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2023.05.24

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5月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)

ついこの前入学を迎えたピカピカの1年生も、すっかり学校にも慣れ毎日「ただいま」と元気に帰ってきます。宿題の途中でコクリコクリ・・・居眠りをしていた子も、今では最後まで宿題を終わらせることができます。ちょっと意地悪して「ねえ、宿題しないで遊ぼうよー」と声をかけると「宿題が終わるまで待ってて!」とお断りされてしまいました。立派な小学生です。

さて、5月は長野県の児童発達支援事業所からまふぃん錦ヶ丘に研修生がやってきました。

まふぃんの療育アドバイザー中鶴作業療法士が行う、「子ども指導エキスパート研修」を長野で開催したことがきっかけです。私を含めまふぃん職員もほぼ全員が研修を受け、子ども指導エキスパートとして支援を行っているまふぃんで是非研修をしたいとの依頼があり、同じ志を持った仲間同士、大歓迎で今回の研修に至りました。

研修の目的の一つに「療育ではきちんとできているが、園や学校では離席や癇癪がある子どもへの支援についてまふぃんでの取り組みを知りたい」ということがあがっていました。実は数年前までまふぃんも全く同じ課題を抱えていました。

 

まふぃん錦ヶ丘は同法人に認定こども園錦ヶ丘プラス、姉妹法人に認定こども園錦ヶ丘があります。普段から職員同士の行き来も多く、園からまふぃんに通所してくる子どももたくさんいます。その強みを生かして始めたのが2か月に一度の連絡会です。

事前に保育所等訪問支援に行き、子ども達の様子を見て、集団での課題を把握したり療育の効果を確認したりしたうえで、連絡会の中で各園の担任とその子の支援について話し合っています。

 

話し合いの中では、その子の課題ばかりではなく、園ではそんなこともできるんだ!その関わり方がよかったのかも!と、療育では見られない子ども達の姿を知ることができたり、保育のプロである園の担任から教えてもらうこともたくさんあります。また、私たちは療育のプロとして環境設定や声掛けの仕方、個別対応の仕方などをアドバイスしています。そして、その子のこうなって欲しいという姿を具体的にし、お互いの場所でできる支援を確認していきます。

 

今回、研修生にも連絡会に同行してもらい私たちの取り組みを見てもらいました。もちろん、同法人、姉妹法人だから連携がとりやすいというところはあります。しかし、同じ子どもの育ちを支える者同士お互いの場所での子ども達の様子や関わり方を知るということをなくしては、子ども達の行動の変化を促すことはできません。お互いの強みや良さ、抱える悩みを知ったうえで支援の方向性を統一していくことの大切さを伝えることができたと思っています。

 

1週間と短い期間での研修でしたが「早く長野に帰って、取り入れたいこと、スタッフに教えたいことがあふれ出しそうです」とキラキラした顔がとても印象的でした。

今回、研修生を受け入れてまふぃんの支援を一つ一つ説明していくことで療育の原点に立ち返り、また私たちも子ども達のために頑張ろう!と気合いが入っています。

子ども達がまふぃんにやってくると、ついつい「ねえ、遊ぼうよー」と声をかけて「今忙しいからダメー」と断られてしまう私ですが、5月の心地よい風と共にやってきたキラキラした研修生に刺激を受けて・・・

やっぱり今日もめげずに「遊ぼうよー」と子ども達に声をかけています。

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村佳代

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