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2024.06.20
ブログまふぃん錦ヶ丘
バランスを取って(錦ヶ丘)
前回、児童発達支援の運動遊びの様子を紹介いたしました。詳細はこちらから→危険を予測して動くために(錦ヶ丘)
今回は放課後等デイサービスでの運動遊びの様子を紹介します。
現在、まふぃん錦ヶ丘には小学1年生から中学2年生まで通所しています。
体格も経験値も異なりますが、子どもたちの課題を出し合い、話し合っていくと、1年生の子どもたちの中で危ないとわかっていても衝動的に飛び出してしまう、慎重に動くことが苦手、といった課題が見えてきました。そこで今回は、少し危ないなと思える遊具を提示して『バランスを取りながら慎重にわたることができる』を目的に運動遊びを行いました。
この日は、外部講師の作業療法士の来所日でもあり、子どもたちの実態を伝え、課題に合った動きなのか等のアドバイスもいただきました。
安定した遊具を「わたる」
椅子3個の「わたる」活動は、簡単そうに見えますが、椅子の位置や角度を変化させることで難易度が変わるため慎重な動きを引き出すことができます。少し油断をしたり、勢いがついたりするとバランスを崩し、転んでしまうことがあります。体が成長した上級生は、危険を予測し、手と足を使って慎重にわたっていました。
不安定さを予測して「わたる」
次は、少し不安定になる遊具を提示しました。平均台を逆さにしてシーソーのようにした遊具では、立って移動することに挑戦していましたが、バランスがとれず落ちてしまう姿がありました。見るのとやるのでは大違いです。椅子からシーソーになった平均台にわたるとグラグラするため、余計な力が入り体をうまくコントロールできないようでした。
プラフォーミングの上をわたる様子です。プラフォーミングの細い方の面を立て、2つ並べると、「えっ、細い所をわたるの? 2カ所!?」「できるかな・・・」と子どもたちは少し不安そうでしたが、チャレンジしてみたいという気持ちも伝わってきました。落ちないようにわたれれば、OK! 課題をクリアするために、全集中して、その子なりの方法でわたっていきました。
バランスを取る経験をたくさんしよう
今回の活動を通して、子どもたちは慎重な動きをして活動に取り組み、ねらいは達成できましたが、バランスを取る力を伸ばすことが必要なことがわかりました。
バランス能力とは、姿勢を維持したり不安定な姿勢から速やかに安定した姿勢に戻したりするのに必要な力のこと。
一昔前は、公園や学校の帰り道、細いブロックの上を歩いたりタイヤ跳びをしたりしてたくさん遊んできました。公園も整備された所は少なく、凸凹がたくさんあった環境でした。そんな中で、友達と鬼ごっこやかくれんぼをし、つまづいたり転んだりしてその場に合った動きが鍛えられていきました。今は公園も学校も通学路もきれいに整備され、バランスを取ったり慎重に動いたりする環境が少ない状況です。
バランス能力は大人になってからではなかなか身につかないとのこと。友達とぶつかりそうになった時、転んでけがをしそうな時などに瞬時にバランスを取って体を守ることができるように、さまざまな「わたる」運動遊びを通して、体幹機能やバランス能力を高め、環境に合わせた動きが取れるように支援していきたいと思います。
ランドセルやたくさんの荷物を持って登園してくる子どもたちをみていると、転ばないかなと心配になりますが、体幹とバランス能力を自然に育んでいるのかもしれませんね。
体幹やバランス能力を高める事は姿勢のよさや集中力の向上にもつながります。これからも子どもが挑戦したいと思える魅力のある活動を展開し、子どもたちの課題が一つでも多くクリアできるように支援していきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘
末吉
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