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2022.11.22
ブログ
11月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)
先日、来年度小学校入学を控えたお子様の保護者の方に向けた、放課後等デイサービス説明会を行いました。実際に放課後等デイサービスの子どもたちの活動の様子を見ていただき、児童発達支援との違い、継続される支援について知っていただけたのではと思います。
私たちは毎日毎活動ごとにその日の「ねらい」を立てて活動を行っています。この子がどうなってほしいのか?どんな力を付けてほしいのか?と、必ず作戦会議を行います。
例えば、前回のブログでお伝えした体験を通した学びで大きく成長したこの子。まふぃんに通所し始めたころは何をするにも自信がなく、人前で話したり発表したりすることが苦手でした。学校での様子も同じで、どこか一歩引いて学校生活を送っていました。そんなこの子の強みは、とても優しいことです。困っている子がいれば何も言わずそっと手を差しのべることができます。
この子にどうなってほしいのか?社会に出ていく上でこの子にどんな力を付けてほしいのか?
私たちはこの子の強みを生かしたスモールステップのねらいを立てました。
誰かの為なら頑張れる。誰かと一緒なら頑張れる。小集団でのリーダー、代表としての挨拶。そんな経験を積みたくさんの自信をつけてきました。そしてそのスモールステップの先に私たちが立てていたねらいは
「学校で堂々と発表できるようになる」
という姿です。学校の先生とも情報共有しながら、どんなことに今つまずいているのか?取り組んでほしいことは何なのか?と課題の把握や支援方法の確認を行いました。現在、学校でも発表することができるようになり、どんどん皆の中に飛び込んでいけるようになった姿がとても頼もしく感じます。夏休みには学校の先生方を前に、この子がリーダーとして取り組んできたお米プロジェクトのプレゼン発表を堂々とやってのけました。
毎日の小さな変化の積み重ね、行動の変化のその先を見据えた支援です。
児童発達支援の子どもたちは小集団での友達との関り方や、気持ちの切り替え方といったことをねらいとして活動をすることがあります。
本当は嫌だけどちょっと我慢して「いいよ」が言えたり、時には「何で分かってくれないの!」と怒ったり涙を流したりといったことを活動の中で多く経験します。子ども達は小学校に上がると世界がぐんと広がり、もっともっと思い通りにいかないことが出てくるかもしれません。そんな時に、小さな争いを何度も繰り返し、お互いの妥協点を探ってきた経験が、相手を許す心や自分の気持ちを素直に伝えることができる姿へと変化していったらいいですよね。
これも少し先の姿を見据えての支援です。
児童発達支援と放課後等デイサービス。
年齢や発達に合ったねらいを立てて活動を行っていきますが、子供たちの行動の変化を促す支援に変わりはありません。
少し先を見据えての支援、そしてその先にある行動の変化、そしてそのまた先にある子ども達が社会に出ていく上で必要となる生きる力。
私たちはその先、そのまた先を想像しながら今日も作戦会議を行います。
まふぃん錦ヶ丘
吉村
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