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2024.02.07

ブログまふぃん(上之園)

道具の操作性を高めよう!

まふぃんに通う子どもたちの中には、ほうきやモップなど、生活で扱う道具を乱暴に扱ったり、掃除の時間に遊び始めてしまう子がいます。一見、ふざけているのかな?やる気がないのかな?と思う子どもたちを見ていると、一生懸命ゴミを集めようとするも思った方向に道具を操作できず扱いが乱暴になってきたり、ゴミがあちこちに広がったり。

そういった姿を見て「ちゃんとやって」と見ている人から言われ、真剣に取り組んでいるのに…と気持ちが滅入ってしまったのか遊び始めることもあります。道具の操作が上達すれば、嫌な思いをせず気持ちよく掃除ができるようになるのではないかと思い、今回は棒の操作性を高めることをねらいに活動を行いました。

 

棒を上手く操作できるかな?

最初は、棒を使って丸いトレーを運ぶことができるかチェックしてみました!子どもたちには、棒の先端でトレーを押し続けてねと伝えます。スムーズに運べる子もいれば、棒の先でトレーを捉えられず、押し続けることが難しい子もいました。難しくて、棒の先端でトレーを乱暴にはじく姿も見られます。掃除の際に見られる道具を乱暴に扱ってしまう姿と、よく似ているなと思いました。

棒の先端の感覚を知ろう!

丸いトレーの後は、少し重みのあるボウルを棒で運ぶことにチャレンジしました!棒の先端に意識を向けていきます。

まっすぐ運ぶはずが、右へ左へ…思うように進みません。

しかし、やっていくうちに棒の先端の感覚が高まってきたのか動きが安定していきます。

棒で乱暴にはじいていた子にも、丁寧に運ぶ姿が見られるようになってきました。

さらに大きく重みのあるタライでもチャレンジしました。

障害物も置かれましたが、棒の先端でタライを捉え慎重にそして集中して取り組む子どもたち。

最後は実際使う時と同じ向きになるように、ほうきやモップのはく部分で運びました。

運ぶ姿を見ていると、思い通りにほうきやモップを操作し、障害物を避けることが出来るようになっていました。

 

丸いトレーを再び!

子ども達の棒を扱う姿に変化が見られたところで、再度丸いトレー運びをチェックしました。

右往左往してなかなか前に進めなかった子が、棒を介してスムーズにトレーを運んでいるではありませんか!

この短時間で、これほどの変化が見られたことには驚きました。

できなかったことができるようになり、にっこりいい表情を見せてくれました。嬉しい瞬間です。

活動を通して、道具を丁寧に扱えるようになったことに加え、集中して取り組めるようになったと感じます。

道具を乱暴に扱ったり、掃除を嫌がったり…その背景にはその子なりの難しさや苦手意識があるかもしれません。子ども達の苦手意識を軽減し、出来る喜びを感じたり、認められることでやりがいを感じることで、取り組む姿勢も変わってくるのではないでしょうか。社会の一員としてできないからやらないではなく、やってみようという気持ちになっていけるよう、私たちにできる支援を考えていきたいと思います!

まふぃん

高下

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