お知らせ
2025.02.08
ブログまふぃん(上之園)
くつした玉入れ(見る力)

放課後等デイサービスで“くつした玉入れ”を行いました。
“くつした玉入れ”て何?
皆さんご存じの“玉入れ”は、ボールをカゴの中に入れますが、
くつした玉入れは、なんと靴下をカゴの中に入れるゲームです!
このくつした玉入れは、世界ゆるスポーツ協会が考案したスポーツで、通称”ゆるスポーツ”と言われています。年齢や性別・運動神経に関わらず誰もが楽しめる新しい分野のスポーツです。
ルールはこの2つ。
①バラバラになった靴下の中から、同じ柄の靴下を探す。
②靴下を丸めて、カゴの中に入れる。
まふぃんに通ってくる子どもたちの様子を見ていると、
学習の様子では、音読の時に文章の読み飛ばしや、漢字の書き取りの際にお手本を見てノートに書き写すのに苦戦している子ども達がいます。また、ランドセルの中から探し物をする時に、入っているのに自分で見つけられず「ない!ない!」と言っている子どももいます。
“ちゃんと見えていないのかな?”それとも“何となく見ているだけなのかな?”
そのような姿もあり、同じ靴下を探す(見る力・見分ける力)”くつした玉入れ”を通して、子ども達の見る力はどうなのかな?というアセスメントや見る力に繋がるようにこの活動を行いました。
ゲームスタート
床一面にたくさんの靴下が散らばった状態でスタートします。
バラバラに散らばっている靴下の中から、同じ柄の靴下を組み合わせ1セットにし、くるっと丸め、タライの中に投げ入れます。
靴下の種類を間違えて組み合わせていたり、綺麗に丸められていないと「アウト」。
残念ながら点数が入りません。
柄や色の似ている靴下や片方しかない靴下等トラップもあるので、子ども達は必死に探します。
子ども達の様子は・・・
ペアの靴下を素早く見つけられる子や、何回かするうちにコツを掴み後半には1回目より多くのペアを見つけられる子もいました。
ですが、中には中々ペアの靴下を見つけられず部屋を右往左往するA君がいました。
視線の動きを見ても、色や柄をじっくり見て探しているというより、ただ視線を彷徨わせ“何となく見ている”印象でした。
A君の学習の様子を思い浮かべてみると、文書の読み飛ばしやコグトレを取り組む姿を思い出しました。
△の数を数える時に、他の子ども達はレ点で印をつけ探し数えていくのに対し、A君は格子状に線を引いてから数えていました。
何故そのような数え方をするのか聞くと「こうしないと分からない(数えられない)」と答えるのです。本人なりに道けやすいように工夫をしていたのかもしれません。様々な形が入り混じっている中から△のみを探す事は、他の形に注意が逸れてしまい、対象物である△のみを見つける事(見る)が苦手なのではと感じました。
くつした玉入れを通して、色・デザインを見分け同じものを分類し、合わせてセットにする
「同じものを分類する力(見る力)」と繋がってくるのかなと感じた出来事でした。
この活動を通して、見る力が苦手な子どもたちにどのような支援を行ったら、いいのかを検討していきたいと思います。
さて、玉入れはというと・・
入るまで何度も挑戦する子や、タライに入れるのが上手な友だちを見つけ協力をするチームもあり、白熱した戦いになりました!
まふぃん
寺田
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