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2024.06.10

ブログまふぃん錦ヶ丘

危険を予測して動くために(錦ヶ丘)

新年度が始まって2ヶ月、児童発達支援のこども達は新しいクラスにも慣れ、自分から遊びに向かう姿が増えてきました。これまでに、安心して遊びに向かえるよう職員が「安全基地」になったり、遊びに入るきっかけを作るなどしてきた事が、こども達の遊びに向かうエンジンを大きくする事に繋がってきたのだと思います。これまでの関わりについてはコチラののブログをご覧ください。

元気よく遊べる事はとてもいい事なのですが、最近、友達と一緒に場所を共有して遊ぶ中で、楽しくなり過ぎて友達や壁にぶつかりそうになったり、高い所からジャンプしようとするなど、ちょっと危ない行動も増えてきました。

 

危ない行動?

こども達からすると、楽しい!こんな動きできるんだ!やってみよう!という気持ちだと思うのですが、激しい行動で怪我をしてほしくはありません。「あっ、これ危ないかも!ちょっと気をつけよう・・・」という気持ちを持ち、少し気をつけて行動できるようになってほしいと思いました。運動遊びなどの活動では、職員がこども達の身体を手で支えて安全管理を行ないます。しかし、身体を必要以上に支えてしまったり「危ない・やめて」といった声掛けで行動を全て止めてしまうと、こども達に体験してほしい事まで遠ざけてしまう事になってしまいます。

たとえば、発達段階に必要な動き、体育の授業などで必要になる動きの基礎となる部分、けがをしない為に身体をどのように使えばいいのか等、この時期に様々な動きを体験する中で身に付けて欲しいと思います。

 

 

 

ヒヤッとする経験

今回の運動遊びでは、ちょっとヒヤッとする経験を通して、こども達の慎重な動きを引き出すことをねらいとして活動を行いました。

広さや物の位置なども確認し、気を付けて動かないとよろけてしまうような遊具を組み立てます。

※高さがある場合や、低い物であっても、遊び物の組み方によっては、転んだ時に危険な場合もある為、作業療法士の指導の下、必要に応じた安全管理を行なっています。

いつもと少し違う遊び物に目を輝かせて勢いよく飛び込んで来るこども達。特に、楽しいことが大好きで、行動が激しくなってしまうA君は、ジャンプしたりしながら、しばらく遊んでいました。繰り返し飛び跳ねているうちに勢い余ってバランスを崩し、泣き出してしまいました。

気持ちを受容しながら「危なかったね、気をつけて遊んでね」そう声をかけると、A君はしっかりと大きく頷いて遊びに戻りました。

こども達は、成長する中で少しずつ自分の出来る動きも増えていきます。様々な動きに挑戦する時に周囲から止められると、「まだ自分はできるのに」と感じていたのかもしれません。自分でやってみて、おっとと・・あぶない!と、小さな失敗を体験して初めて、「これ以上は難しいから少し気を付けよう」という気持ちになったのかもしれません。

その後の動きはさっきまでと大きく変わり、遊び物をしっかりと手で支えを掴んで、慎重に動く姿がありました。

A君の中でしっかりと「危ないから気をつけよう」という意識が高まった瞬間だったと思います。

 

必要な経験を遠ざけない

大きく頷いた時のA君の表情を見た時に、私自身がこれまでの活動の中で、怪我をさせないように、という思いから必要以上に手を掛けすぎ場面があったかもしれないと考えました。大きな怪我を防ぐためには、こども達自身が沢山自分の力で体を動かし、ヒヤッとする経験もとても大切だと思います。

こども達から、様々な動きの経験を奪ってしまう事がないよう留意しながら活動を組み立て、こども達が遊びの中で危険を予測しながら様々な事に挑戦していけるよう支援していきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

 

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