お知らせ
2018.10.04
まふぃんの魅力
おにぎりプロジェクトから見えること
これまでおやつの時間には子どもたちも好きな駄菓子を出すことが多かったのですが、平成30年度からおやつは基本的におにぎりに統一しました。砂糖や添加物が入ってないという点で駄菓子に比べ圧倒的に体に良いというのはもちろんなのですが、子どもたちも小学校からの帰りなどお腹をすかせている事も多く、中にはおやつが足りないと訴える子もいたこと。また、おやつひとつとっても、ただ食べるのではなく何か活動に意味をもたせたいと考えると面白い選択であったと思います。
キーワードは「おにぎりの社会性」です。
少し、大げさに聞こえるかもしれませんが、おにぎりプロジェクトには、
①他の人のことも考える
②不測の事態に対応する
③おにぎりの具材で未知ものにチャレンジする
といった3つの狙いがあります。
まふぃんに通ってくる子どもの数は毎日違います。予定人数にあわせて職員がお米の量を調整することももちろん可能ですが、あえて同じ量を炊飯するようにしています。
子どもたちが「あと○人いるからこれだけ自分が取ったも足りるかな・・・?」など考えを巡らせ注意深くお米をよそっても、やはりそれでもご飯が足りなくなることもあります。
後から来た人が「あれ?もうご飯ないよ!」なんて事も。(もちろん足り無くなった場合はきちんと対応します)
この経験から子どもたちは「あれだけ取ったら足りないんだね」と他の人の為のことを考える機会となり、それをキーに自分の体験を振りかえることになるのです。
具材に関してもこだわりがあります。
例えばスーパーなどでよく見かける鮭フレーク。まふぃんでは魚を購入し、みんなで鮭フレークを作ります。どうやって鮭フレークが作られているのか?知っている子どもたちはきっと少ないのではないでしょうか。
そういった意味でも、購入した魚の切り身を味付けしほぐして具材にします。
現代の子どもたちは瓶で売られている商品は知っていても、それが何からどのようにできているのかまで工程を知る術が少ないのかもしれないとあらためて感じています。
実際に調理中は職員がわかりやすく説明をすることで「へぇー!そうなんだ!」と子どもたちも驚き笑顔で学んでいます。
自分たちで作った具材を使用したおにぎりということもあり、子どもたちからは「おにぎり!おにぎり!」と今や駄菓子よりも大好評です。
他にも、しらすを炒ってまふぃんの花壇で栽培しているピーマンを混ぜた具材なども。
白米は苦手、うめぼしや嫌、野菜なんてもってのほか!というお子さんも中にはいます。好き嫌いがあること自体は悪いことではありませんが、「友達がおいしそうに食べているから一口挑戦したら思っていたのと違っておいしかった」という言葉とともに苦手をちょっと克服する場合もあります。
他者の存在によって自分を変える、挑戦してみるというのは、たとえそれが大人の目には小さなことに見えても、こどもたちにとってはとんでもない冒険であり心の成長です。
ほぼ、毎日行なっている「おにぎりプロジェクト」。子どもたちにも大人気のまふぃん自慢の取り組みの一つです。(施設長 廣田恭平)
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