お知らせ
2024.08.16
ブログ
お世話大好き(錦ヶ丘)
「タイヨーの駐車場で見つけた!」
夏休み前に園長先生が持ってきてくれた それは・・・一匹のカブトムシ!
未就園児も小学生もカブトムシに夢中になっています。
触れ合いからお世話へ
子ども達が登園して真っ先に向かうのは、カブトムシの虫かごです。吉野地区は自然が残っており、子ども達にとってカブトムシは見慣れたものなのでは・・・と思っていましたが、見るだけで触った事がない、オスかメスか分からないという子どもがたくさんいました。
「元気かな?」「えさ、食べてるかな」と、とても気になる様子。そのうちに、手のひらに乗せたり触ってみたり・・・子どもたちの好奇心はとどまることをしりません。
そんな中、1年生のA君が
A君:「そんなに触ったら、カブトムシが疲れてしまうよ」
A君:「ちょっと土が足りない。木の棒もいるよ。エサ、お家にあるから持ってきていい?」
と次々に発言しました。それを見ていた園長先生。
園長先生:「A君、カブトムシのことくわしいね。カブトムシのお世話のリーダーお願いできる?」
A君:「うん、いいよ!!」
園長先生:「必要なものがあったら相談してね」
とお願いされると、早速、虫かご、土、エサなど必要なものを考え、園長先生とカブトムシのための買い物に行くことが決まりました。
好奇心旺盛なA君ですが、一つのことを最後までやりとげること、継続することがちょっぴり苦手です。カブトムシのお世話のリーダーを通して最後まで責任を持ってやり通す力を育てたいと皆で打ち合わせをし、声掛けをしています。
大好きなカブトムシのために、カブトムシをみんなが見た後、土を小箒で集めてきれいにしたり、エサをかえたり、お世話のリーダーとして頑張っています。
命を大切にする
はじめ一匹だったカブトムシですが、送迎員さんが畑で捕まえたカブトムシが加わり、今は7匹になっています。
触ることができなかった子どもも、友達が手のひらや腕に乗せているのを見て、触れるようになりました。
しかし、せっかく土の中でゆっくりしているところを掘り出されてカブトムシにとっては受難な毎日。
慣れてくると、木にしがみついているカブトムシを無理やり引っ張ろうとしたり、カブトムシ同士を戦わせようとしたりする姿もあり、心配になります。声をかけて止めようとしたその瞬間、「カブトムシがかわいそうだよ」「ちぎれるよ」「死んじゃうよ」と子ども同士が注意し合っていました。やりすぎてしまう行為に対して、きちんと意見を言う、それを受け入れて「ごめん」と謝り、一緒に遊ぶ、交代に触れ合うなど、子どもたちが気持ちを言い合い、行動をコントロールして遊ぶようになりました。
カブトムシの立場になって大事に扱ってくれる姿を嬉しく見守っています。
「金曜日、また来るからね~カブトムシ君」とカブトムシに声をかけて帰る子どもたち。お迎えの時に保護者に話すと「家で飼ってあげたいんですけどね・・・お世話を途中でしなくなるので・・・」と残念そうに仰っていました。
生き物との触れ合いは楽しいけれど、命との関わりでもあります。自分本位な気持ちだけで飼うことはできません。最後まで責任を持って大切にする、相手の立場に立って、どうすればよいか考えお世話をする。この夏、このことをまふぃんにやってきたカブトムシが、子どもたちに学ばせてくれているのかもしれません。
一匹のカブトムシの到来から、私たち職員も子どもたちの新たな一面を知ったり、命を大切にする優しい気持ちが育まれる様子が見られたり、いろいろな経験をさせてもらっています。みんなで大切に飼っていきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘
末吉
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