ナガヤタワーの住人さんと児童発達支援の子ども達がクリスマス交流会をしました。

他者関わる力を育んでいきたいと考え実施している交流会、今年度4回目となりました。

今回は住人さんに親しみを持ち、お話を楽しむことができるクリスマス会を実施するべく、たくさんの人達を巻き込んで企画・準備を進めてきました。

〇企画・準備

住人さんをより身近に感じてもらうために、ナガヤの住人Mさんに絵本の読み聞かせを、Yさんに歌の時間のギター演奏を依頼しました。子ども達が好きな絵本や音楽を担っていただくことで、より住人さんに親しみがもてるのではと考えました。快く「いいですよ」とお返事をいただき、当日まで練習を重ねてくださいました。

また、お話しながら取り組めるツリーの飾りつけも企画！これにはツリーやたくさんのオーナメントが必要だ…ということで放課後等デイサービスのお手伝い隊に依頼！クリスマスのお手伝いは子ども達のやる気を引き出したようで、いつもよりテキパキと宿題や課題のプリントを終わらせ、「これやりたい！」とお手伝いをしてくれました。ただやるのではなく目的を持って取り組んでもらうため、何に使うのかを説明すると…読みやすさを意識して大きな文字で歌の歌詞を書いたり、丁寧に色を塗ってくれたり、こちらの意図を組んで取り組んでくれました。

準備万端！いよいよクリスマス会です♪

〇クリスマス会当日

★絵本『ツリーさん』

飾りがくっついてクリスマスツリーになっていく様子にみんな釘付け。Mさんが「何か足りない気がするな～」と言うと、子ども達はすかさず「星～！」と返答。その様子を見て他の住人さんも「星かあ～！」と子ども達を見てにっこり。読み聞かせの中でやり取りが生まれ、楽しい絵本の時間となりました。

🎄ツリーの飾りつけ

ペアで１つくじを引き、そこに描かれたイラストのオーナメントを一緒に取りに行きます。

「どっちがくじ引く？」「僕引きたい！」

「サンタさんどこかな？」「あったよ！」

初回の交流会では質問されても答えられない様子が目立っていましたが、相手の話しを注意して聞き思いも伝えられるようになってきています。オーナメントを取りに行く際、住人さんと手をつなぎ歩調を合わせて進むお子さんもいて、感心させられました。

🎤歌『あわてんぼうのサンタクロース』

初めて見る・聞くギターに驚いて「やだ！」と泣き出し席を立つお子さんがいました。誰でも初めてのことは不安なものです。職員がその不安な気持ちを受け止めることで、活動に戻ることができました。大人が安全の基地となり「不安な時はいつでも戻っておいで」とすることで、子ども達は安心して様々な経験を積んでいきます。気持ちを切り替え、Yさんの演奏に合わせて、みんなと一緒に楽しく歌を歌うことができました♪

歌いながら隣の人と目を合わせてにっこりしたり、音に合わせて一緒に鈴を鳴らしたり、子ども達は住人さんと心を通わせ、身近に感じてくれたのではないでしょうか。

住人さんも子ども達も「楽しかった！」と言ってくれたクリスマス交流会。中には、初めての交流会で緊張・不安な様子の子ども達もいました。

今回にっこりだった子ども達も、初回はこんな様子だったな…と。人と関わりながら様々な経験を積み、社会とつながっていくために必要な力を育んでいけるよう、今後も支援してまいります。

ご参加いただいた皆様、協力してくださったMさん・Yさん、放課後等デイサービスの子ども達ありがとうございました！

高下