んだり、横に並べて遊んでいました。

始めは、それぞれで遊び、足りなくなったら・・・

勿論!

お友だちが使っている物を取りに行きます。

使っていた物を取られた子は怒り取り返します。

そこで、〝取らないで!〞〝使いたい!〞

とぶつかり合いが起こり、泣いたり、怒ったり大忙し。

〝自分が〞使いたいので、午前クラスの子ども達の年齢では

当たり前の姿です。

 

ですが、泣いたり、怒ったり。

取り合いばかりしていては面白くありません。

何度も、同じ事を繰り返すうちに、

〝どうすれば楽しく遊べるか〞気が付いたようです。

 

プラフォーミングを高く積み重ねていたA君。

高く積むたびにB君に取られていました。

その度に、取らないで!と怒っていましたが、

どうすればいいのか、ひらめきました!

 

それは・・・

取りに来たB君に「ここ、乗せて」と言い、

乗せて欲しい所を指差す事。

結果は・・・ 大成功!

指差す所に乗せてくれました。

上手く乗せる事が出来、顔を見合わせ〝にっこり〞と笑う2人でした。

その日は、もう一つエピソードがありました。

自分から友だちに関わっていく事が、少し苦手なC君。

プラフォーミングを4個並べて座り、友だちが遊ぶのを

笑顔で見ていました。

そこへ、B君が来て同じように並べ一緒に座っていました。

ポケットを見せ合ったり、笑顔を交わしたり。

言葉は少なくてもお互い通じ合い、

その場は〝ほんわか〞した暖かい空気に包まれていました。

この時期子どもたちは、物を介したやり取りや、

近くにいる友だち同士同じ動作や表情をして面白がったり、

顏を見合わせ笑い合ったりするなど、関わって遊ぼうとする姿

見られるようになります。

この経験を積み重ねる事で

・周囲の友だちに興味や関心を高める。

・自分から働きかけて関わろうとする。

ようになってきます。

 

この年齢の子ども達は、まだ、自分と他者と気持ちの区別が出来にくい

為、自己主張をしたり、トラブルも多く見られます。

ですが、友達との関わりを深めていく中で大切な経験です。

その繰り返しが、場に応じた適切な行動や、伝え方があるいう事を

遊びの中から学んでいっています。

「子どもは子どもの中で育つ」

改めてそう感じる出来事でした。

 

まふぃん上之園   寺田

歩いて買い物に行きました!~児童発達支援 午後クラス~(まふぃん上之園)

先日、行った児童発達支援の午後クラス(幼稚園の年少~年長のお子さん)の活動についてお伝えします!

この日の活動は買い物体験。

車に気を付けながら歩いて買い物に行きました。

大人であれば買い物に行く時には、さほど周囲に気を遣わずにお店にたどり着けると思います。

入店してからも走らず静かに買い物出来ますよね。

挨拶や店員さんに対しての「ありがとうございます。」のお礼も自然に行っているはずです。

ですが、子ども達は車が危険な物であること、店内のルールをまだ理解していない様子もあります。

挨拶やお礼も大人にとっては簡単なものに見えますが、お店の店員さんは普段よく会う人ではないので、緊張して言えないかもしれません。

まふぃんでは子ども達が交通のルールや公共のマナーを知り、今後の生活に生かしていけるように活動の中で買い物体験を行っています。

 

 

では、実際の活動についてお話します。

今回の活動のねらいは“店内で静かにする、走らない、レジで並んで待つことが出来る”の3つ。

 

【買い物練習】

まずは商品を選び、お金を払って買うという一連の流れを実際に行いました。

また、その中で商品を貰ったらお礼を言うという練習もしました。

 

1人ずつ商品を選び、買う練習。

商品の写真をまじまじと見て選んでいる子ども達。

どれにしようかな~。

今まで経験のある子ども達は商品を選び、レジに来て「これ、ください。」と言うことが出来ます。

お金を払い、商品を受け取ると「ありがとうございます。」とお礼も言うことが出来ました。

レジでの支払いもスムーズに行い、1回目の練習が終了。

 

ですが、実際に買い物に行くと他のお客さんもいるので、今回ほどスムーズに買い物をするのが、難しくなります。

並んで自分の順番が来るまで、待たなければならないかもしれません。

そこで...。

2回目は並んで買う経験をすることを目的に全員で商品を一斉に選びに行き、買うという練習もしました。

商品を手にレジに並ぼうとする子もいれば、早く買い物を済ませたい子もいました。

まだかな~。

早く買いたい気持ちも分かります。

ですが、他のお客さんが並んでいるのに「自分が先に買いたい!」という思いから行動してしまうとマナー違反になってしまいます。

 

 

さあ靴を履いてお店に出発!

楽しみにしていた買い物にワクワクした気持ちでいっぱいの子ども達。

外に出ると自転車や歩行者がいたり、近くを車が走っていたりします。

交差点では一度止まって右・左を確認し、通る練習もしました。

ウキウキです♪

 

お店に到着!

店内に入る前には2つ約束をしました。

それは、“店内では静かにすること・走らないこと”。

 

いよいよ買い物開始です。

店内での2つのルールは守れるでしょうか。

また、店員さんにお礼が言えるでしょうか。

 

 

 

静かに商品を選んでいる子ども達。(素敵ですね!)

店内には他のお客さんもいらっしゃいましたが、しっかりレジに並んで待つことが出来ていました。(練習の成果です!)

自分の番が来てお菓子を買える嬉さもあると思いますが、レジにいるのは普段会うことが少ない店員さんです。

緊張したことでしょう。

ですが、しっかりと「ありがとうございます。」とお礼を言うことが出来ていました。

買い物の後のちゃんと待つことが出来ていました!

 

まふぃんに帰るとおやつの時間。

自分自身が買いに行ったおやつ、「頑張って買い物した!」という達成感がプラスされて更に美味しかったことでしょう!

子ども達が大きくなるにつれて外に出ていく機会が増えていくと思いますが、外に出ると守らなければならないルールやマナーが沢山出てきます。

例えば、映画館や図書館など沢山の人が利用する公共の場所で、楽しいからという理由で大きな声を出してしまうとマナー違反となり、他の人の迷惑となってしまいます。

マナーが守れなければ、次回も利用したいと思っていても利用しにくくなってしまうかもしれません。

 

まふぃんでは子ども達が様々なルールやマナーを経験し、今後に生かしていけるような活動を行っていきます。

 

 

まふぃん上之園 岡部