１０月後半の土曜日、放課後等デイサービスの活動で買い物体験を行いました。

今までの買い物体験では、１００円玉を財布に入れ、『１００円ぴったりになるように買う』または『５００円以内で買う』ということをしてきましたが、今回は１０円や5円、１円など細かな小銭を使った買い物体験に挑戦です。

具体的に表示された金額を見て、お金をちょうど出す経験ができていたようです。また、慌ててしまいそうな場面（後ろに人が並んでいる、小銭が多い等）に、どのように対応していけばいいのかを考えながら取り組む活動になりました。

 

過去のお買い物体験から、店内でのルールやマナーを守りながら買い物をすることは上手にできるようになった子どたち。

 

では、次に必要なのは何なのか…

 

それは『実際の生活に近い経験を積むこと』

 

買い物をする時、消費税がかかりますし、財布に入っているお金も５００円や１００円といった小銭ではなく、１０円や５円、１円などの細かいお金が入っていることも多いのではないでしょうか？

子ども達が生活の中で買い物に行った時に、

・財布の中を確認して表示された金額をぴったりだすこと

・慌てずに対応できる

２つのことを今回のねらいにして買い物体験を行うことにしました。

 

予行練習

買い物に行く前に店内でのマナーの確認と支払いの練習を行います。

「店の中でのマナーって何かな？」

の問いに対して、すぐに「静かにする」「走らない」「手で触らない」などを教えてくれる子ども達。

今までの活動の中でしっかりと身についているのを感じました。

 

では次に支払いの練習です。

前日までに算数セットのお金を使い、職員が言う金額と同じように出せるかやってみました。

１年生を含め、ほとんどの子がよく理解しており、「簡単、簡単～」と言いながら指定の金額をおつりが出ないように出していく子ども達からは若干の余裕を感じました。

 

ただ、当日子ども達にとって誤算だったのは、実際に支払いをする時には財布の中から取り出さなくてはいけないということ。

「出す金額は分かっているのに小銭入れから出そうとすると上手く出てこない」

「お金同士が縦に重なっていることもあるので、パッと見ただけでは、どの硬貨が５０円か１００円か分かりにくい」

といったことに慌てたり、悪戦苦闘しながら最後の練習です。

もう一度それらのことを全体で確認し、準備ができたら出発です。

 

いざ、買い物へ！

今回伺ったのは、まふぃんから近い、以前もお世話になったことのあるパン屋の『あんじぇりこ』さん。

（いつもありがとうございます！）

 

入店前に再度マナーの確認を行い、買い物スタート。

「どれもおいしそう♪」とそれぞれどのパンを買おうかと迷いつつ、他のお客さんとぶつからないようにしながらトングを使ってトレーに取っていきます。

パンを選んだらレジ前に並んで待つのですが、静かに待つこともでき、店内でのマナーは全員意識できているようでした。

 

さっ！いよいよレジで支払いの場面です。

 

店員さんの「○○円です」の声に緊張している子もいました。

しかも、後ろに一般の他のお客さんも控えています。

練習の時と同様に上手くお金を出せず、焦っている子もいました。

慌てることなく、確実にお金の種類を確認して小銭受けに出している子もいました。

中には財布の中だけでは分かりにくいと思ったのか、

カウンターに小銭を並べるという工夫をして計算する子もいました。

どこでもできることではないですが、この子なりに考えた解決法だったように思います。

（せかさず、丁寧に対応していただきありがとうございました！！）

 

少し先の未来を見据え、実際の生活に近い活動を行いながら経験を増やしていくのがまふぃんで行う体験学習の大切な部分です。

 

同じ活動のようでも、より一層実際の生活に近づけた活動を行い、一つずつ‟ステップアップ”した目標に取り組み、

 

「こんな時はどうする？？」と考えられるような経験を積んでいって欲しいと思います。

 

今回は練習の経験を基にしてほとんどの子が慌てずに買い物することができました。

小銭の確認に時間がかかったり、お釣りが出てしまったりと“ぴったり支払いをする”という点では少し難しかった子もいたようです。

次回は小銭の種類を５０円や１０円までにして、素早くお金を出すところを目標として挑戦してもらいたいと思います。

 

さて、買い物体験の後は…

買ったパンを持って公園へ行き、青空の下でランチタイム！（良い天気で気持ちよかったです♪）

久々の公園、短い時間でしたが凄く良い表情で遊んでいましたよ。

また今度別な活動の時に来ようね☆

 

まふぃん錦ヶ丘　今屋