手伝って!


手伝って!

 

立夏を過ぎ汗ばむ日が出てきました。天気予報を見ていると『日中は真夏日の予想』になると聞かれる事もちらほら出てきましたね。天候の良い日に海辺をドライブすると、日差しに反射されキラキラと光る海、穏やかな波、潮の香『夏』が近づいてきたなぁ~と感じます。

 

4月はちょっぴり不安そうな表情で登園していた子どもたち。

今では、「こんにちは!」と笑顔で登園しています。

 

さてさて、そんな午後クラスの子どもたちの活動の様子は・・・

そろり、そろりと静かな足取りで何かを運んでいます。さっきまで賑やかだったのに、

〝シーン〝としています。

子どもたちの運んでいたもの。

それは・・・

 

段ボール!

それでは活動を覗いてみましょう!

椅子に置かれた2個の段ボール。

「これを向こうまで運んでね」と言うと、初めてこの活動を経験する3人の子どもたちは

〝どうやって運ぶの?〞〝何をするの?〞とちょっぴり不安そうな表情をしていました。

そこで、今まで経験した事のあるAちゃんにお手本を見せてもらう事にしました。

最初に呼ばれて〝ドキドキ〞している様が伝わってきましたが、反対側まで落さずに運ぶ事が出来ました。

「オッケー!クリア!」の声に、やったー!と笑顔を見せたAちゃんでした😊

それを見ていた初めて経験をする3人の子どもたち。

運ぶのを見てやり方が分かると〝やりたい!〞という興味を持った表情に変わりました。

〝落とさない〞というルールを理解して、初めての子どもたちもそっと最後まで運んでいました。

3個重ねた段ボールも「簡単!」と言いながら運んでいたので、次は少し組み方を変えてみる事にしました。

今度は、さっきより不安定に置かれた段ボール。見ているだけでも倒れそうです。

それを見て「出来ないよ~」と言う声が聞こえてきました。

 

それでは、先程と同じように経験した子どもたちに運んでもらいましょう!

経験した事のある子どもたちは、〝どこに手を置けばバランスを崩さずに運べるか〞

また、置く時にも〝どうやって置けば倒れないか〞〝手を離す時のタイミング〞は?なども分かっています。

何度も経験したからこそ学んだのです。経験を通した学びは大事だと感じました。

 

その中でも3歳のBちゃんがこの活動を通して変化を見せてくれました。

不安定に組まれた段ボールを持ち上げて落とさないように運んでいたのですが、置く時に手を離そうとすると、バランスが取れず倒れそう・・・

何度置き方を変えてみても、グラグラして手が離せない!

どうしよう・・・

Bちゃんがとった行動は、片手で箱を押さえ、もう片方で側にいた職員の手を引っ張り

「出来ない!して!」と手伝いをもらう事。

 

困った時、出来ない時に『手伝って!』と自分から言える事はとても大事ですよね。

この、自分から言える力(自己発信)は、コミュニケーション能力を身に付けたり、様々な人と対人関係を向上させていく上でも大事になってきます。

また、『言葉で伝える』ことで相手の話をしっかり聴き取る力、学ぶ力にもなってきます。

 

日頃、困った時に自分から発信する事の少ないBちゃん。

今回、自分から「出来ない!して!」と言えた事に成長を感じました。

 

ちなみにBちゃんですが、職員に見守られ最後には自分の力で考えてバランスよく椅子に置く事に成功しました。

自分の力で出来た事で最高の笑顔を見せていたBちゃんでした😊

 

 

まふぃん上之園

 

寺田